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2006年11月27日 (月)

自己犠牲

NHK総合プレミアム10・世紀を刻んだ歌「明日に架ける橋・賛美歌になった愛の歌」をみる。ラストシーンはアフリカの海岸だろうか。夕焼けが美しい。

自己犠牲を歌った曲だと思うが、発表当時は sail on siver girl, sail on by~のくだりは麻薬の注射針を連想させるとか批判があったそうだ。911テロの際も別に解釈されたということで、何か意味深なものを秘めているのかもしれない。

アルバム「グレイスランド」は大ヒットをとばしたが、南アフリカのミュージシャンを起用したことで、確か当時のポール・サイモンは国連のブラックリスト入りしたはずであるかなり問題視もされた。南アフリカでも「グレイスランド」はヒットし、自国の文化を見直すきっかけにもなったそうである。

批判もある。中村とうよう氏が書いていたのは、要するに白人(ユダヤ人)が黒人の文化をつまみ食いしている、というものだった。

そういう見方もありえるだろう。当の黒人ミュージシャンたちは、自分たちもポール・サイモンを通じて世界にアフリカ音楽を発信できたのだ、くらいの答えだったろうか、要するにおあいこだよ、と言っていた。本心かどうかはしらない。

その後、アフリカのミュージシャンはポール・サイモンのアルバムで多く起用されたので、その場限りのお付き合いでもないはずだが。※2009年のサイモンとガーファンクルの来日コンサートでも何人かバックミュージシャンとして演奏している。

金の鉱脈を掘り当てた人がたまたまなのか、ユダヤ系白人だったのである。アルバム「グレイスランド」の発端はクィンシー・ジョーンズがポール・サイモンに南アフリカ音楽のテープを渡したことだそうだ。ミュージシャン同士のつながりが海を越える結果になったわけである。

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