石見あれこれ

2017年3月26日 (日)

刑務所誘致で人口倍増――島根県浜田市旭町の事例

「今、地方を知れば日本がわかる!池上彰のご当地ウラ事情」島根県浜田市『地方生き残りの救世主!?○○○誘致で人口倍増の町』 をながら見。

島根県浜田市旭町の刑務所の話だった。2008年開設で東京ドーム7個分の大きさがあるとのこと。人口が最盛期から半分に減って過疎に苦しんでいた。新たに誘致されたのは官民協働の刑務所で、そこに受刑者、刑務官とその家族が合わせて3,000人が移住した。職員の75%は地元採用。経済波及効果は19億8000万円。地域初のコンビニは売上1億円を達成。働く場所ができて活気が戻ったという。

凶悪犯は収監されておらず、住民の反対は無かったとのこと。民間企業が参入した最新の設備で、刑務所を囲む振動を感知するフェンス等、脱獄不可能と言われている。また、ICタグを使用した最新の監視システムで受刑者の独歩を可能としている。罰を与えるだけでなく、更生を促す方針で、再犯率も全国平均に比べて低いとのこと。海外の先進的な事例に学び、快適な空間とも受け取れる個室で社会復帰を促進する施設とのこと。

全国68の自治体が誘致に名乗りをあげたというが、犯罪率は年々低くなっていて、これ以上刑務所を増やす余地はないとのこと。近年、従来は迷惑施設と思われる施設を積極的に誘致する流れが生じている。

 

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