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2005年4月 3日 (日)

疲れたよ、パトラッシュ

「社員が教える企業ミシュラン これが本当のマスコミだ」(渡邊正裕著 東邦出版)という本によると三大日刊紙、主要TV局の社員の高給取りぶりには驚かされる。読破したわけではないが、いくつか読んだだけでも、30歳前後で年収1000万近くいくのは凄いと思う。ただ、その分労働量もハンパではないようだが。まあ、職場と住居が近くにあれば、体の負担は思ったより低いかもしれない。正直、都市部のサラリーマンは通勤でかなり体力を消耗していると思う。僕も一時、朝9時から晩の11時、12時まで働きづめだった時期があるが、かなり消耗した。精神的な疲労の方が大きかったと後になって思う。

マスコミ社員の給与が高水準なのは銀行と同じだろう。金で転ばれては困るから。厳しい試験をくぐり抜けて来た優秀な層でもあるし、そういう意味では別に非難しようとかいう気は起きない。しかし、同世代の人が僕の2倍~3倍稼いでいるというのは、生み出す価値にそれだけの差があるということで、何か侘しいものを感じてしまうのも事実である。

そういえば「フランダースの犬」のネロ少年は、いつか同じ重さの銀と同じくらいの価値になると信じて絵を描いていた。有名なアニメ版ではなくて原作の小説である。意外とそういう面もある少年だったのだが、アニメ版ではそういう面は描写されなかった。僕もいつかは、と思って頑張らないといけないのだろうか。

別にマスコミ社員の給与実態が知りたくて買った本ではないのだが。どちらかというとジャーナリストと呼ばれる人たちが普段どういう仕事をしているか知りたくて買ったのであるが、仕事の忙しさだけが目についてしまった。僕はワーカホリックの対極にいるので、どちらかといえばプライベートを選んでしまうだろう。マスコミ関係の人たちの場合は仕事が面白くて忙しいのに気づかない、というのが正確なところだろうか。多分満足度自体は高いのではないかと思う。「創る」という行ないにはそれだけの魅力がある。

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