カセットの思い出
今日のNHK「プロジェクトX」はTDKカセットテープの話であった。うちのホンダHR-Vの車載オーディオはCDとカセットの組み合わせなので、カセットは一応現役である。もっとも普段使っているラジカセがCD/MDの組み合わせなのでカセットはほとんど使わなくなった。
HR-Vは2000年頃のモデルだが、この頃は既にMDが普及してたと思う。不思議に思ってネットの掲示板で質問してみたら、この時期車載オーディオの主流がカセットからMDに変わったらしい。特に後付のコンポはつけてない。
カセットで最初に覚えているのは父のレコーダーを使ってみようとして、ボタンを押してもカセットが動かない。多分テープが終端までいってたのだろう。そのときは裏返すということを知らなくて、カセットとはよく分からないものだという印象を抱いた。中学生になってその辺りの仕組み、A面B面の違いがようやく分かったのである。そういえばリバース式のヘッドは憧れであった。
他に覚えていることといえば、叔父の経営する電気店にいって「ノーマルテープなんて」という発言をしたら、叔父の同業者の人だろう、「今はノーマルでも良くなってるんだよ」と諭されたことである。あの頃は中学生だったから背伸びしたい年頃だったのである。まあ実際ハイポジションのテープの方が音はいい様ではあるが、別にノーマルだから聴くに耐えないということはない。必要十分な性能であった。
一時カセットで音楽資産をもっていたのだが、あれはどこにいったのだろう。「トリスタンとイゾルデ」の名場面集など、クラシックで気に入ってる曲が多かったのだが。引越しでどこか奥にしまってあるのだろうけれど。クラシックのアルバムは再販されるとは限らないのでカセットで買ったのは今にして思えばよくなかった。メディアの断絶である。
いや、CD/MD/カセットの3in1のラジカセなりミニコンポなりにすればよかったのだが、外部入力(AUX)のあるモデルを選んだのだ。TVがモノラルなのでビデオからステレオ音声をラジカセにつないで聴いている。新入社員時代にモノラルTVを買ってしまったのが未だに響いている。わずか数万円の差だったのだが。
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