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2024年7月31日 (水)

高いコストパフォーマンス――BYDシール

TVK「クルマでいこう!」BYD シール。230kW(AWD:160kW+230kW)。82.56kWh。試乗車はFR。全長4800㎜、車幅1875㎜、車高1460㎜、車重2100㎏。最小回転半径5.9m。安全性評価はよくできました。電費8.5km/kWh。推定航続距離702㎞。リヤシート膝前ゲンコツ5個。頭上2.5個。e-スポーツセダン。ATTO、ドルフィンに次ぐ三番目のモデル。シールは英語で海洋哺乳類グループを指す。海からインスピレーションを得た。テスラのモデル3などがライバル。インテリアは伸びやかな曲線と躍動感のある仕上げ。eプラットフォーム3.0。リン酸鉄リチウムイオン電池を採用。CHAdeMO方式の急速充電に対応。BEVは空気抵抗をいかに下げていくかが航続距離に直結する。空力を意識したプロポーション。運転席はそこそこ解放感がある。動力性能は相当強力。十分速い。アクセルを踏んでも急加速はしない。ただ、戻しても加速が続く感覚。少し違和感を覚える。かなりスポーティ。スポーツセダンとして納得できる出来。コーナリングも気持ちよい。ブレーキも制動力は問題ない。フィーリングも悪くない。あまり強くないブレーキングではやや曖昧。ハンドルを切った際のノーズの反応に遅れがない。コーナーの途中の踏ん張り感、タイヤを上手く使って走っている。乗っていて楽しい。BEVとしての性能をしっかり持っていて500万円を切る価格がBYDの強み。ロードノイズが小さい。BYDは1995年に中国の深圳で創業。バッテリーが祖業。日本では2002年にBYDジャパンを設立。2015年からはEVバスやフォークリフトを販売。2022年からBEVを販売開始。中国国内の総需要が急速に高まっている。BYDはBEVとPHEVとの双方の技術が顧客のニーズにはまった。バッテリー/制御装置を内製する垂直統合型企業。デザイナーは欧州の人材。エンジニアも欧州の人材が多い。金型は日本のトップ企業のものを使用。精度の高さを実現。価格競争力に関しては、量産効果と主要部品の内製化、納期の短さなどがコスト競争力に繋がっている。中国の補助金政策が米国やEUから問題視されている。〇:期待以上の完成度と高いコストパフォーマンス。独創的なデザインとコストパフォーマンスの高さ。×:ADAS(先進運転支援)の完成度。後席の乗り心地。もう少し優しくてもいいかも。

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