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2007年3月29日 (木)

Decade

録画したNHK「ハゲタカ」最終回をみる。軍需産業云々は最終回の仕込みであった。EBOが成立して一応終わるが、中国系企業の大きな支援があってという設定である。現実にこういう話があったとしたらパトロンがついてメデタシメデタシとならないだろうな。極端な話、アメリカ企業は部品さえ調達できればいいはず。いくら創業者を経営者として尊敬しているからといって、それはそれ、これはこれ、と冷徹な判断をするだろう。何だかんだで鷲津もお人よしですな。

バブルが崩壊して、土地神話が崩れた。当時の政府が早めに不良債権問題に取り組んでいればもう少しましだったろうに、と思う。膿を出す、と表現されることもあるが、最終的には個人レベルで痛みを引き受けるか、の問題になる。元はプラザ合意あたりにまで遡るのだろうが、何かすっきりしない10年――Decadeだった。しかし、デフレの解決方法は詰まるところ戦争だったという物騒な話もあって、日本のケースはレアな事例なのかもしれない。いや、経済は門外漢なので事実と違うかもしれないが。

あの10年――Decadeはなんだったのか問いかけるドラマであった。鷲津たちは今後ハゲタカファンドからどういう方向に舵をきっていくのだろう。今度はエンジェルのドラマでも作ってくれればいいかもしれない。

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