常勝将軍はいない
ジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、三木谷浩史、堀江貴文、見城徹といった起業家の本を読む。僕自身は商売っ気はさっぱりであるが、成功を収めた人のエピソードは面白いと感じる。
まあ、楽天は携帯キャリア参入で会社存亡の危機にあるし、イーロン・マスクもテスラの品質問題で大ペナルティを食らうかもしれない。常勝将軍はいないのである。
ジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、三木谷浩史、堀江貴文、見城徹といった起業家の本を読む。僕自身は商売っ気はさっぱりであるが、成功を収めた人のエピソードは面白いと感じる。
まあ、楽天は携帯キャリア参入で会社存亡の危機にあるし、イーロン・マスクもテスラの品質問題で大ペナルティを食らうかもしれない。常勝将軍はいないのである。
「マンガでわかる イーロン・マスクの起業と経営」を読む。マスク氏は特に富裕な階層の出ではなかったことが分かった。大学で工学と経営学の両方を専攻したことがプラスに働いている例だ。アメリカの大学のメリットだと思う。
現在マスク氏はテスラの自動車の品質問題で窮地に陥る可能性が高いが、傑出した起業家であることに疑いはない。ただ、人命を軽視した訳で、ペナルティは相当なものになるだろう。
「まんがでわかる 楽天と起業家三木谷浩史」を読む。楽天が携帯事業で苦境にあるときに読むのも何だが、起業家としては興味深かった。
僕自身は楽天をほとんど利用していない。というのは、Infoseekのアクセス解析を利用したことがあるのだけど、その結果、楽天出店企業の宣伝メールがスパムかと思うほど届くようになってしまったからだ。配信を解除してもまた配信されてくるの繰り返しだった。今は改善されているのだろうか。
「マンガでわかる ジェフ・ベゾスの起業と経営」を読む。Amazon創業者の歩みを解説した本。マンガとあるが、マンガより文章の割合が多い。Amazonは日常的に利用していたが、創業者の話を読んだのはこれが初めて。
堀江貴文「キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由」を読む。僕の料理知識のほとんどはグルメ漫画由来である。なので、長年修行してとかいう職人的な属性に価値を置く見方が刷り込みされている訳だが、堀江氏はそういう発想はしない。非常に合理的な思考である。従来の料理人や飲食業経営者には無い発想で店舗を展開している。基本的にはできる人なのだろう。そうでなければ信者もつかないが。
たとえばパン生地は氷温で寝かせると熟成され美味しくなるそうなのだが、堀江氏の経営するパン屋では生地は工場で生産して加盟店に配達するというオペレーションのようだ。大量に小麦を調達することで質のよい小麦が入手できるのだそうだ。
堀江氏の少年時代は貧しく、それが美食へのこだわりとなっているようだ。
堀江氏の餃子事件についてネットの記事を読む。それは被害を受けた餃子店の立場から書かれたものだったが、堀江氏の人柄が浮き彫りとなっていた。配下の信者たちを動かして自分は手を汚さずに業務妨害する。自分がその気になれば個人経営の飲食店などいつでも潰せるのだと考えている節がある。まるでマンガに出てくる悪役の美食評論家のようである。
ライブドア株主被害弁護団『粉飾の「ヒーロー」、堀江貴文 彼がいまだにわかっていないこと』を読む。ホリエモンこと堀江貴文が経営するIT系企業ライブドアの株価が粉飾決算の発覚とそれに伴う東京地検の強制捜査で暴落し、多額の損害を負った株主たちが提起した損害賠償請求の顛末を記したものである。
株価がストップ安になると売買が成立せず売れなくなってしまうことは知らなかった。一応、株の口座は持っているのだが、持ち株会の株式を預けていただけなので。
株は自己責任とする風潮が強い中で、粉飾決算は株主にとって想定外の出来事であり、責任を追求できるというロジックで訴訟は進められていく。
読んでいると、株式を買った人たちは会社四季報を読み込んで、更にあらゆる手段を使って情報収集していることが分かる。それでも不測の損害を被ってしまったのである。
僕は財務諸表を読む能力がないし、経済や相場の動向にも不案内である。そういう訳で株には手を出さなかった。というか、投資に回すような金を持っていなかった。
読んでいて思ったのはホリエモンはライブドアをどういう方向にもっていきたかったのかである。ライブドアというとプロバイダ、ブログくらいのイメージしかない。彼と比較対象されるであろう楽天の三木谷氏はネット通販、銀行、証券、電子決済、モバイル、携帯キャリアと楽天経済圏と称されるビジネスモデルを構築している(携帯キャリアへの参入は悔やんでも悔やみきれないだろうが)。ニッポン放送買収劇当時、「放送と通信の融合」ということを主張していたのは覚えている。今で言うとABEMAみたいなものだろうか。よく分からない。
多くの人はホリエモンを既得権益に切り込むヒーローと見ていたようだ。僕自身はというと、当初の堀江氏は長髪だったと記憶している。チーマーみたいな風貌だなと感じた。要するに第一印象で好ましく思わなかったのである。
今の堀江氏は宇宙開発事業や著述業、飲食店経営、オンラインサロン運営などで活動している。信者を集めて教祖の座に収まるという図式だろうか。子供の頃貧しかった彼は美食にこだわりがあるらしく、それで飲食店を経営しているのだろう。
彼の起こした餃子事件についてネットの記事を読む。それは迷惑をこうむった餃子店の立場から書かれたものだったが、そこから窺えるのは、堀江氏は自分のシンパを動員すれば零細飲食店くらいすぐに潰せるんだという傲慢さだった。
堀江貴文の著書を読む。有料のメルマガを締め切りを落とすことなく連載を続けているそうなので、多量のテキストを生み出している人である。著書も多い。話題が途切れることがないということは興味関心の幅が広いのだろう。そうでないと起業家としてはやっていけないか。
ホリエモンが話題になったのはプロ野球の球団買収に名乗りを挙げたときと、フジテレビの親会社のラジオ局の株を買い占めたときだろう。フジのときはルール違反すれすれだったという。
なので、彼は球団のオーナーやマスコミからバッシングされた。その後、粉飾決算で逮捕、有罪となってしまう。
堀江氏は既存の権力者たちから疎まれたと言っていいだろう。思うに彼は学生時代に起業し、そのまま社長になっている。なので、社会人としての下積み経験がない。堀江氏自身は下積みを無駄なことだと考えているだろう。まあ、そういう人もいる。しかし、そこでビジネス界での振る舞い方を学ばなかったことが周囲からは独善的に映ったのではないか。読んだ限りでは、堀江氏はなぜ業界から総スカンを食らったか考察していない。
イケダハヤトの文章本を読む。月40万字書くと豪語するブロガーである。驚いたことに会社員経験は2年しかない。2年ではそんなに仕事のノウハウも貯まらないのではないかと思うが、ベンチャー企業での経験もあるので普通の会社員とは異なるのかもしれない。一流大学を卒業しているので英語もできるのだろう。おそらく英語で海外の情報を仕入れて……ということだろう。
三泊四日の大腸ESD入院記
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C7G952CT/
Amazon Kindleストアで販売開始しました。99円。キンドル・アンリミテッドなら無料で読めます。
大腸がんの検診をしたところ擬陽性と判定され、大腸内視鏡検査を受けたところ、腫瘍が発見されました。その腫瘍を大腸ESD(粘膜下層剥離術)で切除した……という内容です。