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2006年9月17日 (日)

★★★★★

横浜みなとみらいに行き、映画「グエムル 漢江の怪物」を観る。少し前に日経新聞の映画欄で見事★★★★★で五つ星に輝いた作品である。普段芸術性を重視している欄だが、本作品を絶賛していた。こういうジャンルの映画はヒット作でも五つ星を貰えることなど滅多にない。で、観てみるか、となった。

休日だったので、結構人は入っていた。ただし、15時の回と21時の回と一日ニ回上映である。観客は中年女性が多そうである。

内容については4つ星なら理解できなくもないが、五つ星はないだろうと思う。細かい粗がいくつかあったし、劇伴がやや古く感じる。エンドロールでグエムルのテーマと思しき曲が流れたが、それを効果的に使って映画を盛り上げたかというと、そうではない。韓国の負の側面や国民性の違いを小ネタに、くすりと笑わせる場面はいつくもあった。怪獣騒動に巻き込まれた駄目パパからの視点が中心なので、グエムル自体にはそれほど魅力を感じない。こういうジャンルの歴史に新たな1ページを付け加える出来とまでの評価はされないのではないか。

要するに興行サイドの思惑が透けてみえるのだ。評論家なら己の評論に評論家生命を賭けているはずだが。

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