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2006年5月20日 (土)

聖者のリズム

NHK「探検ロマン世界遺産」キューバの回。現役のクラシックカーがぞろぞろと出てくる。物持ちがいいというのか、アメリカの経済制裁の影響が凄いのだな、とも思わされた。古い車なら、機械知識のある人なら逆にメンテしやすいのかもしれない。今は電子制御が進んでいるので、僕ら事務系人間にとっては、日常点検以外はほとんどブラックボックス化している。

さまざまなリズムがあって楽しいな、と思う。アフリカの黒人奴隷が連れてこられたのがきっかけとなって、アフリカのリズムが定着・発展することになった。その裏には元々いた黄色人種の人たちは奴隷酷使や感冒などの病でほとんど消えてしまったはずである。

ポール・サイモンのアルバムに「リズム・オブ・ザ・セインツ」というものがある。前作「グレイスランド」の路線を引き継いで、今回は南米に飛び、ラテンのリズムを取り入れた作品だった。また「ザ・ケープマン」ではプエルトリコ出身の男を主人公にしたミュージカルであった。ポールはロックの源流であるアフリカに渡り、そこで南アフリカのミュージシャンたちと交流した。当時アパルトヘイト化だったのでアルバム「グレイスランド」は物議をかもした。とにかく一人のミュージシャンがキャリア的に行き詰まり、聖地巡礼を繰り返すことで活力を得た作品という印象である。サイモンとガーファンクルの曲が有名だが、元々は熱心なロックンロール少年だったのだ、ということが分かるアルバム群であった。

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