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2008年10月13日 (月)

ここ数ヶ月でみた映画

・「グーグーだって猫である」
 原作漫画があるらしいという貧弱な予備知識のみで映画館に足を運ぶ。館内にあった宣伝用の素材をみて、行こうかなと思いたった作品。
 原作漫画を読んでいないので比較はできない。自分的にはまあ良かったと思う。重いテーマも出てくるのだが、小泉今日子演じる少女漫画家は穏やかな人柄として描かれていて、それがこの作品の作風というか空気感か。日本映画はいつまでも浸っていたくなるような空気感を演出した作品が受ける傾向にあるのだろうか。
 何ていうか本木雅弘や寺尾聡的な穏やかなふわっとした人物像。他のバリエーションはないのかと思ったりするが(ないはずない)、キョンキョンもそういう特定のイメージ・役柄を期待されていくことになったりするのかは全然分からない。
 できれば子猫時代のグーグーをもっとみたかった。割とすぐ発情してしまう。

・「ヒカリサス海、ボクノ船」
 渋谷アップリンクファクトリーというレストランに併設されたミニシアター的劇場で公開。最初どこにあるのか分からなかった。東急デパート前の道、NHK方面に向かう一歩通行の道を歩いていく。コンビニのローソンが斜め向かいにある。映画の看板が申し訳程度に立っていて、知らずに通り過ぎてしまった。
 場内に据えつけの椅子はなく、上映がはじまると誘導灯がないので手探りで進むことになった。
 作品的にはまずまずいい出来と思う。ただ、別に脱がなくてもいいんじゃないかと思う。特にラストシーン。大学の講義、板書は微分方程式か。何学部なのだろう。

・「クローン・ウォーズ」
 スター・ウォーズ、時系列的にはエピソード2と3の間に起こったクローン戦争を描く。3DCGアニメーション作品。このクオリティなら旧3部作のリメイクやノベライズ(いわゆるスピンオフ小説)の出来のよい作品――ティモシー・ザーン作のものなどを映像化してもいいのではないかと思った。
 ただ、一本の映画としてみると3部作を予定しているのか?と穿った見方をした。海千山千の極悪人ジャバ・ザ・ハットがあの程度で騙されるか? と感じた。コアなファンに向けた作品か。
 アニメ版は大きな物語というよりいくつもの小エピソードを積み重ねたような内容で、アナキンがパダワンからジェダイの騎士に昇格するエピソードなどがあって、そういう意味では映画を補完する内容になっている。ただ、繰り返しになるが、大きな物語としてみる分にはコアなファンはともかく、一般層を取り込むのは難しいのではないかと思う。
 なんつーか、この手の作品は好きなだけでは駄目なようだ。作品の性格上、つじつま合わせに汲々とすることになって、本質から外れてしまう傾向が洋の東西を問わずある気がする。面白さとは何かツボを心得た有能な人材に舵取りさせるべきと考える。肥大化したスターウォーズ世界を隅から隅まで知り尽くしているだけでは足りないし、マニアである必要はないと思う。人材のクオリティを維持しないと、将来的に玉石混淆な作品群となって評価を落とすだろう。
 田舎で燻っていたルークや気ままで一匹狼なハン・ソロ、強気で凛としたレイア姫、無類の強さを誇るダース・ヴェイダーが戦いの最中フォースの暗黒面へ誘惑する姿、そういうのに共感したのだ。初心に帰って欲しい。

・「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」
 インディ・シリーズを映画館で観るのははじめて。以前のは観にいこうと思いつつ、映画館に足を運ぶのがおっくうで見逃していた。
 昔の作品ほどハラハラさせない気もする。「魔宮の伝説」で罠に掛かるくだりは何度みても楽しめる。これは僕の好みかもしれない。
 毎回超常現象が題材になっているが、超越者の姿は直接描写しない方がよかったと思う。
 一度「最後の聖戦」で完結しているのだが、インディゆかりのキャラが再登場したりして、老いたインディを描き、まとめた点で再びインディ・ジョーンズの物語を締めくくる意義があった。

・「セックス・アンド・ザ・シティ」
ワンコが腰をカクカクするのに笑ってしまった。
東京の一部では結構ロングランだったようだ。
とある週間漫画雑誌のコラムでドラマを知らなくても楽しめるとあったので興味を覚える。
ドラマは現在何シーズン目か、エミー賞を連続受賞とかで評価が高いようだ。
エミー賞を連続受賞だと、自分的には「キャグニー&レイシー」か。
で、コラムにあったが、確かに女性の猥談的要素がふんだんに……
最初の1時間くらいはうまく入れなかったが、それ以降は楽しめた。
やはりドラマ版を観ている方が面白いのだろう。

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