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2006年8月 3日 (木)

ながらでもよく分かる

TBS「渡る世間は鬼ばかり」をながら観する。しばしば指摘される様に、登場人物は非常に饒舌である。音声だけ聴いていても話の筋がよく分かる。ある意味説明セリフのオンパレードという意味だそうだが。

橋田ドラマには子供の頃から馴染んできたが、働く様になってふと疑問に思った。登場人物たちは懸命に努力を続けていたらいつの間にか成功する。なぜ成功するのだろう、懸命に努力を積み重ねたら絶対成功するわけではない。橋田ドラマはその点については沈黙している。まあ、経済ニュースではないので、そんなもの説明する必要はないのだが、働きはじめて間もなかった僕には違和感として感じられたのだ。

少し前のNHKで放映されたブラジル移民のドラマを観て、やはりしっくりこない点があった。つらい目にあった少女が逃げ出す。そして拾われた先は善良な人なのだ。これはご都合主義だなあ、と思う。現実ならまず間違いなくロクな目に逢わないだろう。橋田ドラマは、やはり嫌味なセリフが真骨頂だろう。日常に積もった小さな不満をずばり指摘する、またはその嫌味を切り返すことで観客は溜飲を下げるのだろう。

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