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2006年4月23日 (日)

田舎者はとにかく欲しい

NHKスペシャル「“全線建設”はこうして決まった~道路公団民営化・半年の攻防~」を観る。道路公団改革を特集したシリーズだが、興味深い内容であった。僕の出身地では中国縦貫道・浜田道が既に全線開通しているが、ここが不採算の路線としてよくマスコミに取り上げられる。確かに都会の人間からみればそうだろう。田舎に投資してどうする、と。が、高速道路には高速・安全での移動を可能にするという意義もある。僕は下道の国道186号線を積雪時に走る自信はない。

国道186号線時代から浜田―広島間を結ぶバスはあったが、利用を避けていた。カーブの連続で必ず酷く車酔いしたからである。現在、江津、浜田の人は広島まで高速バスで出るルートを選択するケースが多いだろう。で、益田の石見空港に人が流れないのかもしれない。

番組で取りあげられていたのは主に中部地区、舞鶴道と山梨―静岡を結ぶ線だった。このうち舞鶴道については、関西以西から北陸方面に向かうバイパス道になりうると思う。そうすれば中国自動車道の宝塚付近の慢性的な渋滞は多少は改善されるかもしれない。

地元・島根では山陰道が新直轄方式での建設が進んでいる。極端な話、全線開通しなくともいいのだろうが、米子~出雲までは必要だろう(現在米子~宍道まで)。宍道湖・中海圏の人口は多く、むしろ遅すぎたくらいだ。

10年以上前の夏、帰省で国道9号を選んだら、米子~出雲まで渋滞しっぱなしという経験をした。今は山陰道や松江バイパスができてあんな渋滞は起こらないだろうけど。AT車だったのだが膝が痛くなってしまった。MT車だったら、僕の下手糞な運転だとクラッチを滑らせていたかも。宍道湖の北側の431号線は拡張工事をしているが、松江市内を通りぬける箇所はどうなるのか知らない。

いつぞやの新聞の座談会記事では、おそらく国道9号だが、国際規格のコンテナを積載したトレーラーが通行できないとの指摘があった。高規格道路が望まれる一因だろう。

とはいえ40兆円の負債は重くのしかかる。基本的にはコスト意識を高めることだろう。また、都市部の人にとっては自分達の方を優先して欲しい思いもあるだろう。東京では外環西側は未だ建設の目処が立たないし、圏央道ももうしばらく待たねばならない。メンテナンスは税金だけでまかなえるだろうか。滞りがちになるかもしれない。

調べてみると、石央では浜田三隅道路が事業化されていた。温泉津道路も事業中のようだ。昨今の原油高だと、山陰道が全通する頃には自家用車は高値の花となっているかもしれない。

原油高の中、久しぶりに車で帰省。

旧那賀郡~邑智郡にかけてドライブしてみたが、整備された区間とされていない区間が混在していた。すれ違いに気をつかう。他、三隅から室谷地区に抜ける道路が整備されているのを知らず、折居から大麻山方面に入ってしまった。すれ違いできる箇所もほとんど全くなく、冷や冷やしながら走った。

帰り道。松江から山陰道に入る。体力がないのもあるが、疲労度がまるで違う。松江バイパスの区間は交通量が多く、有料区間と際立った対比であった。

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