主題は江川の水面でコンセプトが違う
YouTubeで特急スーパーおき、鳥取~新山口の前面展望動画を見る。4K動画である。全部で5時間以上ある大作なので鳥取大学前駅で再生をストップさせたが。見ていてキハ187系の先頭車両のあのスペースに一般人が入れたかなと思う。キハ187系はパノラマ列車ではないので展望はそれほどよろしくない。
前面展望動画は人気があるらしい。再生回数は7万を超えていた。画質もいい。
続けて三江線の前面展望動画を見る。4K動画。三時間半飽きずに視聴できた。前面展望動画だとどこをどういう風に走っているか全貌が把握しやすい。在りし日の三江線がどのような路線だったのか知る上で貴重な記録映像になっていると思う。
キハ120は車両前面に陣取ることは可能だったと記憶している。三脚を設置してカメラを固定しているのだろう。画面の揺らぎはない。パノラマ車両ではないが、視界を遮るものはほとんど映らない。
動画につなぎ目はないように見受けられるので、ノンストップで約三時間半の長回しをしていると思われる。当時デジカメで4K動画を時間無制限で撮影可能なものは限られていたはずである。また、大型センサーだと発熱の問題(※限界に達すると自動的に熱停止する)が生じるので小型センサーだと思う。おそらくデジカメではなくてビデオカメラでの撮影だろう。
4K動画を撮ったことが未だにないのでよく分からないのだが、三時間半にも及ぶ4K動画のデータ量はどれほどのものか。途中で交換した形跡も見られないので一枚のメモリーカードで収録していることになる。当時そんな大容量のカードがあったかなと思う。また、バッテリーにしても三時間ももたないはずなので、どうやって給電しているのかもよく分からない。今ならモバイルバッテリーがあるが、当時だとAC電源か。それにしてもコンセントがない。
前面展望映像なので構図の中心に線路が位置づけられる。この動画で江川沿いに走っていることは分かるが、画面の左右半分くらいまでしか映らない。コメント欄を読むと、ずっと川沿いに走っていることに気づいていないと思われるコメントがあった。
僕の撮影した動画は客席から撮影したものである。キハ120にはクロスシートとロングシートがあって僕はロングシートに座った(※既にクロスシートは占拠されていたため。ただ、ロングシートに座ったことで座席の位置取りを変えることができた)。なので体をよじりながらカメラを窓に向けていた訳である。一脚は携行していたかもしれないが、あの状況では使えなかった。カメラは固定されず画像が常に揺らぐこととなった。見ていてそんなに不快感もないとは思うが。
僕は学生のときに三江線に乗ったことがあったので、江川沿いに走るルートをとっていることは知っていた。僕の撮った動画の主題は江川の水面だったのである。
僕が美しいと思う車窓の風景は海沿いだったり川沿いだったり湖に沿って走っていたりと水面が見える場所のことが多い。
後で確認すると、乗客目線で撮った車窓の風景には線路周辺の草むらしか映っていないことも多い。全体的にどういう所を走っているか把握しにくいシーンも多い。水面が映るのはほんの少しという動画もある。が、ちょっとでも映っていればハッとさせられる。それでいいのだと思っている。
僕の動画と前面展望動画とではコンセプトが違う。相互補完関係で、その違いが分かってもらえればいいのだが、分かる人は少ないだろう。人目を惹くサムネイルも用意してないというのもあるが、どうも僕の作るコンテンツは一般受けしない。
<追記>
4K30P動画はMP4形式の場合、1ファイル96GBまでらしい。約3時間ほどになるとのこと。車窓動画なので映像の変化は大きくビットレートは高くなるはずで多少時間は短くなるかもしれない。2016年当時でも128GBで100MB/sの転送速度を持つSDXCカードは高価だろうがあったとは思われるので撮影自体は可能だったようだ。電源はポータブル電源を用意すればいいだろう。だが、JR三江線の場合、約3時間半の旅である。96GBに収まらないはずなのだ。だが、動画に切れ目は見られない。もしかしたらMP4形式ではないのかもしれない。パナソニックGH4の発売は2014年だった。案外前から4K動画は撮影可能だったのだ。知らぬは自分ばかりなり。
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