雑感

2025年4月24日 (木)

結局は立地の利便性か――地方の大学の生存戦略

NHK+でニュースの抜粋を視聴。四国に本拠を置く徳島文理大学がさぬき市のキャンパスを高松駅前の高層ビルに移転、四国および対岸の岡山の学生をターゲット層としたところ、志願者が昨年の1.6倍に増加したとのニュース。

文科省は三年連続で定員割れの大学の補助金を打ち切る方針とのことで経営の死活問題となっているようだ。大学から出ていかれた側のさぬき市では学生数が減少、アルバイトの学生が減少するなど影響が出ているとのこと。大学側ではキャンパス跡地に企業を誘致して対応する方針とのこと。

進学で県外に出てしまうと、そのまま県外で就職してしまう傾向が強いというデータが示される。県内で就職した学生の七割が県内の大学に進学した学生だったとのこと。

仙台の東北学院大学も取り上げられた。東北学院大学というと、甲子園のイメージだけど、東北地方の学生にとっては有力な私学とのこと。やはり仙台市の中心部に移転するのだったか、少子化を睨んで利便性のよい立地に回帰する動きが活発化している。

休日は資格試験の受験会場としてキャンパスを貸し出すなどして地域への貢献も図るとしていた。

……僕の母校は近年人気だけど、都心にキャンパスを維持し続けて郊外へ移転しなかったのが大きな要因と思う。ライバル校も一部の学部を郊外から都内に戻している。

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2025年4月11日 (金)

余談:大学院で専攻を変える

心理学の記事を書いたので、余談。

大学四年生のときクラスメイト(※英語とドイツ語のクラスが同じだった)と話した際、彼は心理学で大学院に進学しようと考えていると聴いた。僕はそういう手もあるのかと思った。学部は法学部だったので、法律しか選べないと思い込んでいた。で、残念ながら法学部は僕にとってはミスマッチな選択で実定法はさっぱり理解できなかった。そんな訳で大学院への進学など夢のまた夢だった。彼も若干の不安はあったらしく「怒られるかもしれない」なんて口にしていた。今考えると院で専攻を変えたいという要望は普通にあり得ることで怒られることはないと思うが。

ただ、今回心理学関連の論文を読んだところ、実験の分析で統計学や線形代数の知識が必須のようだ。法学部でも微積や統計学の講義はあって履修自体は可能だったけど、彼がそれらを履修していたかまでは知らない。彼のその後は知らないが、むしろそこら辺で苦労したかもしれない。

心理学関連の資格を取得するには大学院への進学が必要だったか。そういうコースだとそこまで求められないかもしれないが。

民俗学者の大月隆寛氏は早稲田大学の法学部を卒業して成城大学の大学院で民俗学を専攻したとのこと。成城の民俗学は柳田国男の系譜に連なるそうだ。

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2025年2月 1日 (土)

ようやく復調してきたか

島根にUターンして二か月半ほど経過したが、引っ越しに伴う諸手続きも見通しが立ち、疲労もある程度抜け、作業環境も整ってようやく復調してきた感じがする。……というか、実家だとどうも気が散ってしまって集中できない。引っ越し前は早起きしてブログ記事を書いていたのだけど、今思うとあんな面倒なことをよくやったものだと思う。一旦集中力が途切れてしまうと中々再開できないでいる。

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2024年12月31日 (火)

今年は引っ越しに終始しました

今年は引っ越しに終始した年でした。11月中旬に引っ越しを終え、ひと月ほど経過、住所変更に伴う諸々の手続きは自動車の登録ナンバーの変更以外はほぼ終わりました。重いものを持ち運びする重労働もほぼ終わりました。

当ブログに関しては、未来社『石見の民話』二周目を2月から11月末にかけて行いました。これは望外の成果があったと感じています。ただ、形にするにはこれからロールバック作業と参考文献の読破をせねばならず、来年一年で終えることができるだろうかというのが正直なところです。

体調面に関しては、段差で空足を踏んで左足の剥離骨折をしたり、引っ越しに伴う不要物の処分で疲弊しきって散々でした。10月末から11月初旬にかけては体調を崩して臥せっていました。血液検査をした限りでは数値に異常はなかったのですが。

それで胸の周りに不快感があったのですが、ユンケルといった生薬を配合した栄養ドリンクを服用したところ、改善されました。タウリンやクエン酸は随時補給していたのですが目立った効果はなく、生薬は効くときは効くんだなという印象です。もちろん疲労感が完全に抜けた訳ではなく当面は疲労を抜くモードで過ごすつもりです。まだ一日に1~2タスクこなす程度にしか動けていません。

断捨離について。本に関してはかなり廃棄しました。ハードカバーは大部分残しましたが。捨てられなかったのが、CD、カセットテープ、セルビデオ(VHSテープ)、DVD/BD、ゲームソフト。ゲームソフトは数が知れていて、いっそのこと近所のハードオフに売ろうかなとも考えたのですが、結局処分できませんでした。CDは自慢できるほどの枚数ではないのですが、それでも200枚くらいあるでしょうか、段ボール箱に詰めるとかなりの重さとなります。

私の世代ですと、上記のように物理的な実体のあるものがどうしても残ってしまうのですが(※そこまでコレクター気質という訳でもありません)、これからの世代の人だとそれらの多くはデジタルにシフト可能でしょう。それはそれでデータ消失orアクセスできなくなるリスクがあるのですが、身軽でいることも引っ越しの際の負荷を減らす点では肝心です。

前にも書いたはずですが、半年のスケジュールで世帯丸ごと退去するのはかなり厳しいです。荷物の搬出作業を終えて去り際にバス停で見上げて気づいたのですが、私の住んでいた部屋の下の階の部屋に段ボール箱が大量に置き去りにされるいるのが窓越しに見えました。放棄したまま引っ越ししたのでしょう。どう清算するのか知りませんが。

……今年の元旦は横浜市保土ヶ谷区の橘樹神社で神楽を見ました。芸者さんとコラボした内容だったのですけれど、芸能にはめでたさも必要なのだなと認識を改めました。それで帰宅したところ、能登半島で震度7の大地震が起きたと報道がありました。日本の建物は震度6までなら何とか耐えられるようですが、7だとさすがに無理なようです。その時間、私はバスに乗っていたでしょうか。揺れには全く気づきませんでした。それから一年が経過、地震や水害を奇貨として能登を強制的にコンパクトシティ化させようとしているのではないかといった感すらあります。

それでは、よいお年を。

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2024年5月16日 (木)

義兄が放送大学に入学する

義兄が放送大学に入学したとのこと。日本近世史を学ぶらしい。義兄は漫画原作者兼小説家で時代小説も書いているので趣味と実益を兼ねているのだろう。

僕は出席日数が足りなくて単位を落とす夢を今でも時折みるので、もう一度学生生活を送りたいとは思っていない。放送大学ならほとんどオンラインで受講できるのだが。

もし僕が入学するとしたら人文系のコースになると思うが、その前に高校の勉強をやり直さなければならないのではないかという気がする。それだけで数年かかる。さすがにそこまでやりたくない。今積読にしている本を消化するだけでも大変なのだ。

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2024年2月17日 (土)

一度忘れてしまうことが大事

別館の過去の記事を読んでいる。創作について触れていてオマージュ的な模倣について、読んですぐ書くと影響が強すぎて似たものが出来てしまう。一度忘れてしまうくらい時間が経ってから再読した方がいいと書いていた。インプットした情報が潜在意識下でバラバラに分解され忘れることで無駄な情報が省かれる。そうした過程を経て概念と概念の新しい組み合わせが生じる……みたいなことを書いていた。今考えていることと大して変わらないじゃないかと感じる。

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2024年1月23日 (火)

200万字に到達していた

日記を2003年からテキストファイルにつけているのだけど、文字数を総計したら2,184,634文字という結果となった。タイトルは日記としているけど、ブログ記事の大半はこれらのファイルに書いている。ブログに書いていない日常の細々としたことも書いているが、心情的なものは記していない。嫌だったことは書けないのである。その日印象に残ったことを書いている。

200万字書いたといっても文章力自体は向上していない。美文体の文章は書けないし、そこら辺はその人のセンスや感性ということになるのだろう。

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2024年1月14日 (日)

今の時代でなくてよかった――大学入試共通テスト

大学入試共通テストが異様に難化していると聞く。実際に問題文に当たった訳ではないのだが、おそらく一通り教科書レベルの理解はできている子でも難しいレベルと推測される。要するにこれまでの基礎的な内容を問う試験では成績上位者の得点差がつかないから得点差をつけるようにすることが目的と思われる。しかし、これでは成績下位の生徒にとってはたまったものではないだろう。

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2023年12月31日 (日)

今年を振り返る 2023

今年はこの歳まで生きてきて初めて死を意識した年でした。大腸がんの検診で擬陽性(-)(+)となったので行きつけの医院で紹介状を書いてもらい大学病院で大腸の内視鏡検査を受けました。当初はポリープができているのかなと思っていたのですが、検査の結果3センチ大の腫瘍ができていると言われました。ポリープならその場で切除できるのですが、切除できる大きさではなかったのです。

なんでもっと早くに検査しなかったのかなと繰り返し考えました(※前年の検診では陰性でした)。腫瘍ということは大腸がんを宣告されるかもしれないと。

がんだったら余命5年かなと考えました。父より若い年齢で死ぬのかと。まあ、長生きしても困窮するだけでいいことないし、セルフ出版したペーパーバックを国会図書館と島根県立図書館に寄贈したから、やることは一応できたのかなとも考えました。でも、死を意識するというのはそういう理屈では割り切れないものでした。

大学病院の消化器内科の先生から説明を受けたのですが、大腸ESD(粘膜下層剥離術)という内視鏡手術を行うことになりました。1ミリ大の電気メスを使って患部を切除するという比較的新しい技術です。

入院は三泊四日で済みました。開腹手術ではありませんので体に大きな負担はなかったのですが、しばらく安静を余儀なくされました。

病理検査の結果、粘膜がんとのことでした。深くは侵襲していなかったのです。なので完治ということになります。半年後の検査でも特に問題はありませんでした。

結果的には早期発見ということでホッとしました。

大学病院は自宅から歩いて20分ほどの距離だったのも幸運でした。島根なら出雲市まで通わなければならなかったかもしれません。

……細々としたことは「三泊四日の大腸ESD入院記」という電子書籍に書いてます。


それとは別に頻脈で循環器科に通院しています。脈が常時120くらいありますので薬を飲んで抑えているのですが、薬の副作用らしく長距離が歩けなくなりました。

近所のJAに家賃を振込に行った際、片道2㎞ほどなのですが、行きでふらついて「これは危ないな」と思いつつ、そのまま歩いて帰ったところ、何度も倒れ、自宅を数十メートル手前までたどり着いたところでついに動けなくなり救急車を呼ばれました。数値に異常がなかったため救命士さんたちに自宅まで送ってもらったというオチです。

それで薬を変えてもらったのですが、翌月の振込でも帰り道で「やはり駄目だ」となり、今度はタクシーを呼んで帰った次第です。一応学習はしているのです。

今はふらつきは感じなくなったのですが、実際どれくらいもつのか不明です。例えば低山の登山とか石見銀山とか長距離歩くことはもう無理だろうと思っています。実家に帰省した際は市内をぶらりと歩いてスナップ写真を撮ったりしていましたが、それも怪しいです。

神楽の鑑賞も長時間立ちっぱなしでの鑑賞は難しいかもしれません。これも試してないのでどこまでもつか分かりません。

そんなこんなで健康面で大きな変化のあった年でした。

それではよいお年を。

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2023年2月24日 (金)

意外とそつのない答え――ChatGPT

ChatGPTを利用してみる。乙子狭姫に関してはデタラメだったが、感性の衰えと審美眼についてはそつのない答えを返してきたという印象。自然な文章で検索する時代がいつかくるだろうかと思っていたが、案外早くやってきた。内容の精度に問題があるのでGoogleやBingとは併存という形だろうか。

ChatGPT 乙子狭姫について
ChatGPT 乙子狭姫について
ChatGPT 乙子狭姫について
ChatGPT 感性の衰えと審美眼

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