疎外感――コノヒトダレ?
NHK爆問学問をながら観。疎外感がテーマだろうか。
学生だったある日、当時は適量以上の酒をすきっ腹で飲んでいて、千鳥足――本当に千鳥足みたいな足取りになる――で帰る道をトボトボ歩いていた。
そのときふっと思った。
コノヒト、ダレ?
一瞬、自分を離れたところから見ているような気がした。
それが心の内なる無意識の声だったのだろう。
少年時代、世界はすぐそこにあって手を伸ばせば容易に届くものと考えていたが、それは大きな間違いだった。
身分制度があった時代はそれをどうにもならない枷と考える人――幕末から明治にかけて活躍した人はそうだろう――もいたし、逆に近代的な社会の中で自分の立ち位置を見失ってしまう人もいる。
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