さいきょうのブリッジカメラ
今週、SONYから三台のカメラが発表された。α7、α7R、RX10。
そのうちRX10は一眼レフの形状をしているが、レンズ交換はできないカメラ。ネオ一眼とかブリッジカメラというカテゴリーに属する。
デジカメだと、EVFを内蔵した高倍率ズーム機をブリッジカメラと呼ぶようだ(※パナソニックTZ60など、機種によっては定義が曖昧)。
ブリッジカメラの歴史を遡っていくと、変わり種が多くて面白い。SONYだとDSC-R1やDSC-828といったモデルが昔あったらしい。DSC-707は店頭で見た記憶があるけれど、R1や828は高価なモデルなので店頭で展示されていたか分からない。
コニカミノルタのカメラ事業を買収する前後の時期か。一眼レフのαシリーズが継承されたため、R1や828といったシリーズはその役目を終えたのだろう。
他社でも2/3型センサーを積んで光学8倍~12倍程度のズームレンズを持つブリッジカメラはあったけれど、結局のところエントリークラスの一眼レフによって駆逐されたらしい。今はセンサーを小型化し、高倍率ズームに特化して生き残りを図っている。
そんな中でRX10は気合いの入ったモデル。それだけに値付けは強気で、アッパーミドルクラスの一眼レフと同じくらいか。1.0型センサーと24-200mmF2.8と特徴のあるスペックで、写真も動画もといったニーズにぴったりのコンセプトだと思うけど、一眼レフの壁を突破できるか。
デザインは一眼レフとほとんど変わらず、そういう点ではかつてのブリッジカメラと比べて保守的。一眼レフの形状を摸した方が売りやすいのと、デジカメのデザインを模索する時期はとうに過ぎて、レンズの光軸上にファインダーやホットシューを設けるのが使い勝手がよく、結局似た様な形状に収まったということだろうか。
<追記>
RX10のコンセプトは4K動画機のプラットフォームを見据えたものかもしれない。
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