« 生産再開 | トップページ | ドリブラーが引退 »

2024年2月20日 (火)

全体のパッケージを見て頂きたい――BYDドルフィン

TVK「クルマでいこう!」BYDドルフィン。150kW。58.56kWh。試乗車はロングレンジモデル。全長4290㎜、車幅1770㎜、車高1550㎜、車重1680㎏。最小回転半径5.2m。安全性評価はよくできました。電費7.3km/kWh。推定航続距離427㎞。リヤシート膝前ゲンコツ4個。頭上1.5個。番組本編初登場。BEV。2023年に日本市場での乗用車販売を開始。中国からグローバルに展開。コンパクトハッチ。中国勢の勢い。1995年にバッテリーメーカーとして創業。エレクトロニクス・都市モビリティ・自動車など様々な事業を展開。BEV第二弾。都市内でも扱いやすいサイズ。日本の立体駐車場に対応。デザインは海洋生物の美しさから発想。イルカの胸びれをイメージしたドアハンドル。リン酸鉄系のブレードバッテリーを基軸とするEプラットフォーム3.0。FF。70kWと150kW(ロングレンジモデル)。外部給電対応。中国でも最大規模のメーカー。見た目より実際は大きめのモデル。インテリアは個性的。雨で路面が濡れていて若干のホイルスピンを起こした。それくらいのトルクがある。トルクステアは出ない。アクセルを踏んだ瞬間は穏やかにしつけられている。ボディ周りの遮音も贅沢に遮音材を配置している。ロードノイズで車内が満たされることもない。シートにお金がかかっている。路面に対するタイヤの当たりもしなやか。車線逸脱防止機能は制御が入ったときの唐突感あり。熟成の必要あり。上り勾配でも快適に走る。スムーズな転がり感も出ている。段差もいい感じで超える。重量感を走りの質感に使っている。ブレーキに違和感。つんのめるように止まる。コーナーでの安定感は高い。スタビライザーも締め上げているのでロールは少なめ。ロールをしないでぴたっと走る感触。細かいところに改善の余地はあるが、コストパフォーマンスの高さは相当。どうしたら日本のユーザーがドルフィンを買う気持ちになるか。車両の周囲を映すモニターが大画面なので路肩の様子が凄く分かりやすい。先進運転支援技術は充実している。大人4人と荷物を積んで走れるだけのユーティリティは確保している。BYDジャパンの商品戦略。中国の深圳で創業。外装のデザインは元アウディのデザイナーが手掛けている。内装のデザインは元メルセデスのデザイナーが手掛けている。バッテリーやプラットフォームは内製。特筆すべきは金型。日本の金型を使用。新参者が日本マーケットに食い込んでいく戦略。無名のメーカーなので乗って頂いて自分たちの製品に対して信頼していただく。ディーラー網での販売を重視。全国50か所以上のディーラーがオープン。2025年には100店舗の計画も。ブランド全体としての売り。バリューフォーマネー。コスト等高い水準でパッケージ。全体のパッケージを見て頂きたい。ロングレンジモデルは革シートを採用。補助金があるので現在は実質200万円台から購入可能。〇:優れたコストパフォーマンス。新時代の先進機能を積極的に採用しコストパフォーマンスが高く思える。×:今後問われるのは…日本のユーザーにどれだけ貢献できるか。運転支援の警報機能の精度が少し低い。

岡崎氏がBYDジャパン担当者へのインタビュー中に「新参者」という言葉を使った。無意識に出たものだろうが、内心の警戒心といったものが窺えた。

|

« 生産再開 | トップページ | ドリブラーが引退 »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 生産再開 | トップページ | ドリブラーが引退 »