« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月

2009年7月26日 (日)

コーナートップに立つ後ろ姿がいいんです

ミッキー・ローク主演の映画「レスラー」を観る。

予告編、グエムルのおねーちゃんが空気人形に! といっても、ペ・ドゥナがそういう役を演じるというだけのこと。「ノーボーイズ・ノークライ」は渡辺あや脚本。手がけた本数は少ないのに、既に渡辺あやブランドの脚本として強調されている。プロデューサーはこの人を発掘した人だった。「選挙」はいつぞやのAERAで紹介されていたか。ドキュメンタリー映画。

「レスラー」本編、要約すると花道を忘れられない男の不器用な生き様だろうか、プロレスだけでない普遍的なものが描かれていると思うので、プロレス嫌いな人にもお勧めできる。プロレスの裏側についても描写されていて、それゆえ日本のプロレス関係者にとっては触れにくいものでもある。

| | コメント (0)

2009年7月25日 (土)

台形? 三角錐?

NHK教育・ETV特集「日本と朝鮮半島2000年(2)“任那日本府”の謎」を観る。韓国に残された前方後円墳の映像がしばしば挿入される。方墳に当たる部分は三角錐に近い形状か。自分のイメージでは台形だった。樹が生えた状態の古墳だと元の形は分からない。島根県益田市のスクモ塚古墳は台形だった。ただ、スクモ塚は円墳と方墳が合わさったものと推定されているとか。

よくよく考えると、あれは盛り土をやり直しただけか。

日本国内の製鉄がいつ頃まで遡れるか、その辺りが鍵だろうか。日本書紀に記された任那の記録では百済が任那の割譲を求める。当時の大和政権にとって伽耶の地位が相対的に下がったのだろうかと思ったが、そうでもないようだ。

歴史は全然詳しくないが、任那の記述は詳細で、これを否定するのもどうなのかよく分からない。日本書紀での用法は伽耶地方全体を任那としているので、広義の任那という感じか。思うに、傭兵に鉄製の武器を与えたら叛乱されるのでは。

| | コメント (0)

2009年7月19日 (日)

松江から

NHK・FMシアター「憂鬱な女神」を聴く。先週が「石鎚山天狗と戯」だったか、どちらも中四国ラジオドラマ脚本コンクール入賞作だ。

「憂鬱な女神」は奥出雲が舞台。ひょんなことで女神の声が聞こえるようになったヒロイン。神社で占いをはじめると、次第に評判を呼ぶようになっていく。そんな彼女だが、女神の声が聞けるのは32歳を超えた生娘だけと神社の言い伝えにあり、自分の幸福(恋人と結婚すれば声は聞こえなくなってしまう)と他人の幸福(縁結びの占いはよく当たると評判)の狭間で揺れ動く…という筋か。女性らしい作品で手堅い印象。

制作は松江局。僕は石見の方なので出雲弁はよく分からないが、イントネーションが難しいのではないかと思う。「~だから」は「~だけん」となる。多分「だけ↑ん」と発音した方がそれらしくなるのでは。石見弁なら「だけ↑ぇ~」と語尾をやや伸ばした感じ。語尾だけでも大分雰囲気が変わるのでは。

「石鎚山~」は荒唐無稽な作品。おそらくバブルの経験者だろう、堅苦しい印象の女性が天狗たちの前でディスコダンスを披露するのは、天の岩戸神話のようで可笑しかった。

| | コメント (0)

2009年7月15日 (水)

やっと、武道館

日本武道館のサイモンとガーファンクルのコンサートに行く。

Img_2709_2 Img_2711_2

Img_2713_2 Img_2714_2

カメラを預けて入場。以下、感想。

武道館の八面の内ステージは北面に設置されていて、自分の席は西の2階席。ステージ真横から見るかたちだが、三十メートル程の距離か、よく見える。双眼鏡だと表情も読み取れたほど。

会場は西と東の最上段の席を除いてほぼ人で埋まっていた。

演目は東京ドームと同じ。前回のカーテンコールでヴィンセント・ンギニさんの名があって、いた?と思ってたが、ステージ右側のギタープレイヤーは曲によって交替していたようである。

音響はわずかに残響が聞こえることがあったが、特に気にならなかった。

アメリカの歌ではボウタイがカメラ~というところでアートがネクタイに手をやってゼスチャーしていた。途中から白のワイシャツに代えてアロハシャツだろうか、着替えていた。

ソロのコーナー。「ブライト・アイズ」はアートの他に誰か声をつけていたか?はっきりとは分からず。

ポールのコーナーはアルバム「グレイスランド」から2曲。それから「時の流れに」が演奏される。この曲の聞き所はやはりサックスの間奏だが、観客の反響も高かった。原曲で演奏したマイケル・ブレッカーさんは亡くなったことを思い出す。リチャード・ティーさんもいない。

「ニューヨークの少年」の間奏、各ミュージシャンたちのコーラスはこのコンサートの聞き所だったかもしれない。ニューヨークに関する曲が2曲歌われたことになる。

アートは正面だけでなく、西や東の席にも気をくばって、拍手を促したり手を振ったりしてくれた。「明日に架ける橋」で歌いきったアートの表情が「どうだ!?」と言わんばかりだったように思えた。観客は総立ち。歓呼の声で満ちていた。

ボクサーで「ライラライ」と唱和したかったが、やっぱり無理でした。

カーテンコール、ギターのマーク・スチュワートさんがペコリとお辞儀をしたとき、ポニーテールの髪をひょいと顔に垂らして笑いを呼んでいた。退場の際、西席にも手を振ってくれた。手を振ると、おっという反応だったように思えたので、向こうから見えたのかもしれない。

武道館ならではの一体感が実感できて満足した。行ってよかった。東京ドームと武道館、両方経験できてよかった。比較して分かることもあると再認識。

Img_2719_2

門を出て夜空を仰ぐ。そのとき見えた三つの星が夏の大三角形かどうかは分からない。

| | コメント (0)

2009年7月12日 (日)

ウーファー…

7/11 東京ドームへサイモンとガーファンクルのコンサートに行く。以下、感想。

Img_2678

Img_2682

カメラを係に預ける。ペットボトルの中身は紙コップに移して観客席へ。

自分の席は2階席の最上段。これでS席。座席間が狭く、ちょっと席を外して……とはいかない雰囲気。見晴らしはいいが、外野後方・バックスタンド手前、つまり自分の席から百数十メートル先に位置するステージの人影は小指の先ほどの大きさ。三つ設置された大画面スクリーンは鮮明かつ綺麗な映像で、技術の進歩を感じた。

音響、想像以上に悪し。ウーファーか、重低音を強調し過ぎ。初めの数曲では音が割れた/歪んだような印象。とにかくバックバンドの演奏がポールとアート、二人の歌声を隠してしまう。ハーモニーはやはり素晴らしいのだが、演奏がクライマックスに達すると歌声が聞こえづらくなってしまうジレンマ。これならギター一本で歌ってくれる方がいいと思った。

「ミセス・ロビンソン」は途中に"Not Fade Away"という曲を挟み、アレンジも2003年のツアーから進化した印象。

途中、アートとポールのソロコーナーを挟む。「ハート・イン・ニューヨーク」はアップテンポ気味の演奏で、割と好きな感じだった。「パーフェクト・モーメント」は数年前にリリースされたアルバムからの選曲。あ、あの歌かと思い出した。続けて歌われた曲は定かでない。

ポールの曲は「ボーイ・イン・ザ・バブル」「グレイスランド」「時の流れに」であった。「グレイスランド」は二人で歌って欲しかった気もする。

明日に架ける橋、ラストのクライマックスもアートの声がよく聞こえなかった。そもそもS&Gのコンサートで重低音を強調する意味があるのか。バックバンドの音量は控えめにして欲しかった。

下の席の人たちに目をやると、皆、歌に合わせて頭が揺れていた。ちょっと気分が和む。

大画面スクリーン、ステージ裏から撮った映像が何度か挿入される。大観衆を前にしたポールとアート、二人の後ろ姿。背丈の違いが際立って微笑ましい画でもあり、旧友同士、歳月の重みを感じさせるものだった。あれがベストショットではないかと思う。

ボクサー、DVDに収録された外国のライブだと「ライラライ」と唱和するようだが、日本では大人しいのか観客は手拍子のみ。

「木の葉は緑」、ポールがグッバイというフレーズを口にしたとき、本当に「グッバイ」と言われたような気がした。確かにこれが最後かもしれない。

最後の一曲前、全ミュージシャンがカーテンコールのような感じでステージに並び、ポールとアートが紹介していく。南アフリカと西アフリカから参加のミュージシャンが数名いた。リズム隊と呼ばれた人達。

「セシリア」は2度演奏された。以前のポールのコンサートで「コール・ミー・アル」が続けて演奏されたことを思い出す。皆で踊ろうよということなのだが、アリーナ席の人達は立って踊っていたかどうか、眼鏡の度が合わなくてよく分からなかった。

Img_2686

Img_2697

Img_2699_2

振りかえると、自分にとっては何ともいえない気分。とにかく座席S・A・Bの基準がよく分からない。豆粒はともかく音響面で同じような不満を抱いた人は意外と多いのでは。これは座席位置にもよるし、他の人も皆そう思っている訳ではなく、満喫して帰路についた人が多数なのは終演後の雰囲気でも分かる。

ドーム球場や野外コンサートではこういった当たり外れはあるのだろう。むしろギター一本の演奏の方がこういった会場向きなのかもしれない。

でも、自分にとってドームでのライブはこれが最初で最後になるだろう。色んな意味で。

| | コメント (0)

2009年7月10日 (金)

持ち主に似て

さあ、明日のS&G、ビッグエッグでのコンサートに備えるべぇと思って双眼鏡を手にする。すると指先にべっとりと黒いものが。なんと乾電池の蓋が溶けていた。ウェットティッシュで拭いてみると余計に悪化。経年劣化だろうけど、こういう風になるとは。肝心なときに役にたたないのは持ち主に似たのだろう。

| | コメント (0)

2009年7月 7日 (火)

やらない言い訳

NHKクローズアップ現代を観る。一周150kmほどのサイクリングに挑む人たちの人間模様。

たまたま行き当たったブログで、サイクリング&郷土史&民俗学というコンセプトのものがある。

こひちろうの独り言
http://forumdoi.exblog.jp/

島根の人のはずだが、結構遠くまで遠征なさっている。また、知識も豊富で更新もコンスタントに行われていて、よくここまでできるなぁと感心することしきりである。

知人から自転車いいよ、やってみればと勧められている。自転車なら膝の負荷も少ないし、体にいいのではないかと思うが、今ひとつ踏み切れない。

知人の住む滋賀県は平野が広く、平らな道でサイクリングに向いた環境だと思う。実家の島根は山ばかりの地形なので下りはともかく、上りはちときつい。横浜は交通量が多いし。

自分で思っているより方向音痴で、夜のニュータウンで道に迷って途方に暮れたことがある。GPSは必須かもしれない。

何かモチベーションが必要だが、横浜の鶴見川水系には杉山神社が何十社か点在しているそうだ。神社巡りならいいか。

| | コメント (0)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »