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2007年6月13日 (水)

昔とだいぶ違うのね

「14歳の心理学」(香山リカ 中経文庫)を読み終える。僕が14歳だったのは遥か昔である。母校に教育実習に行ったことがある。一学年違うとまるで雰囲気が違うことに驚いた記憶がある。時代が変わって、少年たちの犯罪――今までと違う何かに衝撃を受けることが多くなった。

「離人症」を核に論考が進む。「離人症」そのものではないが、現実感の希薄さ、自分の身体が自分とは別のものに思えてしまう、そう感じる若者が増えてきたらしい。精神/身体の単純な二元論で語ることの限界があるのかもしれない。ただ、パフォーマンスを極めた舞踏家と普通一般の若者の感覚は似て非なるものではないか。僕が学生の頃だと、<身>というキーワードで身体論を語った市川浩という哲学者が注目されていた。

尾崎豊の歌が事例として取上げられる。彼の歌に共感する割合が年々減っているそうである。僕自身は会社の同僚がカラオケで好んで歌っていたことで知った口だが、正直共感しなかった口である。僕自身大人しい少年で飼いならされていたのかもしれない。多分、今の世代は醒めているのだろう。

インターネットについては何ていうか、基本的には同じ志向の人が集まる傾向がある。意見が割れるとフレーミングというのか炎上する。結局それを避けるために棲み分けする傾向だと思う。掲示板を読んでいると、あたかも知の巨人と相対している気にもなるが、それ自体は錯覚である。

僕の場合は本で語られる人たちとは違う。強いストレスを感じたのがきっかけとなったのか。脳の真ん中辺りに常ににぶい痛みがあり、パソコンがフリーズしたような感覚であった。学生の僕にとっては最悪であった。記憶力が鈍り、感覚的に理解できない。考えが回らない。社会人になってからもその悪影響は続いた。ミスの多い人間であった。

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