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2014年3月27日 (木)

また一つ魅力的なブリッジカメラが

ソニーRX10に続いて、また一つ魅力的なブリッジカメラが登場した。オリンパスSTYLUS 1(※発売は2013年11月)。実機を見ると、ミラーレスのOM-Dシリーズより一回りコンパクトなサイズだ。ある意味パナソニックFZ30、FZ50やフジフイルムFinePix S6000fdの正統後継モデルと言えるけど、それらよりずっとコンパクトにまとまっている。

特徴は35mm判換算28-300mmF2.8と明るいレンズを搭載していること。望遠端でもISO感度を上げることなくシャッタースピードが確保できる。コンデジだと絞り優先モードがあっても効果が実感しにくいけど、通しF2.8だと分かりやすいかもしれない。

道の駅や高速道路のSA・PAに居ついている野良猫を撮ろうとしたことがある。近づいて彼らの間合い(警戒圏)に入ってしまうとサッと逃げてしまう。光学8~10倍ズームだと間合いの外から撮ることができる。猫撮りに向いたモデルだろう。

換算300mmあれば大抵の場合は事足りるのではないか。広角28mmに留めたのも一つの見識だろう。

センサーは1/1.7型裏面照射式CMOS(1200万画素)。僕自身は1/1.7型CCD(1000万画素)のモデルしか使ったことがない。1/1.7型センサーが画質で妥協できる最小のサイズだろう。裏面照射式CMOSなのでISO800までは実用上問題なく使えるのではないか。

ネオ一眼だと望遠端の暗さを裏面照射式CMOSでカバーする機種も多いのだけど、STYLUS 1は望遠端まで明るいレンズを積むことで訴求力を増している。

EVFもOM-Dシリーズと同等だったか、評価が高い。レンズの光軸上にEVFをレイアウト、一眼レフを模した形状。僕自身は光学ファインダーでもEVFでも特にこだわりはない。ただ、ファインダーを覗くと、鼻の先が液晶画面について汚れてしまうので、レンジファインダー機の様に左端にファインダーをレイアウトしたモデルにも魅力を感じる。EVFなのでパララックス(視差)も生じないし。

仕様一覧を見て気づいたのだけど、外部マイク端子は装備されていない。マイクロフォーサーズでパナソニックと共闘しているけど、パナソニックが動画寄りなのに対して、オリンパスはスチル重視の方向性で互いに差別化している。

ただ、動画の肝は音声じゃないかという気がする。オリンパスはICレコーダーのメーカーでもあるので、音声でも頑張って欲しいところだ。

オリンパスの謎。それはメニュー画面を呼び出すと、一等地に「メモリーの初期化」メニューがあること。それと未確認だけど、スーパーコンパネの各項目、コマンドダイヤルで遷移できると良いのだけど、どうなっているか。E-520(フォーサーズ)ではできなかった。ペンタックスK-xだと後ろダイヤルで遷移できて感覚的にはその方が良いと思うのだけど。

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