ネオ一眼はオプションの充実度で選ぶ
<2014.09 追記>
ネオ一眼の購入ですが、その高倍率ズームが自分にとってどんなシチュエーションで活かされるか、それを吟味するのが吉でしょう。
私の場合、ツバメやカルガモの撮影もしくはお月さまの撮影で持ち出すのが専らです。普段は光学7~10倍ズームのコンデジで大抵の場合カバーできています。
と書きつつパナソニックFZ100(24倍ズーム:35mm判換算25-600mm)にテレコンバージョンレンズを付けたりしてます(1.7倍:35mm判換算で1000mm相当)。
テレコンを付けずに光学40倍ズームの方が便利なのは確かです。ただ、最近のモデルはほとんどが1/2.3型裏面照射式CMOS(約1600万画素)で、画質的にどうなのだろう? ノイズリダクション掛かりまくりでは? と懐疑的です。
細かいチェックポイントとしては
・望遠端で明るいレンズを搭載しているか
←パナソニックFZ200、オリンパスSTYLUS1など
※レンズの暗さをカバーするため裏面照射式CMOSセンサーを採用している機種が多い
・コントラストAFは進化し続けている
←パナソニックの空間認識AF(DFD)、SONYのファストインテリジェントAFなど新技術が投入されたモデルが増えつつある
・連射枚数が尽きると、データの書き込み中にEVFがブラックアウトする機種あり
←オリンパスSTYLUS SP-100EEはドットサイト照準器を内蔵している
・背面液晶は固定式、チルト式、バリアングルのいずれか
←マクロ撮影時など使い勝手が異なる
・マクロ撮影で寄れるか
←スーパーマクロモードで(広角端のみだが)1cm近くまで寄れる機種もある
クローズアップレンズを別売している機種もあり
・マイク端子はあるか
←動画撮影時に外部マイクをホットシューに取り付けできる
音声は意外と動画の肝です
・単3電池仕様か
←エネループが使いまわせる
・手動ズームか電動ズームか
←フジのネオ一眼は手動ズームの機種がある
動画時は電動ズームの方が滑らかにズーム
・EVFと背面液晶の切り替えボタンが指の届きやすい位置にレイアウトされてるか
←アイセンサー内蔵の機種もあり
・シャッターリモコンがオプションで用意されているか
←三脚使用時に便利
・フィルタねじが切ってあるか
←MCプロテクタやNDフィルタを取り付けたい場面で有効
・レンズフードは付属しているか、収納時は逆さにできるか
←逆光時などで有用
・ホットシューがあるか
←外部マイク端子があれば外付けマイクが着用可
ストロボは使ったことがないので分かりません
等々
一番大きいのは
・高倍率ズームを活かせるシチュエーションがあるか
←野鳥・スポーツ等、特定の用途ではポテンシャルがフルに発揮されます。
個人的には一眼レフを製造していないメーカーの方が細かく作りこんでいるのではないかという気がします。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
他社製品と比較した訳ではないのだけど、パナソニックFZ100を買って数ヶ月。高倍率のズームが売りなネオ一眼では三脚使用時にバリアングル液晶(もしくはチルト液晶)とリモコンシャッター(レリーズ)が必須と感じた。
なので、たとえばパナソニックだと、多少の価格差はあってもFZ48よりFZ150やFZ200を選んだ方が満足度は高くなるはず。
FZ系では他にも各種フィルターやコンバージョンレンズがオプションで選べる。もっとも、これらを揃えていくとデジタル一眼レフの入門機(撮像素子はAPS-Cサイズ)を買うのと大差なくなる。
オールインワンのネオ一眼はレンズ交換はできないけど一眼レフカメラを摸したデザインで、ユーザーインターフェースもほぼ同じだろう。物理キーでダイレクトに呼び出せる機能が多く、カメラ入門で基本操作を憶えるには便利だった。
RAW出力可能な機種には現像用のソフトが標準添付されている。FZ100だとSILKYPIX 3.1(パナ機限定版)が同梱されている。画像の変化を確認しながらあれこれ試してみるのも参考になる。
ネオ一眼の重量、FZ100だと500g近くある。「三脚はカメラと同じくらいの金額を掛けるべし」と言われるらしいが、クローズアップレンズ装着時に特に実感する。
他、未検証だけど、ネオ一眼だとバッテリーのサイズそのものが大きいので、長時間の動画撮影に向いているのではないかと。
2012年は春から夏にかけて天体ショーが多かった。天候不順で写真撮影できたのはスーパームーンと金環日食だけだったけど、FZ100の高倍率ズームが役に立った(※月は明るい)。
<追記>
その後、リコーGRD3とパナソニックGF2(ダブルレンズキット)を購入。どれも中古、新古品。使い始めると軽いのでGRD3を持ち出すことが多くなる。ミラーレス機のGF2はこれからだけど、単焦点のパンケーキレンズ中心になるだろう。
高倍率ズームが全く役にたたないということもない。時期は限られるけど、ツバメの雛が好きで動画を撮ったりしている。
そういう意味では高倍率ズーム機のFZ100との棲み分け、ハイエンド・コンパクトからミラーレス機へと次のステップに移行しつつある段階。正直、少し分かってきたかなという感覚で今が一番楽しい時期かもしれない。
ネオ一眼 →ハイエンド・コンパクト →ミラーレス(マイクロフォーサーズ)と迷走している訳でもあるけど、これくらいは授業料の内。迷走しながら楽しもうと思っている。
2012/11/28の半影月食。FZ100+テレコンバージョンレンズ。
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