おすすめ記事
島根県石見地方の神話・伝説・昔話をとり上げた当ブログですが、比較的アクセスの多い記事をピックアップしました。
◆島根の神話
〇乙子のちび姫さん――サヒメ
母神が心の悪しき神に斬られてしまった。狭姫は残された種をもって旅立つ……
雁に乗って海を越え、五穀の種をもたらした小さな女神「ちび姫」の伝説です。
○狭姫と巨人
種の里を開いた狭姫。ある日、巨人に出くわした狭姫は慌てて逃げ惑う。が、小さき体ゆえどうにもならず……。前項の伝説とは打って変わって明るい狭姫像です。
○胸鉏比売――石見地方の異伝
出雲から流されてきた幼い姫。出自を語ろうとしない姫だが、ある日東の空に狼煙が……
神仏習合した十羅刹女の異伝的な伝説を取り上げます。
○いわがみさん――天豊足柄姫命
その昔、祟りをなす岩に神々は……。
石見を開いたとされる女神の伝説を取り上げます。
○日と月――櫛代賀姫命と櫛色天蘿箇彦命
逢引きする女神と男神。ところが頬かむりがいつの間にか脱げて……
島根県益田市鎌手の女島と男島に伝わる微笑ましい伝説です。
○大麻山と高山の石合戦――再話で上書きされる伝説
阿波から石見に入植してきた忌部族だが、周辺に住む小野族と衝突……。
浜田市の大麻山にまつわる伝説です。
○ジンリン――塵輪
異国から大軍率いて攻めてきた悪鬼を仲哀天皇が迎え撃つ。
石見神楽の演目などに登場する悪鬼「塵輪」について取り上げます。
○ソはチーズのソ――新具蘇姫命
農耕を司る女神ですが、近年は牧畜の神さまでもあるとか。
○ヤクロシカ――八畔鹿
古来、聖獣とされていた鹿。その中で異彩を放つ悪鹿の伝説。
○ここを海にしよう――厳島明神さま
三隅の室谷が大層気に入った厳島明神。ところが「ここを海にしよう」と言い出して……浜田市三隅町の伝説。
○染羽天石勝神社と手力男命
染羽の地は岩石がそびえていて人が住めなかった。そこで人々は手力男命に祈願したところ……益田市の伝説。
○よずくの里と水上神社
上津綿津美神と上筒男神が温泉津に漂着して稲作を伝えた……大田市の伝説
○神上の浜と神別れの坂――五十猛命と大屋津姫命と抓津姫命
神別れ坂で五十猛命が妹の大屋津姫命と抓津姫命と別れた……大田市の伝説
○迦具土――火の神の異伝
イザナミ命から火打ち石で着火する方法を得た迦具土は姫彦族に対する反乱を起こす……江津市の伝説
〇解釈が分かれる――山邊八代姫命
大田市に二社ある山邊八代姫命神社。そのご祭神である山邊八代姫命は解釈が分かれるようです。
〇キュウリの神さまと山辺神社
昔、山辺神社の神さまはキュウリに乗って江川をやって来た……江津市のお話
〇観音寺と龍神さん:浜田市真光町
浜田市真光町にある観音寺で祀られている龍神の祠とアシカについて
〇国造りの仮住まい――志都の岩屋
大国主命と少彦名命が国づくりの仮住まいとした志都の岩屋について
〇婦人病の神様――粟島明神
粟島明神は住吉大神の后だったが、帯下の病に悩まされて……
〇ミゾオリヒメ――御衣織姫命
浜田市下府町にある伊甘神社で祀られているとされる御衣織姫について
〇ツクヨミではなくスサノオが――五穀種元
石見神楽の演目「五穀種元」について日本書紀と古事記を比較
〇スサノオの家来――大山祇命
浜田市三隅町に伝わる巨人の伝説について
〇中世出雲神話と須弥山の隅
中世の出雲に伝わる神話について
〇実は歳の差カップル? 八岐大蛇神話
八岐大蛇神話ですが、日本書紀の一書によると大蛇を退治したとき、クシナダヒメは赤ん坊だったという異伝があります
〇(番外編)月読神社:川崎市麻生区
川崎市麻生区にある月読神社について
〇待つのはつらい――松を植えない調神社
埼玉県さいたま市浦和の調神社にまつわる伝説を紹介。女神が男神が迎えに来ないのを「待つのはつらい」と言ったという内容。調神社の境内には狛犬ならぬ狛兎がいる。
〇島広――地神盲僧の創世神話
地神経の釈文の一つである島広。九州の地神盲僧の創世神話について。天竺の大王には四人の王子がいた。ある日、大王は王子たちを召して、海の向こうの中つ国を探してこいと命じた……
○苅田比古と苅田比売
大田市久手町の苅田神社の祭神である苅田比古と苅田比売について。彦と姫にまつわるお話はないが、神社にまつわる言い伝えがある。
○朝倉彦命神社と大飯彦命神社
石見には彦の名のつく神社がまだある。大田市の朝倉彦命神社と江津市の大飯彦命神社である。どちらも死式内社である。
○けしからん――しりのないニシ
笹島で竹を採っていたスサノオ命。潮が満ちてきたので小浜の砂浜で一休みしたが、いつの間にか寝入ってしまい……温泉津町のお話。
◆島根の伝説
○谷田の池――小さな池の昔ばなし
池の主に魅入られた長者の娘が入水したという谷田の池。
池を干拓した難工事にまつわる伝説。
○鏡山事件――お察とお初
江戸浜田藩邸。辱しめを受け自害した女主人にお察は……
鏡山事件として知られるエピソード。
○大地主さん――文禄・慶長の役にまつわる民話
手柄を立てたら梯子に登って見渡す限りの土地をやろう。役人の甘言に男は……
文禄・慶長の役にまつわる暗いトーンの昔話です。
○亡霊――お花峠
弟の嫁に懸想した武士は一計を案じる……
益田市美都町の伝説。
○雲と蜘蛛――山城にまつわる伝説
蜘蛛の吐く雲が山城を守っていたが、人を喰う蜘蛛に人々は……
邑智郡に伝わる山城にまつわる伝説。
○高島のお伊勢さん
故郷恋しさのあまり海を泳いで対岸に渡ろうとするものの……。
益田市沖にある無人島に伝わる昔ばなし。
○島根における名馬池月伝説
水面に映った己の姿を母と思い滝壷に飛びこむ子馬。
全国に広く伝播した名馬・池月伝説。島根にも伝わっています。
○鳴き砂と琴ヶ浜――琴姫さん
琴ヶ浜に流されてきた平家の姫。やがて姫は浜で琴を弾くまでに回復するが……
○敬川の水騒動――お鶴さん
干ばつで苦しむ敬川村。敬川出身のお鶴は有福村の堰を壊すが……
○多鳩神社と石見王
長屋王の孫の石見王。藤原氏の策謀による難を避けるため、石見に下る……
○浮布池と姫逃池
三瓶山麓の浮布池と姫逃池にまつわる伝説。
○やってきた二つの島――浜田の「まんが日本昔ばなし」
二つの島が浜田湾にやってきた。庄屋さんは長浜の海の方がきれいだぞと誘導する……浜田市の伝説
○長寿で怪力――浜田の千年比丘
唐鐘に住む男が竜宮城に招かれた。ふと板場を覗くとそこでは……浜田市の伝説
○向横田城の邯鄲夢の枕
ふとしたことで兄弟が仲違いし向横田城と三星城に分かれて戦を起こすが……益田市の伝説
○隠れた人気エピソード――おとみーさん
雨の晩、太鼓のような響きとともにすすり泣くような声が聞こえる……飯石郡飯南町(旧頓原町)のお話。
○全国に伝播した龍の淵伝説と頼太水伝説
雌渕の底には漆が溜まっていた。それを採るべく頼太は渕に潜るが……出雲の伝説
○火事の記憶か――犬島・猫島
石見国分寺のあまりの壮麗さに迷惑した唐の人々は国分寺を焼き払うべく猫を使わすが……浜田市の伝説
○浜田市における和泉式部の伝説
九州へ向かう途中、石見路で産気づいた和泉式部だったが、周囲の人たちは冷たく……浜田市の伝説
○浅利町と浅利姫
国司が巡察中に娘たちをはべらせたところ、舞と歌の上手い美しい娘がいた……江津市の伝説
○島の星山と隕石
貞観十六年、現在の島の星山に隕石が落下した……江津市の伝説
○井野と弥九郎霧
役人に庄屋の不正を訴えようとした弥九郎だったが、どうしたものか口が動かず……浜田市三隅町の伝説
〇蟠龍湖と長者伝説
一日で田植えを終わらせないといけないのに日が沈み始めている。扇を手にした長者は太陽を招きはじめる……益田市のお話
〇七尾城悲話
大変器量よしの娘がいた。益田のお殿様に嫁入りすることになったが、それを妬んだ呉服屋が……益田市のお話
〇牛鬼と影ワニ
島根県石東地方には牛鬼と影ワニが出るという。……大田・江津市のお話
〇長安寺の身がわり地蔵
昔、浜田藩にたいそうわがままな殿様がいた。その殿様が一人の娘を女中として雇うことになって……浜田市のお話
〇城を守った鶴と山吹城
昔、石見銀山の山吹城は天然の要害でなかなか落ちなかった。その城を守った鶴がいた……大田市のお話
〇宝珠院と古田騒動
浜田藩第二代藩主・古田重恒は嗣子がいないまま結核を患っていた。だが、近習が身辺を独占して……浜田市のお話
〇城上神社の亀石――大田市石見銀山
島根県大田市の石見銀山にある城上神社境内にある亀石の伝説について
〇三隅神社の厄よけ石
島根県浜田市三隅町の三隅神社の境内にある厄よけ石の伝説について
〇浜田連隊と安来のキツネ
日露戦争に出征した浜田二十一連隊。敵の猛攻撃で全滅しそうになったところ……安来市のお話。
〇源氏巻と元禄赤穂事件
津和野の銘菓・源氏巻と元禄赤穂事件にまつわるお話
〇江津と益田の違い――柿本人麻呂
島根県江津市と益田市に残る柿本人麻呂の伝説を比較
○刀鍛冶の秘伝――手ぼう正宗
正宗の孫弟子が刀鍛冶の秘伝である仕上げの湯加減を知るために、わざと湯の中に腕を入れた。それを見た正宗は焼けた火箸で孫弟子の右手首を挟む……というお話。
○馬洗いの水――島根県における白米城の伝説
島根県益田市に伝わる白米城の伝説。包囲された山城で水不足となった。城を出て討ち死にするか、城を明け渡すか選択を迫られたが、白米を水に見せかけることで難を逃れた……というお話。
○益田で一番のため池――願長堤
僧侶である願長は自分が紹介した縁談を断られた怒りで娘を殺してしまった。その罪滅ぼしに巨大な堤の建設に取りかかる……というお話。
○金色の魚――文次郎つり場
釣りをしていて金色の魚を釣った文次郎だが、食べてみると不味く、捨ててしまった。それから文次郎の様子がおかしくなり……といったお話。大田市仁摩町の伝説。
○皆殺し――山谷のお延
西山谷の里にお延という娘がいた。十七歳で器量もよく評判の娘であった。だが、そのことが海賊の頭である大蛇丸の耳に入って…………というお話。大田市朝山町の伝説。
○山伏、鳴神と戦う――うどうど墓
遠田に三五郎という百姓のせがれがいた。人のためになることをしたいと願った三五郎は山伏になるため修行を始める。その頃、長雨が続いて、作物が腐りかけ……益田市遠田町のお話。
○雪に閉じ込められる――なれあい観音
安蔵寺山の麓に禅寺があった。そこで和尚が修行していた。ある年、雪が高く積もって麓に下りられなくなった。食料が底をついたとき、和尚の前に一匹の鹿が現れて……益田市匹見町のお話。
○今日こそ勝つぞ――碁うち天狗
匹見川の流域に碁盤岳と呼ばれる岩山がある。そのてっぺんは平らでまるで碁盤の様である。碁盤岳では大天狗と小天狗が毎晩のように碁を打っていた。ところが小天狗は負け続きで……益田市匹見町のお話。
○米を分けるも――舟かずきの墓
美濃郡一帯が飢饉となった。庄屋が代官に掛け合い、藩から米を八斗借りることになった。もみすりが始まったが、皆、生米をかじってしまい米が少なくなってしまった……益田市のお話。
○妾を妬む――小沙夜淵
匹見に斎藤治朗左衛門という長者とお楽という夫婦がいた。お楽は子供に恵まれなかった。そこで治朗左衛門は小沙夜を妾として迎える。小沙夜は子供を産んだが……益田市匹見町のお話。
○殿を撃つ――鉄砲の名人又市
日原に又市という鉄砲の名人がいた。あるとき又市は津和野藩に招集され、鉄砲の腕を見せよと言われる。言われるまま百羽の鳥を射落とした又市は津和野藩に召し抱えられる……日原町のお話。
○底なしの田――おしも田
大蛇が池という大きな池の水を抜いて田んぼにした八丁八反の田があった。おしもは田植え中に仰向けに倒れてしまう。その田は底の深い田んぼで……鹿足郡六日市町の話。
○ヤクロシカにゆかりの樹――ケヤキを伐った話
抜月にヤクロシカを埋めた跡に生えたケヤキの木があった。この木は伐ってはならないと言い伝えられていたが、あるとき偉い親方が……鹿足郡吉賀町のお話。
○肉を食ったか食わないか――法師淵
昔、柿木村のお寺の坊さんが猟師から肉を貰って食べた。ところが、それが信徒たちに知れて責められた。坊さんは肉食していないと言い張るが……柿木村のお話。
○予知能力――汗かき地蔵
日原の宝泉寺のお地蔵様をあるとき木の口から脇本へ移すことになった。ところが村人が動かそうとしてもお地蔵様は重くて動かせない……日原町のお話。
〇蟹淵と淵の主
隠岐の島西郷町に伝わる巨大な魔蟹と木こりの伝説。
〇土地の開墾で責任を取った伝説――大東町のすくも塚
雲南市大東町のすくも塚にまつわる伝説。藩に無許可で新田を開拓した庄屋が責任をとって自刃するというお話。
〇(番外編)剣神社と大蛇伝説
横浜市青葉区荏田町にある剣神社。その神社にまつわる大蛇のお話。
〇(番外編)早渕川の民俗:横浜市
横浜市早渕川のほとりに点在する祠について他
〇罪一等減じられる――若狭部豊見
浜田市三隅町に伝わる若狭部豊見の伝説。三隅町の漁民を束ねる存在だった豊見だが、攻撃されてやむを得ず返り討ちにしてしまうが、罪に問われてしまい……というお話。
〇(番外編)仇討ものの代表的存在――曾我兄弟
父を同じ一族の工藤佑経に殺された曾我兄弟は復讐を誓うが機会がなかなか訪れず……関東の伝説
◆島根の昔話
○ちぃと開けちゃんさい――瓜子姫
瓜から生まれた瓜子姫。独りで機を織っていると、これ幸いと天の邪鬼が訪ねてきて……
○降りてきんさい、戻りんさい――葬式の使い
猟に出て道に迷い、木の上で一夜を明かすことになった男の許に女房が危ないと声が……。非常に怖い話で、個人的に傑作だと思います。
○本当は怖い? とっつかばとっつけ
ある日お婆さんが山に登ったところ、どこからともなく声が……
○金の茶釜と白南天
落城した茶臼山に金の茶釜が埋められているらしい。そんな噂を耳にした老人は……
○狼が猫に――千匹狼
樹上の旅人めがけ、肩車をした狼が梯子状になって襲ってくる……石見地方では何故か狼が猫になっているようです。
○カッパの手紙
橋のたもとで婆さんに手紙を渡して欲しいと頼まれた男。が、手紙には何も書いていなかった……
○だらじむこ カニとふんどし
“だらじ”な若者が婿入りした。ごちそうでカニがふるまわれるが……出雲地方の昔話
○だらじむこ 漬物と風呂
“だらじ”な若者が婿入りした。茶をふうふうと冷ますのがみっともないと言われて……出雲地方の昔話
〇母の面と鬼の面――母思いの孝行話
母に似た面を持って奉公に出かけた娘だが、面を鬼の面とすりかえられて……仁多のお話
〇隠れ里か猿神退治か浦島太郎か――高田六左衛の夢
鬼の穴を通って隠れ里に出た高田六左衛は化物を退治するが……出雲の昔話
〇「大工と鬼六」と物語の伝播
昔話「大工と鬼六」の源流と伝播について
〇桃太郎と「七人の侍」
桃太郎の粗筋を洗練させて映画「七人の侍」が誕生、やがて無数のフォロワーたちの中で変化が生じてサクセスストーリーへと変貌を遂げたという仮説です
〇蛤姫――島根県石見地方における蛤女房の類話
昔々、貧乏な漁師がいた。あるとき美しい蛤を釣り上げて……大田市大森町の昔話
〇(番外編)あぜかけ姫――盲僧琵琶の語り物
織物の得意なサヨテル姫だが嫉妬した姑が丑の刻参りをして四十八手の最後の一手を忘れてしまう……九州の盲僧琵琶の語り物
〇伝説から昔話へ――渡廊下の寄附
島根県の昔話。昔、あるところにケチな分限者がいた。檀那寺の方丈は何とか功徳を積ませねば地獄に堕ちると寺の渡り廊下への寄附を求めるが……というお話。「まんが日本昔ばなし」でアニメ化されている。
〇浦島太郎と神楽
昔話「浦島太郎」について。古代の浦島子の物語から中世の御伽草子で浦島太郎となり、近代に入って厳谷小波の「浦島太郎」が国定教科書に採用されることで、現在知られる形となった。
◆旅行・地域関連
○広小路
島根県浜田市蛭子町の小さな広小路を取り上げます。
一瞬方向感覚を失う、ちょっと不思議な空間です。
◆文化関連
○般若とモドキ
2007年3月、横浜市歴史博物館で催された講演「横浜の神代神楽――神楽師たちの近世・近代――」からのメモ。
◆音楽関連
○この町どんな町?
島根県大田市を舞台にした唱歌「ハロー!この町」を取り上げます。
サヒメが登場。
〇She Moved Through the Fair
アイルランド民謡について。
両親に結婚を反対された娘が死んで恋人の夢枕に立つという幻想的な曲。
◆映画関連
○行って帰ります
映画「天然コケッコー」について
◆書籍・雑誌関連
〇小学館・少年少女世界「の」名作文学シリーズ全50巻再発見
小学生の頃に愛読していた児童向け文学全集について。
これで国語の成績はOK!
〇小学館・幼年世界名作文学全集・全18巻
児童の頃に愛読していた児童向け文学全集について。
幼年期の想い出です。