αの雌伏――山中浩之『ソニー デジカメ戦記 もがいてつかんだ「弱者の戦略」』
山中浩之『ソニー デジカメ戦記 もがいてつかんだ「弱者の戦略」』を読む。石塚茂樹というソニーの副会長を務めたビジネスパーソンへのインタビュー記事。核となるのはレンズ一体型のサイバーショットとレンズ交換式のαシリーズについての語り。
昔のデジカメは今見ても挑戦的なデザインだと思う。今は結局のところオーソドックスなデザインに落ち着いている。
僕自身はミラーレスから一眼レフ併用に行ったのだけど、ミラーレスが一眼レフの性能を追い越すのには二十年くらいかかるかと思っていた。実際には10年くらいで追いついてしまったのだけど。
読んでみて、イノベーションのジレンマだなと思わされる。キヤノンとニコンは一眼レフとミラーレスの食い合いを恐れてミラーレスに及び腰だった。それでもキヤノンはソニーに食らいついているが、ニコンはミラーレスのシェアを大幅に落としている。Z9とZ8で盛り返しつつはあるが。
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