神楽

2023年5月14日 (日)

三年ぶりに復活した祭り

NHKスペシャル「お祭り復活元年~にっぽん再生への道~」を見る。四つのお祭りが紹介される。コロナ禍で中断の憂き目に遭っていたが、今年になって復活した。事例の一つとして宮崎県の高千穂神楽が取り上げられていた。インバウンドにノウハウを持つ女性が神楽を活性化させていた。欧米から来た女性客たちが夜神楽を見るという趣向で好評だった。

全体的にSNS、メタバースを利用する。地域外からリモートワークで移住して来た人達も祭りに参加してもらうという方向性だった。

お祭り、去年から復活したところも多いと思うが、本格的な復活は今年からになると思う。身体を悪くしたので以前の様に長時間の鑑賞ができないのが残念である。

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2023年5月13日 (土)

ひろしま神楽大阪公演 2023

「日本の農村に伝承される田園ミュージカルが大阪にやってくる」と銘打って、ひろしま神楽大阪公演がメルパルクホールOSAKAにて催された。

司会は斉藤裕子さん。第一部では、開会式で安芸高田市長・石丸氏、広島県副知事・田邊氏、北広島町・箕野氏が登壇。休憩時間にはZ世代神楽関西応援アンバサダー・サクラさん(フィリピン・ハーフのモデル)が登壇した。

・儀式舞・神降し(八千代神楽団)
・滝夜叉姫(琴庄神楽団)
・大江山(八千代神楽団)

閉会では八千代神楽団の冨田団長が挨拶した。
八千代神楽団:平均年齢30歳。
琴庄神楽団はコロナ前は年50回の公演をこなしていた。今年は30公演以上の予定。

https://www.youtube.com/watch?v=mZZU9v8s0lY

第二部の開会式では石丸市長と箕野町長が登壇。

・儀式舞・神迎え(琴庄神楽団):四人舞
・紅葉狩(八千代神楽団)
・八岐大蛇(琴庄神楽団)

休憩時間にサクラさん登壇。
閉会に当たって琴庄神楽団の﨑内団長から挨拶があった。

https://www.youtube.com/watch?v=SaH5_fBPQxo

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2023年4月18日 (火)

クラウドファンディングする

CAMPFIREで大元神楽の映画制作のクラウドファンディングを募っていたので一口振り込む。目標額には遠い数字だが、少しでも足しになれば。

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2023年4月 7日 (金)

読み下しで負荷がかかる――中本真人「宮廷御神楽芸能史」

中本真人「宮廷御神楽芸能史」を読む。見た目から300ページもないなとたかをくくっていたら400ページ以上あった。良い紙を使っているのだろう。

宮中の御神楽についての論考。特に石清水八幡宮や鶴岡八幡宮の御神楽にページを割いている。また地下召人、近衛召人といった楽人についても多氏について詳細に論じられている。できれば多氏の系図が欲しかったが。

本書の元は博士論文であり、史料は返り点が打たれているものの原文のままで引用されている。何とか読み下せなくもなかったが、意味は頭に入ってこない、そういう意味で読解力が低いと思わされた。

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2023年4月 3日 (月)

厳しい批判――『神楽の中世―宗教芸能の地平へ』

『神楽の中世―宗教芸能の地平へ』(山本ひろ子、松尾恒一、福田晃/編)を読む。タイトル通り、中世の神楽をテーマとした本である。中世の神楽史料は乏しく、諸国一宮などの史料から神楽像を組み立てている。松江の佐陀神社も取り上げられている。

読んでいて驚いたのは、鈴木正崇「神楽研究の再構築へ向けて」という論文である。本論文では近世前期の史料から中世の神楽を照射することは危険だとして斎藤英喜氏や井上隆弘氏らを厳しく批判している。また、その批判は岩田勝、牛尾三千夫、石塚尊俊らにまで及ぶ。言ってしまえば構築主義的なスタンスである。

「神楽と文芸(総論)」という電子書籍を書いたのだけど、正直、これを読んでからの方が良かったなと思う。2021年5月に初版発行なので、読む機会はあったのだが、先延ばしにしていたらこれである。

一宮というと、石見国の一宮は大田市の物部神社だが、物部神社の神楽については聞いたことがない。出雲に近いので、出雲神楽に近いのではないかと思われるが、史料が残されていないのか。

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2023年3月19日 (日)

釣り針をなくす

YouTubeで大宮住吉神楽「山海交易の座」を見る。釣り針を無くした山幸彦が神主に助力を求めるところまでで終わった。
https://www.youtube.com/watch?v=XXXp0Q-b-MA&t=3490s

四月二日(日)が例大祭だそうだが、6時間立ちっぱなしが今の健康状態では無理そうだ。

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2023年3月 5日 (日)

垣澤社中の記念公演に行く 2023.03

「相模里神楽垣澤社中創設110周年厚木市指定無形民俗文化財指定50周年記念公演」に行く。

今回は撮影禁止だったので写真はなし。席は自由席で、前方三列目の真ん中に陣取る。前には関係者のビデオカメラが設置されていたので特等席になる。

・「イナリ」
・「七福神宝之入船」
・「IWATO」
・「八雲神詠~八岐大蛇退治~」
・「御祝儀三舞」

が演じられた。七福神宝之入船は数十年ぶりに演じられた演目とのこと。恵比須さんは石見神楽東京社中の団員さんが演じていたのだと思う。お菓子を撒いた。八雲神詠は石見神楽東京社中の蛇銅のオロチと垣澤社中のウロコ模様の衣装を着たオロチとの共闘が見られた。この組み合わせはおそらく今日このときでしかありえないだろう。

イナリは創作神楽。天狐が活躍する。多分みずき会の団員さんだろう、女性が活躍する演目だった。また、ソプラノ歌手の声量に驚いた。クラシックのコンサートは何度か行ったことがあるが、声楽は初めての体験。IWATOも創作神楽で岩戸を原型としつつ、創作色の強い神楽だった。天照役の方の舞いが往年のジュディ・オングを連想させた。御祝儀三舞は三番叟と獅子舞、両面舞、おかめ尽くし、神前舞が演じられた。

メモリアルイヤーということもあるが、コロナ禍の鬱憤を晴らすような熱量があった。公演のポスターには「古き新しき伝統」とある。創作神楽の制作に当たっては作曲、演奏の収録がされている訳で、その分コストが掛かっている。また、他社中とのコラボも行っており、通常の活動とは異なる準備段階だったと思わせる。

厚木市文化会館は規模の割にロビーの面積が狭く、またトイレのキャパも小さかった。舞台の照明はLEDだった。

厚木市文化会館

獅子に千円寄付しようかと思ったが、タイミングがずれたのでできなかった。

公演は盛況の内に終わったのだが、終わって外に出てみると雨が降っていた。傘を忘れていた。タクシー会社に電話すると(中々繋がらず焦る)、20~30分かかるとのことでずぶ濡れを覚悟したが、タクシー乗り場には屋根があったので助かる。が、湿度が高く、息でメガネのレンズが曇ってしまう。タクシーがようやく到着したが自分と同じ姓の人も予約していた。譲ってもらったので助かった。厚木市文化会館は本厚木駅からタクシーで700~800円かかり、歩かなくて正解だった。センター南駅に着いてからも帰宅はタクシーを使った。歩いていて、ちょっと疲労感があった。

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2023年2月25日 (土)

YouTubeで鑑賞できた

YouTubeで大宮住吉神楽のヤマタノオロチ退治の座を見る。蛇胴導入以前のオロチの舞が見られた。大宮住吉神楽は神代神楽が洗練された神楽なのに対し、鄙びた神楽という印象。長距離を歩けなくなったので神社に行けなかったのだけど、こうして観賞することができた。

(106) 大宮住吉神楽 ヤマタノオロチ退治の座 - YouTube

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2023年1月12日 (木)

現実の方が先行している事例

今年も、進みつづける人たちへ。| Uber Eats
https://www.youtube.com/watch?v=p0Nem6_44-8

Uber EatsのCMに厚木市の垣澤社中が登場。冒頭、お獅子の隣が垣澤瑞貴さん(次期家元)だそうです。
垣澤瑞貴さんはコロナ禍の中で社中の知名度を上げる努力を積み重ねてきました。
理論より現実の方が先行している事例ですね。

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2022年12月31日 (土)

改良笛の製造元が廃業

工房閉じても「ヒーロー笛」の音色は忘れず 石見神楽の進化支えた101歳が引退
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/254017

江津市桜江町の改良笛の製造元が店を閉めるとの報道。有料記事なので全文は読めず。

ヒーロー笛はリコーダーの様に息を吹き込めば誰でも音を出せるように改良されたものだそうだ。

それでは、よいお年を。

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