はんなりさんとモドキさん
田辺聖子さんのエッセイ風に書いてみる。
田辺さんのはお聖さんとカモカのおっちゃん(田辺さんの旦那さんがモデル)の会話で進んでいく。
たしか「芋たこなんきん」はエッセイのタイトルだったはず。女の子の好きなものというニュアンス。
ダイアローグ形式なので、対象をある程度客観的にみられるメリットがある。
僕の力量ではダイアローグにならないが。
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【登場人物】
モドキ:男。道化。
意図してないのに道化を演じてしまう。
はんなり:女。埴破。般若の一歩手前。
はんなりした性格だが浮気には厳しい。
はんなり「ねえ、TBSの昼ドラで『砂時計』やってるって教えてくれたじゃない」
モドキ「観た?」
はんなり「んー、舞台が島根だから観てみたんだけど――」
モドキ「仁万町だね。琴ヶ浜かな」
はんなり「なんていうか、方言がしっくりこないのね」
モドキ「ああ、俺も番宣でちらとみたけど、確かに違和感あったわ」
はんなり「そんなに難しくないんだけどね。極端な話、『~だけぇ』って語尾を言い換えればそれらしくなるじゃん」
モドキ「菅原文太さんみたいですな……」
はんなり「あれ? 石見弁ってイントネーション標準語に近いんだよ」
モドキ「嘘」
はんなり「いやー、小学校のとき校長先生がそういうとった」
モドキ「それって自慢になるのか? いや、俺も関東・関西の暮らしの方が長くなったけど、帰ってみたらやっぱ田舎臭いと思うぞ」
はんなり「あ、そうそう。それでね、こんど『天然コケッコー!』って少女漫画が映画化されるんだって」
モドキ「どんな漫画よ?」
はんなり「舞台のモデルが三隅町なんだって。木造の校舎でね」
モドキ「……何か最近の島根、来てるのか?」
はんなり「懐かしい風景が残ってるからじゃないかな」
モドキ「ああ、大自然があるわけじゃないけど、ちょっとそういう雰囲気あるよな」
はんなり「モドキさんって鉄ちゃんじゃない」
モドキ「そこまで深くは知らんぞ。うん、でも鉄道ファンの間では山陰本線の風景って割と知られてるんだよね。国鉄時代の名残とかあって」
はんなり「そういう理由じゃないかな」
モドキ「かもね。で、調べてみたら脚本を書いた渡辺あやさんって島根在住じゃん」
はんなり「『ジョゼと虎と魚たち』の脚本書いた人だね。そうなんだ」
モドキ「うむ、これは応援せねば」
はんなり「そういって出不精のくせに」
モドキ「それならDVD買ってお布施するわい!」
・・・試しに書いてみたが、自分の考えを登場人物に分担して語らせているだけで対話になってない。難しい。