ウーファー…
7/11 東京ドームへサイモンとガーファンクルのコンサートに行く。以下、感想。
カメラを係に預ける。ペットボトルの中身は紙コップに移して観客席へ。
自分の席は2階席の最上段。これでS席。座席間が狭く、ちょっと席を外して……とはいかない雰囲気。見晴らしはいいが、外野後方・バックスタンド手前、つまり自分の席から百数十メートル先に位置するステージの人影は小指の先ほどの大きさ。三つ設置された大画面スクリーンは鮮明かつ綺麗な映像で、技術の進歩を感じた。
音響、想像以上に悪し。ウーファーか、重低音を強調し過ぎ。初めの数曲では音が割れた/歪んだような印象。とにかくバックバンドの演奏がポールとアート、二人の歌声を隠してしまう。ハーモニーはやはり素晴らしいのだが、演奏がクライマックスに達すると歌声が聞こえづらくなってしまうジレンマ。これならギター一本で歌ってくれる方がいいと思った。
「ミセス・ロビンソン」は途中に"Not Fade Away"という曲を挟み、アレンジも2003年のツアーから進化した印象。
途中、アートとポールのソロコーナーを挟む。「ハート・イン・ニューヨーク」はアップテンポ気味の演奏で、割と好きな感じだった。「パーフェクト・モーメント」は数年前にリリースされたアルバムからの選曲。あ、あの歌かと思い出した。続けて歌われた曲は定かでない。
ポールの曲は「ボーイ・イン・ザ・バブル」「グレイスランド」「時の流れに」であった。「グレイスランド」は二人で歌って欲しかった気もする。
明日に架ける橋、ラストのクライマックスもアートの声がよく聞こえなかった。そもそもS&Gのコンサートで重低音を強調する意味があるのか。バックバンドの音量は控えめにして欲しかった。
下の席の人たちに目をやると、皆、歌に合わせて頭が揺れていた。ちょっと気分が和む。
大画面スクリーン、ステージ裏から撮った映像が何度か挿入される。大観衆を前にしたポールとアート、二人の後ろ姿。背丈の違いが際立って微笑ましい画でもあり、旧友同士、歳月の重みを感じさせるものだった。あれがベストショットではないかと思う。
ボクサー、DVDに収録された外国のライブだと「ライラライ」と唱和するようだが、日本では大人しいのか観客は手拍子のみ。
「木の葉は緑」、ポールがグッバイというフレーズを口にしたとき、本当に「グッバイ」と言われたような気がした。確かにこれが最後かもしれない。
最後の一曲前、全ミュージシャンがカーテンコールのような感じでステージに並び、ポールとアートが紹介していく。南アフリカと西アフリカから参加のミュージシャンが数名いた。リズム隊と呼ばれた人達。
「セシリア」は2度演奏された。以前のポールのコンサートで「コール・ミー・アル」が続けて演奏されたことを思い出す。皆で踊ろうよということなのだが、アリーナ席の人達は立って踊っていたかどうか、眼鏡の度が合わなくてよく分からなかった。
振りかえると、自分にとっては何ともいえない気分。とにかく座席S・A・Bの基準がよく分からない。豆粒はともかく音響面で同じような不満を抱いた人は意外と多いのでは。これは座席位置にもよるし、他の人も皆そう思っている訳ではなく、満喫して帰路についた人が多数なのは終演後の雰囲気でも分かる。
ドーム球場や野外コンサートではこういった当たり外れはあるのだろう。むしろギター一本の演奏の方がこういった会場向きなのかもしれない。
でも、自分にとってドームでのライブはこれが最初で最後になるだろう。色んな意味で。
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