こういうときは却って源流に遡った方がいいか
「NHKスペシャル 巻頭言2025 新・トランプ時代 混迷の世界はどこへ」をNHK+で視聴する。トランプ新大統領は、保護貿易主義、孤立主義、陰謀論と役満が揃ったような印象がある。
テクノ・リバタリアンといった人たちは本来は国家という枠組みが邪魔なのではないのか。彼らが公海上に建設した城やクルーザーは、ショーン・コネリーやロジャー・ムーアがボンド役だったころの007シリーズの悪役の秘密基地にそっくりである。
見ていて、塩野七生『ギリシア人の物語』を読むかという気になる。まだ『ローマ人の物語』も最後ら辺を読んでいないのだけど。若かった頃、啓蒙思想の本を読もうとして、古代ローマの知識が前提となっていることに気づいた。現在は上述のシリーズで日本人も古代ローマや古代ギリシアの歴史に手軽に触れられるようになっている。これらは学術書ではないので専門家の評価は知らないが、あれだけのボリュームなので、読破すればイメージしやすくなるのは確かである。