禁断の恋
「口語訳 古事記」(三浦佑之著 文芸春秋社)を巻末の注釈を除いてほぼ読み終わる。神代編のエピソードはほぼ知っていたが、人代編については知らないエピソードが多かった。印象深かったのは兄妹の悲恋物語である。サホビコ、サホビメのくだりは人代編の白眉か。
禁断の恋というのは普遍的な魅力があるのだろう。今だと、いとことの恋愛などに置きかえられるだろうか。別にいとこ同士で結婚している人も珍しくはないが、人によっては悩む様である。例えば中国などでは、同じ姓の人とは結婚しないそうである。学生時代に聴いた親族法の講義で、実の兄妹が何らかの事情で離れて暮らし、結婚という段になってはじめて兄妹ということに気づくという話も現実にあったそうである。こうなるとまるでメロドラマだが。
交差いとこ婚という概念があって天皇制の研究で言及されることがある。婚姻を女性の交換と捉える学説に由来するらしい。
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