児童文学

2013年11月20日 (水)

可能性が無くはないかも

2013年11月20日のGoogleのトップページ、セルマ・ラーゲルレーヴ生誕155周年にちなんだ絵。「ニルスのふしぎな旅」は大正時代には日本語に翻訳されていて、案外、狭姫伝説の着想元だったりするかもしれない。

https://www.google.co.jp/logos/doodles/2013/selma-lagerlofs-155th-birthday-5805043437535232-hp.jpg

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2013年9月10日 (火)

イリン名作選(全一冊版)

イリン名作選
 M・イリン/作, 宮川やすえ/訳, 星野芳郎/解説, 武部本一郎ほか/絵, 村上美術/構成

 自然のABC/60のなぜなぜ話/燈火の歴史/時計の歴史/人間の歴史

イリンは旧ソ連の児童文学者。小学校高学年から中学生向けの科学読本。マイセンの陶磁器と錬金術師の話など、面白い。コルホーズが理想的な農場として描かれているのは時代を感じさせる。この全一冊版は辞典並みの大きさ・重さで、却って読みにくかったのではないか。

『自然のABC』
 自然のABC/とうめい人間/雪のひら/春と冬は、どんなたたかいをしたか/水の冒険/あられのお客/おわりのない、水のしずくの物語/コルホーズは、川にどんなはたらきをさせたか/ふしぎな宝の倉/あれ地にそだった麦/平野の主人はだれか?/年とった学者と、ずるい、かわいた風の話/やぶと木の話/森の中のたたかい/ゆうかんなカンドゥイムの話/まほう使い/五人姉妹の物語/二本のリンゴの木の話/ミチューリンは、どうしてナシの木にリンゴをならせたか

『60のなぜなぜ話』
 へやの中の旅行
(第1の駅・水道のじゃ口駅)
1.人間が、顔や手をあらうようになったのはいつか?
2.なぜ水であらうか?
3.人間は石けんのあわに、どんなはたらきをさせたか?
4.なぜ水をのむのだろうか?
5.水は、家をばくはつさせることができるか?
6.かたい水?
7.なぜ、ゆかをスケートですべれないか?
8.すきとおらない水や、すきとおった鉄があるだろうか?
(第2の駅・ペチカ駅)
9.いつごろから、人間は火を使いはじめたか?
10.なぜ、マッチ棒はもえるか?
11.マッチができたのは、いつごろか?
12.なぜ、水はもえないか?
13.ペチカをたくと、まきはどこに消えてしまうか?
14.まきがもえると、なぜペチカが音をたてるか?
15.なぜ、水は火を消すのか?
16.ペチカのなぞ
(第3の駅・つくえとコンロ駅)
 台所の実験室
17.ジャガイモとはなんだろう?
18.なぜ、なまのジャガイモは食べないのか?
19.なぜ、やいたジャガイモにはかたい皮ができ、ゆでたのにはないか?
20.のりづけした下着は、なぜごわごわするか?
21.パンの皮は、どうしてできるか?
22.なぜ、パンはかたくなるか?
23.メリケン粉をこねた中に、酵母を入れると、なぜふくらむか?
24.パンのやわらかいところには、どうしてあながあいているか?
25.パンの歴史物語
26.なぜビールは、じゅっと音をたてて、あわがぶくぶくでるか?
27.スープとは、いったいなんだろう?
28.なぜ、わたしたちは肉を食べるか?
29.人工食料
30.びんにはいる食べ物
31.牛乳は、なぜすっぱくなるか?
32.チーズのあなは、どうしてできるか?
33.チーズは、どうしてながいあいだくさらないか?
34.むかしの人は、なにを食べていたか?
35.いつから、わたしたちはお茶やコーヒーをのみはじめたか?
36.むかしの人間は、なにを使い、どうやって食事をしたか?
37.いちばんはじめのフォークは、イギリスうまれ
(第4の駅・台所のたな駅)
 七つの品物と七つのなぞ
38.なぜ品物は、それぞれちがった物質でつくられるのか?
39.どんな物質がいちばんながもちし、どんな物質がいちばんながもちしないか?
40.なぜ鉄はさびるか?
41.どうしてブリキは、ふつうの鉄のようにひどくさびないのだろうか?
42.鉄製品は、なにでできているか?
43.鋳物は、なぜ鉄ににていなくて、鉄は、なぜ鋼ににていないのか?
44.病気になったボタン
45.黄色い銅というものがあるか?
46.ねん土で、つぼのほかにどんなものをつくるか?
47.台所のつぼは、わたしたちになにを教えてくれるか?
(第5の駅・食器戸だな駅)
48.台所のつぼの、いちばん近い親せき
49.だれが陶磁器を考えだしたか?
50.陶磁器をつくるひみつ
51.あなたの家の食器戸だなに、砂でつくられたものがあるか?
52.かたい液体があるのだろうか?
53.シャボン玉工場
54.こわれないガラス
(第6の駅・洋服ダンス駅)
 さいごの停留所
55.鏡の歴史
洋服ダンスの中になにがあるか?
56.なぜ、洋服を着るとあたたかいか?
57.シャツを三まいかさねて着るのと、三まい分のあつさのシャツを一まい着るのと、どちらがあたたかいか?
58.空気のかべがあるだろうか?
59.なぜ夏にウールのシャツを着ると、気持ちがわるいか?
60.なぜ、わたしたちはシャツを着るか?
 へやの旅行パンフレット

『燈火の歴史』
(明りのない町)
 なん人ものエジソン/へやの中のたき火/たき火のかわりに、もえる棒きれ/たいまつの光のそばで/いちばんはじめのランプ/ランプと工場のえんとつ/ソースつぎのランプと、どびんランプ/入れもののないランプ/ローソクの時計/暗やみの数百年/
(灯がともる)
 夜と昼/ローソクのふしぎな消えかた/サモワールのえんとつがついたランプ/複雑なランプ/さいしょの街燈
(ガスと石油の明りについて)
 燭台のガス工場/さいしょのガス工場/おしゃれとくつ屋と召使い/かんたんにあいた小箱
(火のないランプ)
 火かき棒とランプ/火のないランプ/ふたたび、複雑なランプ/「ロシアの光」/炎のないランプ/ペスキーの事件/「エジソンの明り」/ガスと電気の戦争/棒きれの炎で点火した電球/世界でいちばん大きいランプ
(光の征服者たち)
 熱とのたたかい/世界一の懐中電燈/たき火から電球まで

『時計の歴史』
(第1話)
 時計がなかったら、どうなるか?/骨とう品の店/ある修道僧の物語/空の時計/人間は、どのようにして足で時間をはかったか?/インドの托鉢僧の手品/文字盤があるのに、針のない時計/イワン・イワヌイチとイワン・ペトローヴィチの会話/乳時計/時計と水薬/小さな一時間と、大きな一時間/生きている目ざまし時計/マーカスとジュリアスの物語/アレクサンドリアの時計屋/『アラビアンナイト』に出てくる時計/火の時計と、火の目ざまし時計
(第2話)
 十字軍のえもの/時計と井戸/ウサギについて/大きなトムのいたずら/めずらしい時計/大男と小人/三人の姉妹ー三つの針/ニュールンベルグの卵と、からをやぶって中からうまれたもの/公爵とすり/ジャクマールと、その妻/二人の少年/振子は、なんの話をしたか/なん世紀もむかしの技師たち/ロボット/発明家の運命/ストラスブルグ大寺院の奇跡/ビッグ・ベン/懐中時計の振子/時計とトラクター/時計は、いつまいたらよいか?/不幸なときの応急手あて/時間の運送/天文台とサナトリューム/ものをいう時計/ふたたび天の時計について

『人間の歴史』
(第二章)
 人間のおばあさんと、いとこたちについて/わたしたちの親せき、ローザとラファエル/チンパンジーを人間にすることができるだろうか?/人間は歩くことをおぼえる/足はどうやって、手が自由にはたらけるようにしてやったか/わたしたちの主人公、地上におりる/なくなったくさりの環<ワ>
(第三章)
 人間は法則をぶちこわした/手のあとを追って/生きたシャベルと生きたたる/人間は、手をつくりかえるかわりにシャベルをもった/人間の職人と川の職人/伝記のはじまり/人間は時間をつくりだす/人間ー採集家
(第四章)
 世界のおわりとはじまり/森のたたかい/世界のおわり/世界のはじめ/石の本/人間は森から出る/ぴんとこなければならないことば/競争のおわり/人間は、第二の自然をつくった

イリンの五つの著作について:星野芳郎/解説

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2012年8月30日 (木)

小学館・幼年世界名作文学全集・全18巻

小学館・幼年世界名作文学全集の一覧です。小学校低学年向けのシリーズ。参考までにカラー口絵をつけました。

1. 小公子

小公子
バーネット:原作/西山敏夫:編
西山敏夫:文/矢車涼:絵

2. アンデルセン物語

アンデルセン物語
アンデルセン:原作/川端康成:選
『すずの へいたい』 二反長 半:文/深沢邦朗:絵
『はだかの王さま』 大平よし子:文/鈴木寿雄:絵

3. ピノキオ

ピノキオ
コッロディ:原作/奈街三郎:編
奈街三郎:文/センバ・太郎:編

4. 日本童話

日本童話
壷井栄:選
『つるの おんがえし』 宮脇紀雄:文/井江春代:絵
『かっぱの手紙』 上崎美恵子:文/新井五郎:絵
『牛かいと山んば』 及川甚喜:文/大石哲路:絵

5. マザーグース童話

マザーグース童話
西條八十:選
三井ふたばこ:文
小坂しげる/安井こうじ/山本まつ子:絵

6. 母をたずねて

母をたずねて
アミーチス:原作/打木村治:編
打木村治:文/池田かずお:絵

7. アラビアン・ナイト

アラビアン・ナイト
獅子文六:選
『空とぶ木馬』 藤原一生:文/駒宮録郎:絵
『ものいう鳥』 北川幸比古:文/太田大八:絵
『黒島の王子』 田島準子:文/北田卓史:絵

8. そんごくう

そんごくう
呉承恩:原作/土屋由岐雄:編
土屋由岐雄:文/鈴木寿雄:絵

9. イソップ童話

イソップ童話
波多野勤子:選
土屋由岐雄:文
安 泰/太田大八/渡辺三郎:絵

10. ニルスのふしぎなたび

ニルスのふしぎなたび
ラーゲルレーフ:原作/小山勝清:編
小山勝清:文/若菜珪:絵

11. 世界童話

世界童話
源氏鶏太:選
『六人の けらい』 宮敏彦:文/矢車涼:絵
『ガラスの山』 槇本ナナ子:文/鈴木未央子:絵
『ふしぎな馬』 筒井敏雄:文/若菜珪:絵

12. 水の子トム

水の子トム
キングスレイ:原作/宮脇紀雄:編
宮脇紀雄:文/安井こうじ:絵

13. ペロー童話

ペロー童話
ペロー原作/村岡花子:選
『シンデレラひめ』 大草陽子:文/駒宮録郎:絵
『長ぐつを はいた ねこ』 内野富男:文/若月てつ:絵
『あかずきんちゃん』 平井芳夫:文/林義雄:絵

14. 家なき子

家なき子
マロー原作/鶴田知也:編
鶴田知也:文/矢車涼:絵

15. グリム童話

グリム童話
グリム原作/佐藤春夫:選
『ブレーメンの音がくたい』 柏木ひとみ・:文/鈴木寿雄:絵
『三つの おみやげ』 及川甚喜:文/小坂しげる:絵
『ちびっこの したてや』 后藤有一・文/太田じろう:絵

16. しあわせな王子

しあわせな王子
オスカー・ワイルド:原作/平井芳夫:選
『しあわせな王子』 平井芳夫:文/池田浩彰:絵
『わがままな大男』 平井芳夫:文/安井こうじ:絵

17. ハウフ童話

ハウフ童話
ハウフ:原作/浜田廣介:選
『カリフの こうのとり』 井上明子・文/駒宮録郎:絵
『ちびのムック』 氷川瓏:文/若月てつ:絵
『はなの小人』 氷川瓏:文/滝原章助:絵

18. かがみの国のアリス

かがみの国のアリス
ルイス・キャロル:原作/二反長 半:編
二反長 半:文/若菜珪:絵

余談。
昨年、コピーしてPDFファイル化した。一冊で約2時間かかる苦行(やはり裁断はできない)。コピーしながら挿絵が目に入ってくる。『アンデルセン物語』の『火うちばこ』に登場する目がお茶碗の様な犬。そうそう、読んだことがあると記憶が蘇る。自分にとっては『ふしぎの国のアリス』より『かがみの国のアリス』だ。

『小公子』『マザーグース童話』『家なき子』など、幾つか読んでいないのもある。気に入るのと気に入らない違いは何なのか自分でも分からない。

義姉によると最近の児童書は漫画に近い挿絵が好まれるだとかで、甥っ子は興味なしらしい。徒労に終わってしまった。義姉が(自分で)読むと言っていたのがわずかな救い。

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2012年7月10日 (火)

日本標準の「伝説」シリーズについて

「まんが日本昔ばなし」のクレジットを調べたことがあるが(1200話ほど。約8割)、出典元の多くは未来社、角川書店、日本標準、偕成社が当時出していた民話集だった。このうち未来社と偕成社の分についてはオンデマンド版で(割高だけど)現在も入手可能だ。角川書店のは復刊されていないはずだが、図書館、少なくともその都道府県立の図書館に行けば所蔵されている。

で、日本標準なのだけど、「○○のむかし話」「○○の伝説」(※○○には各都道府県が入ります)と二つのシリーズがあって、むかし話シリーズは「読みがたり ○○のむかし話」シリーズとして復刊されている(※復刊の際、改訂された箇所もあるかと)。

実は以前、メールで日本標準に「○○の伝説」シリーズは復刊予定はないのか訊いたことがある。残念ながら予定は無いという回答だった。

日本標準の「○○の伝説」シリーズはなぜか国立国会図書館(国際こども図書館)でも所蔵されていないものが多い(汚損したのかもしれない)。で、調べてみると、大阪府立中央図書館・国際児童文学館でその多くが所蔵されていた。

なので、「まんが日本昔ばなし」や昔話、伝説の類が好きな人で関西にお住まいの人は大阪府立中央図書館・国際児童文学館に足を運んでみる価値はあるはずだ。本自体は小学校中学年くらいから読める。

自分は「島根の伝説」しか読んでいないけど、「島根の伝説」は「島根のむかし話」と対称的に暗い内容だった。メデタシメデタシの話ですら、どこか陰がある。全てではないが理不尽な伝説も多かった。それで、大人になった今でも強烈に脳裏に焼き付いている。

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2011年7月 5日 (火)

意外と早く到着

amazonマーケットプレイスで注文していた未来社「出雲の民話」が届く。何作か「まんが日本昔ばなし」の出典ともなっている。

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2011年6月27日 (月)

現代民話あり

amazonで注文していた偕成社「島根県の民話」が届く。

隠岐・出雲・石見それぞれの伝説・むかし話が収録されている。現代民話が二話収録されており、一つは安来の話だが、日露戦争での浜田連隊にまつわるお話(安来出身の人が浜田連隊にいた)だった。

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2011年3月20日 (日)

装丁の異なる版

「日本の民話34 石見編」(大庭良美, 未来社, 1978)の古本を購入。函つきで第1集と第2集の両方が収録されている。自分が図書館でみたのは分冊されたものだった。

まんが日本昔ばなしで未来社の本は出典としてよく取り上げられているのだけど、クレジットされた情報だけでは(二冊に分かれている場合)第1集か第2集か分からないと思っていた。装丁の異なる版があることを知った次第。

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2011年1月 9日 (日)

小学館・少年少女世界「の」名作文学シリーズ全50巻再発見

小学館・少年少女世界の名作文学1-10巻
1-10巻
小学館・少年少女世界の名作文学11-20巻
11-20巻
小学館・少年少女世界の名作文学21-25巻
21-25巻
小学館・少年少女世界の名作文学26-35巻
26-35巻
小学館・少年少女世界の名作文学36-45巻
36-45巻
小学館・少年少女世界の名作文学46-50巻
46-50巻

表紙絵一覧

1. 古典編1:ミケランジェロ『聖家族』
2. 古典編2:『聖母子像』(シャルトル本寺のステンドグラス)
3. イギリス編1:ワトー『生のよろこび』
4. イギリス編2:レンブラント『テイトウスの肖像』
5. イギリス編3:作者不詳『若い王女の肖像』
6. イギリス編4:セザンヌ『青い花びん』
7. イギリス編5:フラゴナール『ピエロの服を着た少年』
8. イギリス編6:ゲインスバロ『青衣の少年』
9. イギリス編7:シャルダン『羽根遊びの少女』
10. アメリカ編1:モネ『すいれん』
11. アメリカ編2:ドガ『星(エトワール)』
12. アメリカ編3:ユトリロ『サクレ・キュール寺院』
13. アメリカ編4:スーラ『曲馬』
14. アメリカ編5:ベラスケス『おつきの人びと』
15. アメリカ編6:ゴヤ『ドン・マニュエル・オソリオ・デ・スーニガの肖像』
16. アメリカ編7:ブラック『ギター演奏家』
17. アメリカ編8:ピサロ『ルーブシェンヌの道』
18. アメリカ編9:カンディンスキー『コンポジションのためのスケッチ』
19. フランス編1:ダビッド『ブルートウス』
20. フランス編2:マネ『笛吹き』
21. フランス編3:コロー『マンテの首寺院』
22. フランス編4:ルノワール『舟遊びの人たちの昼食』
23. フランス編5:ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』
24. フランス編6:ゴーガン『白い馬』
25. フランス編7:ドラクロア『ヤコブと天使の組み打ち』
26. フランス編8:ミレー『落ち穂拾い』
27. ドイツ編1:ルーベンス『芸術家のむすこたち』
28. ドイツ編2:アンブロイセ・ホルバイン『ブロンドの髪の毛の少年』
29. ドイツ編3:ボッチィチェルリ『聖母子と小さいヨハネ』
30. ドイツ編4:デューラー『ホルツシューア像』
31. ドイツ編5:ロイスダール『オランダの風景』
32. ドイツ編6:アンリ・ルッソー『カーニバルの夜』
33. ソビエト編1:シャガール『チェロをひく人』
34. ソビエト編2:『ラベンナの聖ビターレ寺のモザイク』
35. ソビエト編3:シニャック『コンカルノー港』
36. ソビエト編4:ピカソ『大ぐらいの子』
37. ソビエト編5:ブリウゲル『氷すべり』
38. 北欧編1:ゴッホ『はね橋』
39. 北欧編2:バン・ダイク『チャールス一世の肖像』
40. 南欧編1:ラファエロ『美しい庭師の聖母』
41. 南欧編2:エル・グレコ『聖モーリスの殉教』
42. 東洋編1:『シャーナーメ』(ミニァチュール)
43. 東洋編2:『永楽宮壁画』
44. 東洋編3:徽宗『桃鳩図』
45. 日本編1:薬師寺の『吉祥天像』
46. 日本編2:『平治物語絵巻 六波羅行幸』
47. 日本編3:安藤広重『大はしあたけの夕立』
48. 日本編4:岸田劉生『麗子像』
49. 日本編5:横山大観『無我』
50. 世界民話伝説集:ジェリコー『近衛騎兵士官』
※選と解説:伊藤廉

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※掲載内容をテキストファイルにまとめました。
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1.古典編-1:高津春繁/編

 アラビアン=ナイト/ワイナモイネン物語/ギリシア神話/ホメーロス物語(ホメーロス原作)

2.古典編-2:阿部知二/編

 聖書物語(バン・ルーン原作)/イソップ寓話(イソップ原作)/ニーベルンゲンの歌/ローランの歌/きつね物語/中世騎士物語(ブルフィンチ原作)

3.イギリス編-1:白川渥/編

 ガリバー旅行記(スウィフト原作)/ウェスト=ポーリー探検記(ハーディ原作)/トム=ジョーンズ物語(フィールディング原作)/マザー・グース/ロビンソン=クルーソー(デフォー原作)

4.イギリス編-2:中野好夫/編

 シェークスピア物語(ラム姉弟原作)/黄金の川の王さま(ラスキン原作)/トム=ブラウンの学校生活(ヒューズ原作)/ブレイク詩 バイロン詩/ばらと指輪(サッカレー原作)/クリスマス=カロル(ディケンズ原作)/オリバー=ツイスト(ディケンズ原作)

5.イギリス編-3:酒井朝彦/編

 名犬クルーソー(バランタイン原作)/水の子トム(キングズリー原作)・ジェイン=エア(C・ブロンテ原作)/ワーズワース詩/サイラス=マーナー(G・エリオット原作)/ポンペイ最後の日(リットン原作)

6.イギリス編-4:本多顕彰/編

 ロビン=フッドの冒険(イギリス民話)/フランダースの犬(ウィーダ原作)/ふしぎの国のアリス(キャロル原作)/黒馬物語(シュウエル原作)

7.イギリス編-5:荒正人/編

 宝島(スチーブンソン原作)/ジキル博士とハイド氏(スチーブンソン原作)/幸福な王子(ワイルド原作)/キップリング短編(キップリング原作)/ジャングル=ブック(キップリング原作)

8.イギリス編-6:田中西二郎/編

 ソロモンの洞窟(ハガード原作)/ボートの三人男(ジェローム原作)/シャーロック=ホームズの冒険(コナン・ドイル原作)/失われた世界(コナン・ドイル原作)

9.イギリス編-7:伊藤整/編

 ピーター=パン(J.M.バリ原作)/ラプラタの博物学者(W.H.ハドソン原作)/人形の家(マンスフィールド原作)/やみをぬう男(オルツィ原作)/イノック=アーデン(A.テニスン原作)/透明人間(H.G.ウェルズ原作)

10.アメリカ編-1:川端康成/編

 リップ=バン=ウィンクル(アービング原作)/白鯨(メルビル原作)/ホーソン短編集(ホーソン原作)/アンクル=トムの小屋(ストウ夫人原作)

11.アメリカ編-2:松本恵子/編

 若草物語(オルコット原作)/怪傑ゾロ(マッカレイ原作)/こがね虫(ポー原作)/盗まれた手紙(ポー原作)

12.アメリカ編-3:谷崎精二/編

 トム=ソーヤーの冒険(マーク・トウェイン原作)/王子とこじき(マーク・トウェイン原作)/はねがえる(マーク・トウェイン原作)/リーマスおじさん(J.C.ハリス原作)

13.アメリカ編-4:石坂洋次郎/編

 オズの魔法使い(バウム原作)/少女パレアナ(ポーター原作)/モヒカン族の最後(クーパー原作)/ホイットマン詩/ケティ物語(クーリッジ原作)

14.アメリカ編-5:村岡花子/編

 小公子(バーネット原作)/小公女(バーネット原作)/秘密の花園(バーネット原作)/ワンダーブック(ホーソン原作)

15.アメリカ編-6:内山賢次/編

 赤毛のアン(モンゴメリー原作)/動物記(シートン原作)/オー=ヘンリー短編集(オー=ヘンリー原作)/銀のスケートぐつ(ドッジ原作)

16.アメリカ編-7:西川正身/編

 あしながおじさん(ウェブスター原作)/あの山越えて(カールトン原作)/白いきば(J.ロンドン原作)/荒野の呼び声(J.ロンドン原作)

17.アメリカ編-8:西条八十/編

 ターザン物語(バローズ原作)/子じか物語(ローリングス原作)/ハート短編集/スカラムーシュ(サバチニ原作)

18.アメリカ編-9:大久保康男/編

 ベン=ハー(ウォレス原作)/怪物(クレイン原作)/わんぱく少年物語(オールドリッチ原作)/アメリカ文学短編集/ドリトル先生航海記(ロフティング原作)

19.フランス編-1:杉捷夫/編

 ガルガンチュワ物語(ラブレー原作)/森のめじか(ドーノワ夫人原作)/美女と野獣(ボーモン夫人原作)/ラ=フォンテーヌ寓話集/ラマルチーヌ詩/コロンバ(メリメ原作)/マテオ=ファルコーネ(メリメ原作)/愛の妖精(ジョルジュ・サンド原作)

20.フランス編-2:河盛好蔵/編

 三銃士(大デュマ原作)/ああ無情(ユゴー原作)/ペロー童話(ペロー原作)

21.フランス編-3:佐藤正彰/編

 巌窟王(大デュマ原作)/学問のあるろばの話(セギュール夫人原作)/いなか医者(バルザック原作)/あら皮(バルザック原作)/モーパッサン短編/ミュッセ詩/リラダン短編/風車小屋だより(ドーデ原作)/月曜物語(ドーデ原作)

22.フランス編-4:山内義雄/編

 家なき子(マロ原作)/家なき娘(マロ原作)/ボードレール詩/昆虫記(ファーブル原作)/ルコック探偵(ガボリオ原作)

23.フランス編-5:石川湧/編

 十五少年漂流記(ジュール・ベルヌ原作)/八十日間世界一周(ジュール・ベルヌ原作)/海底二万里(ジュール・ベルヌ原作)/フィリップ短編(ルイ・フィリップ原作)/ポールとビルジニイ(サン・ピエール原作)

24.フランス編-6:新庄嘉章/編

 奇巌城(ルブラン原作)/ルパンの脱獄(ルブラン原作)/赤いマフラー(ルブラン原作)/白鳥の女王(ルブラン原作)/博物誌(ルナール原作)/にんじん(ルナール原作)/ベルネーヌ詩/青い鳥(メーテルリンク原作)/狭き門(ジイド原作)

25.フランス編-7:宮崎嶺雄/編

 ライオンのめがね(ビルドラック原作)/ばらいろ島(ビルドラック原作)/海の義賊(ベルネード原作)/サマン詩/ランボー詩/ジャム詩/ジャン=クリストフ(ロマン・ロラン原作)

26.フランス編-8:大佛次郎/編

 デブの国ノッポの国(モーロワ原作)/モリエール短編集(モリエール原作)/少年少女(A.フランス原作)/黄金のへや(ルルー原作)/シラノ=ド=ベルジュラック(ロスタン原作)

27.ドイツ編-1:高橋健二/編

 ほら男爵の冒険(ビュルガー原作)/ウィリアム=テル(シラー原作)/グリム童話/君よ知るや南の国(ゲーテ原作)/くるみ割り人形(ホフマン原作)

28.ドイツ編-2:相良守峯/編

 隊商(ハウフ原作)/水晶(シュティフター原作)/影をなくした男(シャミッソー原作)/たのしき放浪児(アイヘンドルフ原作)/ハイネ詩/ファルーン鉱山(ホフマン原作)/ゴッケル物語(ブレンターノ原作)/愛の一家(ザッパー原作)

29.ドイツ編-3:手塚富雄/編

 アルプスの少女(スピリ原作)/沈鐘(ハウプトマン原作)/人形使いのポーレ(シュトルム原作)/みずうみ(シュトルム原作)/メーリケ詩/フラウ=ゾルゲ(ズーダーマン原作)

30.ドイツ編-4:高橋義孝/編

 悪童物語(トーマ原作)/アルト=ハイデルベルク(マイアー・フェルスター原作)/レアンダー童話集/ファウスト(ゲーテ原作)/クォ=バディス(シェンキービチ原作)

31.ドイツ編-5:国松孝二/編

 みつばちマーヤの冒険(ボンゼルス原作)/ウィーンの老音楽師(グリルパルツェル原作)/車輪の下(ヘッセ原作)/兄と妹(エッセンバッハ原作)/メトロポリス(ヘルボウ原作)

32.ドイツ編-6:植田敏郎/編

 バンビ(ザルテン原作)/めくらのジェロニモ(シュニッツラー原作)/チャペック短編(チャペック原作)/飛ぶ教室(ケストナー原作)/点子ちゃんとアントン(ケストナー原作)

33.ソビエト編-1:原卓也/編

 隊長ブーリバ(ゴーゴリ原作)/外とう(ゴーゴリ原作)/せむしの子馬(エルショフ原作)/ルスランとリュドミーラ(プーシキン原作)/スペードの女王(プーシキン原作)/キリストのヨルカに召された少年(ドストエフスキイ原作)/孤児ネルリ(ドストエフスキイ原作)

34.ソビエト編-2:米川正夫/編

 コーカサスのとりこ(トルストイ原作)/トルストイ民話/カチューシャ物語(トルストイ原作)/猟人日記(ツルゲーネフ原作)/アファナーシェフ童話集/チュッチェフ詩/罪と罰(ドストエフスキー原作)

35.ソビエト編-3:袋一平/編

 金どけい(パンテレーエフ原作)/ゴーリキー短編集(ゴーリキー原作)/父と子(ツルゲーネフ原作)/チェーホフ短編集(チェーホフ原作)/チムールとその隊員(ガイダール原作)/信号(ガルシン原作)/少女ベーラ(レールモントフ原作)

36.ソビエト編-4:和久利誓一/編

 偉大なる王(バイコフ原作)/十二月物語(マルシャーク原作)/白いむく犬(クプリーン原作)/エセーニン詩/若き親衛隊(ファジェーエフ原作)

37.ソビエト編-5:福井研介/編

 ビーチャの学校生活(ノーソフ原作)/サーカスのゴムまり小僧(グリゴロービチ原作)/ネズナイカ(ノーソフ原作)/石の花(バジョーフ原作)/町からきた少女(ボロンコーワ原作)

38.北欧編-1:矢崎源九郎/編

 アンデルセン童話(アンデルセン原作)/絵のない絵本(アンデルセン原作)/即興詩人(アンデルセン原作)/日なたが丘の少女(ビョルンソン原作)/ペール=ギュント(イプセン原作)

39.北欧編-2:山室静/編

 ニルスのふしぎな旅(ラーゲルレーブ原作)/七人兄弟(アレクシイ・キビ原作)/ストリンドベリ童話集/トペリウス童話集/北欧神話/バイキング物語)

40.南欧編-1:杉浦明平/編

 ピノッキオ(コッロディ原作)/ドン=キホーテ(セルバンテス原作)/クオレ(デ・アミーチス原作)

41.南欧編-2:岩崎純孝/編

 チョンドリーノ(バンバ原作)/デカメロン(ボッカッチォ原作)/ベッケル短編/銀の島(ファンチュリ原作)

42.東洋編-1:魚返善雄/編

 三国志(羅貫中 原作)/ルバイヤート(オマル・ハイヤーム原作)/大勇士ルスタム物語(フェルドゥーセィー原作)/韓国短編集/ジャータカ物語/シャクンタラー(カーリダーサ原作)

43.東洋編-2:奥野信太郎/編

 水滸傳/故事成語・笑話集/中国現代短編集/神仙譚/中国詩選/剪燈新話(瞿佑 原作)/聊斎志異(蒲松齢 原作)

44.東洋編-3:伊藤貴麿/編

 西遊記(呉承恩 原作)・古典短編集・宝のひょうたん(張天翼 原作)・現代短編集

45.日本編-1:高崎正秀/編

 古事記/風土記/日本霊異記/竹取物語/今昔物語/宇治拾遺物語/十訓抄/古今著聞集/御伽草紙/平家物語

46.日本編-2:福田清人/編

 太閤記/謡曲狂言物語/太平記/醒睡笑(策伝 原作)/椿説弓張月(滝沢馬琴 原作)

47.日本編-3:富田常雄/編

 義経記/西鶴名作集(井原西鶴 原作)/日本芝居物語/徒然草(兼好法師 原作)/方丈記(鴨長明 原作)/しみのすみか(石川雅望 原作)/雨月物語(上田秋成 原作)/東海道中膝栗毛(十返舎一九 原作)

48.日本編-4:浜田廣介/編

 坊ちゃん(夏目漱石)/きのこ大夫(巌谷小波)/忠実な水夫(島崎藤村)/永昌寺(島崎藤村)/愚かな馬の話(島崎藤村)/せみの送別会(島崎藤村)/山椒大夫(森鷗外)/赤いろうそくと人形(小川未明)/天までとどけ(吉田絃二郎)/曲馬団と少年(宇野浩二)/少年科学探偵団(小酒井不木)/耳なし芳一の話(小泉八雲)/雪女(小泉八雲)/ポチの話(二葉亭四迷)/杜子春(芥川龍之介)/くもの糸(芥川龍之介)/オッペルと象(宮沢賢治)/いたずら小僧日記(佐々木邦)/白鳥の国(秋田雨雀)/三人兄弟(菊池寛)/母の日(槇本楠郎)/牛をつないだつばきの木(新美南吉)/海底軍艦(押川春波)

※扉(青のページ)では記載されていない作品があったので補足しました。

49.日本編-5

 次郎物語(下村湖人)/路傍の石(山本有三)

50.世界民話伝説集:関敬吾/編

 ヨーロッパ編/エジプト・アフリカ編/アメリカ編/アジア編

※扉(青いページ)に記載された内容を元にしました。一部のタイトルについて、扉の表記順と実際に収録された順とで異なるものがありました。実際の掲載順に合わせています。
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<補足>
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実家から宅急便が届く。小学館・少年少女世界の名作文学シリーズ全50巻のうちの2冊。
小学館には少年少女世界名作文学全集という「の」一字違いの別のシリーズがあって紛らわしい。
姉曰く、全50冊うちには揃っていたと証言。でも、ネットを検索したり国会図書館で検索すると56か55冊となっているので後で追加されたのだろうかと思っていたが、「の」一字で大きな違いがあった。

家には何冊かしか残っていないと思い込んでいた。思い直して整理、数えてみると50冊全巻残されていた。「島根の伝説」や「島根のむかし話」があったのと同じ部屋。

何か宝の山を発見した気分だが状態は非常に悪い。箱が無いもの、ブックカバーが無いものも幾つかあるし、ブックカバーは破れたものがほとんど。本文も手脂か、しみになった箇所も多く、子供に読ませようとしても汚いと嫌がられるかもしれない。

日本編の「古事記」や「風土記」は繰り返し読んだ。その分、本が傷んでいる。タイトルをざっと見ると、読んでいない作品が意外と多いようだ。また、児童文学だけでなく、一般向けの作品を児童向けに直している作品も多い。

2巻には「聖書物語」の他、「ニーベルンゲンの歌」など騎士道ものが収録されている。こういうものも選んでいるのかと感心。口絵を見ると、ジークフリートが後ろから襲われる場面なのだが、「ああ、この絵は確かに見た」と記憶が蘇る。以前、岩波文庫版を読んだとき、ブリュンヒルデのくだりで「どこかで読んだような……」と思ったのだが、ダイジェストとはいえ、小学生のときに触れていたとは。

最近、電子書籍が軌道に乗りつつあるらしく、自炊といって本を裁断してスキャナで高速で大量に読み込みPDF化する人が増えているのだとか。しかし、この本については裁断することはためらわれる。

まあ丁度A4サイズで収まるし、見開き2ページでちまちまPDF化してみようかと試行錯誤中。ノドの部分(ページの合わせ目)はどうしても歪んでしまう。ちなみに、二段組みで見開きの構成は小型のタブレット端末で読むには向いていないようだ。1ページ単位でスキャンできれば一番いいのだが。

本当はこういうのを率先して電子書籍化すればいいのではないか、場所もとらないしと思うが、現代では差別語とされる語句が使用されていたり(鉢かづき姫なんか原典がそうなのだろうけど、姫自身が連発する)、内容にも問題があると思われる作品(少年探偵)が一部あって、そのままでは売り出せないのだろう。しかし、マイナス点だけを殊更にあげつらってお蔵入りにしてしまうのもどうかと思う(言葉狩りをすれば差別が無くなる訳でもない)。

オンデマンドで製本してくれるサービスがあるそうなので、そういうので復刻する道もあるか。まあ、いずれ国立国会図書館で電子化されて閲覧できるようにはなるだろう。しかし、肝心の子供が読めなければ意味がない。昭和のコンテンツの中でも良質のシリーズなので、読み継がれればと願う。

子供の頃読んだあの本をもう一度読みたいというニーズは根強くあるようだ。横浜市立図書館で蔵書を検索すると、書庫に所蔵されていたので、余所でも書庫に所蔵されているケースが多いのかもしれない。

<追記>
白黒だと、ページの合わせ目の文字が潰れて読めなくなるため、グレースケールに統一すればよいと気づく。結局やり直し。

余所のサイトを覗くと、少子化もあって全集ものが売れなくなっているとのことだった。まあ、50冊揃えたら本棚が埋まってしまうし。よくよく考えたら、子供に電子書籍はナンセンスだ。

以下、妄想。
でも、子供向けの機能を絞った端末(ネット接続はもってのほか)を作って、全集込みで一つのパッケージとして売る、なんてことも不可能ではないはず。「少年少女世界の名作文学」全50巻と「幼年世界名作文学」全18冊を一つのパッケージにしたら小1から小6まで楽しめる。お父さんお母さん、場合によっては老後の楽しみに……売れなくて壮絶に失敗しそうだが。

余談。
幼年世界名作文学シリーズは見開きで一つの挿絵となっていることが多いので、大画面でないと魅力が伝わらないか。

閑話休題。
自分はこのシリーズや幼年世界名作文学シリーズを読んで育ったと胸を張って答えられる。漢字には全てルビが振ってあるので、知らない言葉でも案外読めてしまうし国語の勉強にはもってこいだ。

しかし、問題は、そこから先の上積みが少ないことだ……(-_-) 

<追記>
日本編で試してみたのだけど、一冊コピーするだけで5~6時間かかってしまった。深夜のコンビニで作業したのだけど、かなり疲れた。分厚い本なので、どうしてもノドの部分が歪んだり影が写ってしまう。パソコンのモニターで閲覧する場合、ページの傾きが意外と気になる(微調整できない)。A5サイズなら大分マシになるのだけど、1ページずつ裁断しなければならない。コピー代も馬鹿にならない。かといって裁断するのもためらわれる。……ということで、PDF化する試みは頓挫してしまった。

帰省した際に収録されたタイトルはリスト化しようと思っている。他所のサイトで完全なものがあるので必要ないといえばないのだけど。

<追記>
帰省時に内容細目をちまちまと手入力。バラエティに富んだ作品群で、ソ連編などは子供向けとは思えない作品も収録されている。定価は各巻480円。今なら3,000円以上するか。これだけのボリュームを単品で揃えることは難しいだろう。全集のメリットを知る。

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2008年10月29日 (水)

復刊されていた

「読みがたり 島根のむかし話」(編著:島根県国語教育研究会 日本標準)
日本標準社のサイトをみると、「島根のむかし話」が復刊されている。
「島根の伝説」および各県の伝説シリーズも復刊して欲しいものだ。
「島根の伝説」の序文を読むと「~むかし話」と「~の伝説」は対の関係のようだ。個人的には「島根の伝説」の方が好き。めでたしめでたしのお話に分類される話であっても、どこか暗い。理不尽なエピソードも多い。そういう割り切れなさが心に残っているのだろう。

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