ど素人に予測などできない
ライブドアの堀江社長に批判的なことばかり書いていたので、ちょっと趣向を変えてみよう。
インターネットと放送の融合について考えてみる。例えば光ファイバーが普及して回線スピードが速くなったとする。するとTVや映画などのコンテンツをパソコンで視聴することができるようになる。これは今でも別に普通に行なわれている。WindowsメディアプレイヤーやQuickTimeがインストールされていれば、ストリーミング配信で様々なコンテンツを受信可能だ。例えば地方では放送されてない番組がネットでは視聴可能(多分DVD化などの兼ね合いもあって期間限定で。もしくは有料)になるかもしれない。たしかNHK教育の一部のコンテンツがネットで配信されるそうなので、学習者には便利かもしれない。録画しなくて済むし、自分のみたいコンテンツをその都度選べるので。ただ光ケーブルが放送用電波を駆逐するか、と言われるとそれは違うだろう。
うーん、僕の場合は古い19インチのTVの脇にノートパソコンを置いている。TVチューナー付きのパソコンではないしHDDの容量がかつかつなので何ともいえないが、普通に観るならTVで十分である。画像をキャプチャしたいならパソコンで観た方がいいかもしれない。HDDレコーダーがあれば録画環境は十分だし、多分映画などのコンテンツをビデオ・オン・デマンドで配信するのはまだかなり先の話だろう。巨大なデータセンターを構築しなければならないだろうし、観る側としても別にわざわざパソコンのちまちました画面で観たいとは思わないし。
地上波デジタルTVになったら、おそらくデータ放送が重宝する様になるのではないだろうか。ちょっとしたポータルサイト並みの利便性は備えてくると思う。双方向性という点では多分パソコンにおまかせだろう。わざわざTVでないといけない場面ってそうないと思う。TVとパソコンは似ている様で多少違っている。パソコンの方がパーソナルなのだ。だからTVでインターネットが出来るセットトップボックスはほとんど普及してない。HD放送対応のTVなら解像度が高いのでインターネットの画面も無理なく表示はできるだろうか。たしかセガサターンのブラウザなんてのもあったそうだが、デジタルTV専用のブラウザが開発されるのだろうか?
地上波デジタル放送がはじまる頃にはインターネット環境はかなり変わってるだろう。技術力のない僕には予想できない。ただテレビが消えてなくなるとかいうことはありえない。テレビが登場してもラジオが残ったように。ラジオは車の中で聞くメディアという風に変質はしてるだろうけど。ハードディスクはテラバイトが当たり前になるだろうけど、DVDや次世代DVDは存在してるだろうし、セキュリティの面で全ての家電をネットにつなぐのには個人的には抵抗がある。
マスコミはどうなるだろう。1次的なソースとしての情報の収集/分析/発信者としての地位はこれまでと変わらないだろう。ただネットの普及で海外の情報を含めてマスコミの記事の比較が容易になった。そういう意味では今以上にメディアリテラシーが要求される時代になるのだろう。堀江社長はマスコミの人材を囲い込みたかったのではなかろうか。ただそれなら800億円も出す必要なんてなかったはずだし、マスコミを敵に回すこともなかったと思う。
インターネットが普及して情報へのアクセスは格段に便利になった。例えば家電の情報を企業のWEBサイトで調べて、アンケートに答えたりする。そういう意味ではマーケティングの仕方などは凄い変化があるのだろう。
結論。やはり僕の様なただのサラリーマンには予測は無理である。技術的動向に詳しくないと将来の方向性が分からない。ただ人間、そんなものだとも思う。電話が登場したとき人々は「そんなもの何に使うの?」というスタンスの人もいたそうである。ビジネスは郵便で済ませていた時代の話である。
昔、モンゴル帝国の歴史について書かれた新書を読んで、彼らの生命線はスピード、特に情報のスピードだったのではないかと思った。今でも原則的にはそうだと思う。情報をいち早くキャッチして正しく解釈できたものが利益を得られる仕組みなのだろう。
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