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2013年9月21日 (土)

現実的な解だとは思うが

オリンパスからE-M1というフラッグシップ機が発表され話題になっている。フォーサーズ陣営(オリンパスとパナソニックを中心とした連合)で初めて像面位相差AFとコントラストAFのハイブリッド式AFが採用された。

フォーサーズ/マイクロフォーサーズはいずれも4/3型センサーを採用した規格。APS-Cに比べ一回り小さいため画質面での不利は否めないのだけど、新型のセンサーはAPS-Cと遜色のないレベルまで改良されている。

また、像面位相差AFを採用したことで、一眼レフ用のズイコーデジタルレンズ群が(マウントアダプター経由ながら)ストレスなく利用できるようになった。これは死蔵されかけていたレンズ資産が息を吹き返したことを意味する。

なので、素人目にはフォーサーズが再評価される機運も生じるのではないかと思えるのだけど、同時にフォーサーズ/マイクロフォーサーズの統合が発表された。フォーサーズは徐々にフェードアウトしていくことになる。

僕自身はマイクロフォーサーズのユーザー。オリンパス製品は17mmF2.8パンケーキレンズを持っているだけ(他、MOディスクドライブとか)。ただ、初めて使ったのがオリンパス 35EDというフィルムカメラなので、幾ばくかの感慨のようなものはある。別業界の話だけど「あのとき撤退していなかったら、会社が潰れていた」なんていうこともあるのだ(※オリンパスがそこまで追い詰められていたかどうかは知らない)。

実のところ、フォーサーズ自体はセンサーの急速な進歩を読み違えた失敗規格だろう。より軽量コンパクトなマイクロフォーサーズにシフトすること自体は正常な判断だと思う。

ただ、日本のカメラメーカーが光学ファインダーを捨てるのが長期的にみて良いことなのかどうか疑問ではある。といっても生き残れるのはキヤノンとニコンだけかもしれない。

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