意外と使える&フジクロームが良い
近所のパソコンショップに展示されていた中古カメラ、富士フィルムのFinePix S8000fdを購入。2007年9月にリリースされた古いモデル。
光学18倍ズームでいわゆるネオ一眼。一眼レフっぽいデザインだけど、レンズ交換はできないなんちゃってモデル。単3電池4本で駆動する(※エネループが使える)のとSDHCカード対応なので、一応現役として使える。
買った理由はセンサー。1/2.35型CCDで800万画素というスペック(相変わらずカタログスペックに弱い)だと、どういう写りなのだろう? というそれだけ。
以前使っていたキヤノンIXY Digitl 200a(200万画素CCD)からパナソニックZX1(1200万画素CCD)と画素数が一気に増えて、中間くらいの画素数のモデルを使ったことがなかった。で、実際のところどうなのだろう? というところ。
1/2.35インチのセンサーって小指の先くらいのサイズ。
で、撮れた画像を(原寸大で)見ると、ノイズリダクションがほとんど掛かっていないすっきりした感じで驚く。いや、ここ数年のモデルだと1200万画素~1600万画素くらいまで高画素化しているのだけど、ノイズリダクションが結構掛かってディテールが潰れていたりするのですよ。
原寸大で確認ってあら探しをしている様なものかもしれない(※FZ100を買って試し取りして、ふと原寸大に拡大してみた際の驚きがトラウマとなっている。別に拡大しなきゃ問題ないんですが)。とはいえ、ディテールが潰れている箇所は結構分かったりもする。
最近のモデルのようなダイナミックレンジ補正機能はなく、逆光に弱い印象。シーンモードにビーチ(砂浜)があって、それをモードダイヤルのSP2に割り当てている(※実のところ、AUTOが一番賢いかもしれない)。
※実のところ、露出補正が上手く使えていないだけかもしれない。
ISO800。ピクセル等倍にすると、かなりざらついているが、実用上は問題無いか。
実際に使ってみると、低スペックとはいえ、EVFが使えるのは便利だと感じる。液晶のライブビューをOFFにしてバッテリーの節約。最近のモデルのようにアイセンサーでEVFとライブビューを切り替えてくれることはないのだけど、切り替えボタンが右親指を伸ばせば届くレイアウトで使い易い。
マニュアル操作もできるけれど、最近のモデルの様なダイヤル類はついておらず、独立した露出ボタンを押して十字キーで操作する。シンプルな操作系なのだけど、これはこれで分かり易い。
マクロの他に数cmまでの接写が可能なスーパーマクロモードもある(※但しズームできない)。マクロ →スーパーマクロ →OFFと切り替えるだけで、機動性が高い。
動画はVGA(640*480)でモノラル音声と、今となっては緊急用程度。
ダイヤル類が無かったり、フィルターねじが切ってなかったり、レンズフードも付けられなかったりで、また、ユーザーインターフェースや細かい使い勝手は今のモデルの方がずっと優れているのだけど、「写真を撮る」という一点に於いては中々どうして負けてない印象。芸術的な写真はともかく、記録用なら十分な画質だと思う。
加えて、フジクローム(※ポジフィルム調の画質)が良かった。どういう条件下で使えば効果的なのか、それはまだよく分かっていないけれど、富士フィルムのデジカメに根強い人気があることに得心がいった。
ダイナミック・レンジが狭いのか黒つぶれしてしまうのが玉に瑕。
同じ様なスペックでもかなり違う画質/味付けのカメラもあったりで一概には言えないけれど、1/2.3インチクラスの小型センサーだと600万~800万画素くらいまでが無理のないスペックなのだろうか。もちろん、かなり古いモデルで今買う意義は無いけれど(本当に実体験するためだけで敢えて購入した)、色々と考えさせてくれるモデルだ。
<追記>
連写機能は弱い(※フリー連写は試さず)。撮影後、書き込み中という表示がEVFにも表示されるため被写体を見失う可能性が高い。
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