邑智郡

2025年12月29日 (月)

石州浜田藩における神棚降ろし運動――『新編物語藩史』

『新編物語藩史』浜田藩「本多氏の入封」に「浜田宗門争い」という項がある。松平周防守から本多氏に領主が交替した時代、宝暦とあるが、蓮如の九世孫である仰誓(こうぜい)という真宗の僧侶が石見・安芸を訪れた。これは異安心という真宗への対抗説を糾弾するためだったとある。仰誓は市木村の浄泉寺の住職となり芸石に専修念仏を広めた。信徒たちは他宗や神道への論難を加え始めた。神棚降ろしも行われ、あるいは在来の神祭を廃するよう弁難した。これに対し浜田藩の他宗から異論が起こり九ヶ寺の住職が連名で領主に訴えた。が、宗論に対しては藩も裁きを容易に下せなかった。しびれを切らした九ヶ寺側は幕府に直訴する動きを見せた。藩は直訴のための出府を禁じたが明和四年(1767)、幕府に直訴するに至った。幕府から九ヶ寺に対しては真宗を切支丹呼ばわりしないこと、真宗に対しては他宗他門を誹謗すべからずとの措置が下った。真宗側は寛大に処置されたと見なし却って傍若無人の振舞いとなった。後、再び松平周防守に領主が交替、詳細が報告され寺社奉行が真宗を処罰して浜田宗門争いはひと段落した……とある。

といった次第で浜田藩でも神棚降ろしの運動が行われていたことが確認できた。芸北と石見とで風土にそれほど違いがあるとも思えないのだけど、神楽ではルーツを同じくしつつかなりの違いをみせている。

市木村は現在の旧瑞穂町か。大元神信仰にも干渉しようとしたことになるかもしれない。その試みは石見ではうまくいかなかったようだ。

<追記>
福間光超「近世末期の神仏関係―浜田藩における専修念仏の展開をめぐって―」『竜谷史壇』通号52を読む。浜田宗門争いに関する論文であった。読んでいて気づいたのだけど、石見と芸北とでは気候風土は似通っているのだけど、何か異なる点はなかっただろうかと考えていた。浜田藩と津和野藩は国学が盛行していた土地柄だった。本居宣長の高弟がいた関係で今でも浜田市と松坂市との間に交流がある。安芸国だと現在の広島市といった都市部ではやはり盛行していただろうけれど、芸北ではどうだったのか。

長沢村や浅井村といった記述が見られる。つまり浜田市街地でも大元神の信仰があったことが窺える。ただ、大元神楽や藁蛇の儀式があったかまでは分からない。他、宝珠院や観音寺といった寺院名も記載されていた。

真宗――神祇――他宗といった構図で、階層間の対立も反映されている節もある。真宗は農民を取り込んでいたようだ。

神棚降ろし運動は天照大神の護符を否定しているので安芸にも伊勢神道の系譜が入っていたことは想像に難くない。ただ、安芸の場合、芸轍という有力な学僧集団がいたことが特筆され、石見と事情を異にしている。

◆参考文献
・『新編物語藩史』第9巻(新人物往来社, 1976)pp.269-271.
 ※浜田藩の章の執筆者は矢富熊一郎。
・福間光超「近世末期の神仏関係―浜田藩における専修念仏の展開をめぐって―」『竜谷史壇』通号52(龍谷史学会/編, 龍谷史学会, 1964)pp.27-44.

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2025年11月15日 (土)

6次産業ではマーケティングの実務家が不足している……らしい

矢上高生が農産品販売 産業祭で地域と交流 ダイコンやみそ豚丼も
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/896593

この記事を見て、6次産業という言葉を連想する。6次産業とは1次産業×2次産業×3次産業で、生産→加工→販売の一連の過程をカバーする経営形態らしい。

・大西千絵, 加藤弘祐, 森嶋輝也「6次産業化の課題と支援方策―テキストマイニングと自己組織化マップによる接近―」『農業経営研究』60(2)(日本農業経営学会/編, 日本農業経営学会, 2022)pp.1-14.

という論文を偶々読んでいた。この論文はおそらく関係者にヒアリングした内容(自然文)をテキストマイニングにかけ、自己組織化マップ(Self-Organizing Map: SOM)という手法で分析を行ったもの。近い内容のキーワードが周囲にマッピングされ(※マッピングされる位置に特定の意味はない)、またクラスタリングもされている。そこから大まかな傾向を読み取っていこうとするもの。

そこで挙げられていた課題は、第一にマーケティングであるという結果であった。僕はマーケティングは門外漢なのだけど、やはり量的分析と質的分析とに分かれるのだろうか。6次産業の商品企画・開発段階でそういった知識/スキルを持った人材が現状不足しているということだろう。

……まあ、実際難しいとは思う。浜田だと、ノドグロふりかけは定着したけど、ノドグロラーメンは定着しなかった。あれも出来は悪くはなかったけど。食品は定番化したもの以外の入れ替わりが速いとはコンビニやスーパーの棚などを見ていて思う。

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2024年1月 6日 (土)

主題は江川の水面でコンセプトが違う

YouTubeで特急スーパーおき、鳥取~新山口の前面展望動画を見る。4K動画である。全部で5時間以上ある大作なので鳥取大学前駅で再生をストップさせたが。見ていてキハ187系の先頭車両のあのスペースに一般人が入れたかなと思う。キハ187系はパノラマ列車ではないので展望はそれほどよろしくない。

前面展望動画は人気があるらしい。再生回数は7万を超えていた。画質もいい。

続けて三江線の前面展望動画を見る。4K動画。三時間半飽きずに視聴できた。前面展望動画だとどこをどういう風に走っているか全貌が把握しやすい。在りし日の三江線がどのような路線だったのか知る上で貴重な記録映像になっていると思う。

キハ120は車両前面に陣取ることは可能だったと記憶している。三脚を設置してカメラを固定しているのだろう。画面の揺らぎはない。パノラマ車両ではないが、視界を遮るものはほとんど映らない。

動画につなぎ目はないように見受けられるので、ノンストップで約三時間半の長回しをしていると思われる。当時デジカメで4K動画を時間無制限で撮影可能なものは限られていたはずである。また、大型センサーだと発熱の問題(※限界に達すると自動的に熱停止する)が生じるので小型センサーだと思う。おそらくデジカメではなくてビデオカメラでの撮影だろう。

4K動画を撮ったことが未だにないのでよく分からないのだが、三時間半にも及ぶ4K動画のデータ量はどれほどのものか。途中で交換した形跡も見られないので一枚のメモリーカードで収録していることになる。当時そんな大容量のカードがあったかなと思う。また、バッテリーにしても三時間ももたないはずなので、どうやって給電しているのかもよく分からない。今ならモバイルバッテリーがあるが、当時だとAC電源か。それにしてもコンセントがない。

前面展望映像なので構図の中心に線路が位置づけられる。この動画で江川沿いに走っていることは分かるが、画面の左右半分くらいまでしか映らない。コメント欄を読むと、ずっと川沿いに走っていることに気づいていないと思われるコメントがあった。

僕の撮影した動画は客席から撮影したものである。キハ120にはクロスシートとロングシートがあって僕はロングシートに座った(※既にクロスシートは占拠されていたため。ただ、ロングシートに座ったことで座席の位置取りを変えることができた)。なので体をよじりながらカメラを窓に向けていた訳である。一脚は携行していたかもしれないが、あの状況では使えなかった。カメラは固定されず画像が常に揺らぐこととなった。見ていてそんなに不快感もないとは思うが。

僕は学生のときに三江線に乗ったことがあったので、江川沿いに走るルートをとっていることは知っていた。僕の撮った動画の主題は江川の水面だったのである。

僕が美しいと思う車窓の風景は海沿いだったり川沿いだったり湖に沿って走っていたりと水面が見える場所のことが多い。

後で確認すると、乗客目線で撮った車窓の風景には線路周辺の草むらしか映っていないことも多い。全体的にどういう所を走っているか把握しにくいシーンも多い。水面が映るのはほんの少しという動画もある。が、ちょっとでも映っていればハッとさせられる。それでいいのだと思っている。

僕の動画と前面展望動画とではコンセプトが違う。相互補完関係で、その違いが分かってもらえればいいのだが、分かる人は少ないだろう。人目を惹くサムネイルも用意してないというのもあるが、どうも僕の作るコンテンツは一般受けしない。

<追記>
4K30P動画はMP4形式の場合、1ファイル96GBまでらしい。約3時間ほどになるとのこと。車窓動画なので映像の変化は大きくビットレートは高くなるはずで多少時間は短くなるかもしれない。2016年当時でも128GBで100MB/sの転送速度を持つSDXCカードは高価だろうがあったとは思われるので撮影自体は可能だったようだ。電源はポータブル電源を用意すればいいだろう。だが、JR三江線の場合、約3時間半の旅である。96GBに収まらないはずなのだ。だが、動画に切れ目は見られない。もしかしたらMP4形式ではないのかもしれない。パナソニックGH4の発売は2014年だった。案外前から4K動画は撮影可能だったのだ。知らぬは自分ばかりなり。

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2024年1月 4日 (木)

【車窓の風景】JR三江線 江津駅~三次駅 2016.08【YouTube】

今頃ですがJR三江線の車窓の風景を撮影した動画をYouTubeにアップロードしました。江津駅を朝6時5分頃出発して三次駅に9時半頃に到着する約3時間半の行程となっております。

三江線の駅数は35駅で34区間ですが、駅に停車したことを無意識にスルーして撮影を続けた駅が2駅ありまして32本の動画群となりました。

JR三江線の動画は既にありますが、それらは車両前面から撮影したもので運転士の視線に近いものです。本動画は客席から撮影したもので乗客目線の動画となっております。三江線が江川に沿って走っていることがよく分かると思います。カメラは手持ちのため、常に揺れておりますが。朝4時起きでしたので途中で居眠りしかけてカメラが大きく揺れるシーンもあります。

明け方に朝日に向かって江川を遡っていきますので、序盤では強い逆光となります。撮影したSX130ISはCCD機ですのでスミアがしばしば発生します。

江津駅~三次駅:
SX130IS:1280*720(30fps)
・【車窓の風景】JR三江線 その1:江津駅~江津本町駅 2016/08/25
https://youtu.be/xdLqO0-b1lo
・【車窓の風景】JR三江線 その2:江津本町駅~千金駅 2016/08/25
https://youtu.be/SsfFM8AmME0
・【車窓の風景】JR三江線 その3:千金駅~川平駅 2016/08/25
https://youtu.be/pzr_55iXuNI
・【車窓の風景】JR三江線 その4:川平駅~川戸駅 2016/08/25
https://youtu.be/hd4B0hvIg-Q
・【車窓の風景】JR三江線 その5:川戸駅~田津駅 2016/08/25
https://youtu.be/qR2klXfxR-w
・【車窓の風景】JR三江線 その6:田津駅~石見川越駅 2016/08/25
https://youtu.be/5Hs-ySTy518
・【車窓の風景】JR三江線 その7:石見川越駅~鹿賀駅 2016/08/25
https://youtu.be/si3ghIj95do
・【車窓の風景】JR三江線 その8:鹿賀駅~因原駅 2016/08/25
https://youtu.be/FnyD4q-CwG4
・【車窓の風景】JR三江線 その9:因原駅~石見川本駅 2016/08/25
https://youtu.be/iVZdQlZJfEI
・【車窓の風景】JR三江線 その10:石見川本駅~木路原駅 2016/08/25
https://youtu.be/JDgw_TohSIk
・【車窓の風景】JR三江線 その11:木路原駅~竹駅 2016/08/25
https://youtu.be/iXfDG75CvUA
・【車窓の風景】JR三江線 その12:竹駅~乙原駅 2016/08/25
https://youtu.be/fky9HUB2qOc
・【車窓の風景】JR三江線 その13:乙原駅~石見簗瀬駅 2016/08/25
https://youtu.be/2yZESpvuxTI
・【車窓の風景】JR三江線 その14:石見簗瀬駅~明塚駅 2016/08/25
https://youtu.be/BIPGNABM25Y
・【車窓の風景】JR三江線 その15:明塚駅~粕淵駅 2016/08/25
https://youtu.be/QZkl2z5bcEM
・【車窓の風景】JR三江線 その16:粕淵駅~浜原駅 2016/08/25
https://youtu.be/cCW1sy8jOXI

CANON Powershot G16:1280*720(30fps)
・【車窓の風景】JR三江線 その17:浜原駅~沢谷駅 2016/08/25
https://youtu.be/06jk5XBJbTg
・【車窓の風景】JR三江線 その18:沢谷駅~潮駅 2016/08/25
https://youtu.be/GQv330yBSCs
・【車窓の風景】JR三江線 その19:潮駅~石見松原駅 2016/08/25
https://youtu.be/b8HA4t8tahI
・【車窓の風景】JR三江線 その20:石見松原駅~石見都賀駅 2016/08/25
https://youtu.be/1KWyS4UlLrQ
・【車窓の風景】JR三江線 その21:石見都賀駅~宇津井駅 2016/08/25
https://youtu.be/rGcsyQ8_Gro
・【車窓の風景】JR三江線 その22:宇津井駅~伊賀和志駅 2016/08/25
https://youtu.be/zKV9cAY5vm4
・【車窓の風景】JR三江線 その23:伊賀和志駅~口羽駅 2016/08/25
https://youtu.be/xJftyNJTsXs
・【車窓の風景】JR三江線 その24:口羽駅~江平駅 2016/08/25
https://youtu.be/pa9eFWsgLyU
・【車窓の風景】JR三江線 その25:江平駅~作木口駅 2016/08/25
https://youtu.be/CmyFT-1OcfQ
・【車窓の風景】JR三江線 その26:作木口駅~香淀駅 2016/08/25
https://youtu.be/fpai-Ge4pwo
・【車窓の風景】JR三江線 その27:香淀駅~式敷駅 2016/08/25
https://youtu.be/3FEOFo6WnUg
・【車窓の風景】JR三江線 その28:式敷駅~信木駅~所木駅~船佐駅 2016/08/25
https://youtu.be/3ge47TsIzgk
・【車窓の風景】JR三江線 その29:船佐駅~長谷駅 2016/08/25
https://youtu.be/vdK-ruR8WQQ
・【車窓の風景】JR三江線 その30:長谷駅~粟屋駅 2016/08/25
https://youtu.be/795XtiKJK9g
・【車窓の風景】JR三江線 その31:粟屋駅~尾関山駅 2016/08/25
https://youtu.be/NBCA61ndaZg
・【車窓の風景】JR三江線 その32:尾関山駅~三次駅 2016/08/25
https://youtu.be/bd3r3VWFOuk

撮影機材はCANON Powershot SX130ISとPowershot G16です。いずれも720PのHD動画となっております。4Kテレビでもおそらくアップコンバートされるはずですので、視聴に差し支えないとは考えております。

SX130ISの動画はMOV形式で10分制限がありました。そのことを知らないまま撮影に臨んだので途中で途切れてしまった動画があります。またSX130ISは単3電池機でエネループを何本か持ち込んで交換しながら撮影する予定だったのですが、案に相違して電池がへたっていたため「これは駄目だ」となって急遽予備機としていたG16に交替することになりました。

G16は1080P 60fpsで撮影可能な当時としては優秀な機材だったのですが、後に残すにはできるだけ高い解像度で撮影しておくという鉄則を外してしまいました。

データを確認すると、MOVよりMP4の方が圧縮率が高くデータ量が小さかったです。当時既にMP4はパソコンで扱いやすい認識はあったようですが、SX130ISの動画がMOV形式という認識はありませんでした。MP4形式で撮れると勘違いしていたようです。

ちなみにMP4形式には30分もしくは4GBまでという制限があります。60fpsだと27分くらいで4GBに達してしまうようです。三江線の駅間は一部を除いて10分もかかりませんからMP4なら余裕でした。

当時のG16の認識は明るいレンズと裏面照射式CMOSを積んだ写真機でした。動画機として使えると認識していなかったのです。反省点です。

アップロードが2023年年末から2024年年始にかけてとなった理由ですが、撮影当時、自宅の回線がADSLでハイビジョン動画をアップロードすると時間がかかり現実的でないと断念しました(※とはいえ投稿動画一覧を確認するとSX130ISで撮った動画もアップロードされていましたが)。光回線になったのは2021年11月下旬になってからです。

また、そうしている内にデータをバックアップしていた外づけHDDが満杯になり、引継ぎしないまま次のHDDに移行して埋もれてしまいました。2023年10月にパソコンが故障したのをきっかけにHDDの中身を整理し、写真・動画のデータを一元化しました。それでようやく眠っていた過去の資産をアップロードすることが可能となりました。

という訳で、今では快適にハイビジョン動画をアップロードできるようにはなりました。

三次駅に到着した後は、次の石見川本行きに乗りました。石見川本駅で下車して町内で一時間半ほど時間を潰しました。それから江津駅に戻り、快速列車で浜田に戻った次第です。

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これも石見のコンテンツ

YouTubeにJR三江線の車窓の風景の動画をアップロードし終えた。三江線の駅は35駅で34区間だが、駅に停車したことを意識せずそのまま撮影した駅が二駅あったので全部で32動画となった。これも僕なりの石見のコンテンツである。

その1(江津駅発)→ https://youtu.be/xdLqO0-b1lo

残念ながらHD画質であるが、24インチ程度のFHDモニターなら全画面表示しても問題ないし、4Kテレビならアップコンバート機能があるだろう。世の動画配信サービスの多くがHD画質だし。

YouTubeには2009年9月頃から投稿をはじめて現在まで92件の動画をアップロードしている。YouTuberではないが案外数を投稿している。そのほとんどは車窓の風景動画と鳥の雛が被写体である。また、ほとんど無編集で撮って出しの動画ファイルをアップロードしている。

目標は1動画あたり400アクセスくらいである。他所の動画だと19万PVくらいあるものも存在するが、遅れてきた動画にそんなに需要はないだろう。

撮り鉄ではないし乗り鉄でもないが、たまに乗り撮り鉄になるといったところだろうか。

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2023年12月28日 (木)

JR三江線・車窓の風景動画をサルベージする その2

JR三江線の車窓の風景の動画、CANON Powershot G16で撮影した分を確認する。浜原駅から三次駅までである。駅のつじつまは合った。G16はFHD(60fps)で撮影できる機材だったが、確認するとHD画質(1280*760, 30fps)で撮影していた。データ容量をケチったか。

まずSX130ISで撮影した理由だが、デジカメのバッテリーは通常2時間ほどしかもたない。約3時間半の行程なので予備のバッテリーが必要なのだけど、SX130ISは単3電池式のデジカメなのである。エネループを何本か用意して必要に応じて交換しようという腹づもりだったのである。ところが実際に使ってみると、肝心のエネループがへたっていてこれは駄目だとなった。そこで予備機として持ってきていたG16を使ったという次第である。

また、SSX130ISの動画はMOV形式なのだが、10分制限があることを知らなかった。MP4なら30分または4GB制限である。

当時パナソニックFZ100とG3も所有していたのだけど、当時のパナ機はMP4で撮影できなかったのではないか。AVCHD形式だったと思う。MP4形式だとパソコンで扱いやすいということを知らなかったのである。

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2023年12月27日 (水)

JR三江線・車窓の風景動画をサルベージする その1

2016年8月にJR三江線の車窓の風景を撮影した動画を確認しはじめる。今日はCANON Powershot SX130ISで撮影した分を確認する。江津駅から浜原駅まで。ハイビジョン画質(1280*760, 30fps)。ファイル形式はMOV。確認できないが、おそらくMOV形式だと10分制限があると思う。動画撮影の経験がほとんどなかったので仕様を知らずに撮影してしまった。駅間が10分を超える箇所が二つあった。結合しなければならない動画が一つある。

※動画の結合はMicrosoft Clipchampで簡単にできた。

長年放置していたのは撮影当時の自宅の回線がADSLだったため。ハイビジョン動画だとファイル容量が大きくなり、アップロードに長時間かかり実質的に不可能と判断したため。

自宅が光回線(VDSL)に変わったのは2021年11月下旬。その間にデータをバックアップしていた外付けHDDが満杯になってしまって次のHDDへ移すことができないままに移行してしまった。

今回、パソコンを買い換えたのを機にHDDの中身を整理、ようやくサルベージすることができた……という次第。

当日は朝4時に起きて、浜田発5時30分の鈍行で江津駅に向かい、三江線に乗り換えた。なので、途中で居眠りをしかけカメラが揺れている場面がある。

江津駅を朝6時5分頃に出発し、三次駅に9時半頃到着するという約3時間半の行程。

JR三江線の車窓の風景を撮影した動画は既にあるのだが、それは車両前面から撮影したもので、運転士の視線に近い。こちらは客席から撮影したので乗客目線での動画となっている。手持ち撮影なので常に揺れているが。

明け方に朝日に向かって江川沿いに遡っていくので逆光となる。確認すると撮影条件は悪かった。SX130ISはCCD機なので、スミアが発生しているシーンがしばしば見られた。

駅名は動画からかなりの部分を補完できた。

明日からはCANON Powershot G16で撮影した分を確認しよう。G16もハイビジョン(1280*760, 30fps)で撮影したのだが、試しに見比べてみるとG16の方が画質がよかった。実はG16はフルハイビジョン、60fpsで撮影できたのだ。こうしてみると、G16は当時としては中々に優秀な動画撮影機でもあったようだ。

2016年には既に三江線の廃線は既定路線だったが、こうして動画を確認すると、車内は特に混雑していなかった。

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2023年11月 8日 (水)

瑞穂町誌に掲載された伝説

X(Twitter)で邑南町の伝説を読む。小笠原氏を攻めるため姫を人質に差し出せと言われた城主が姫と姫と結婚する予定だった武士との二人で脱出させる。が、追っ手に追いつかれてしまい、姫は喉を突いて自害するという内容。瑞穂町誌に収録されているとのこと。写真付きで紹介されている。

伝説に関しては写真が添付されていると、リアリティが高くなる。と言うか、その場に行かないと真の理解はできないように感じる。

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2021年12月18日 (土)

刀鍛冶の秘伝――手ぼう正宗

◆はじめに

 日本標準『島根の伝説』に名刀正宗にちなんだ刀鍛冶の伝説が残っている。刀鍛冶の秘伝を巡るお話である。

◆あらすじ

 今からおよそ六百六十年前(※2020年代では七百年前)のことである。相模の国の住人である岡崎五郎正宗(まさむね)が邑智郡に住む高弟の出羽(いずは)正綱(まさつな)の許を訪ねていた。正綱は出羽正宗の名が与えられる程の刀鍛冶であった。

 出羽正宗の弟子が邑智郡羽須美(はすみ)村の宇都井にいるのを聞きつけた五郎正宗は孫弟子の仕事ぶりを見るためにわざわざ訪れた。

 孫弟子は刀を仕上げるときの湯加減を知りたいと願っていた。それは刀鍛冶の秘密であった。ある日のこと、数日前から打ち続けていた太刀がいよいよ出来上がる日である、仕事場の四方には注連縄が張られ、辺りは塩で清められた。孫弟子が向こう槌(づち)を取った。刀身に小槌が触れると赤い火花が散った。

 最後の締めを終え、作業は終わった。そのとき、よろめいた向こう槌の孫弟子は「あっ」と叫んで、今まさに打ち終わった刀身をつけようとする湯の中へ右手を突っ込んだ。

 孫弟子のたくらみを悟った五郎正宗は火箸を炉に入れ、ふいごを二、三回動かしたかと思うと、赤くなった火箸を取り出し、孫弟子の右の手首を挟んだ。

 孫弟子は余りの痛さに気絶してしまった。気がついたときは布団の上であった。右手に巻かれた白い布は見るも痛々しいものであった。が、刀鍛冶の秘密である焼き入れのときの湯加減を身体で覚えたのであった。

 右手首の火傷の傷口が元で、右手は遂に使えなくなってしまったが、孫弟子はひるまなかった。左手で槌を持って刀が打てるように何年も修練した、そして長い間かかって、遂に左手を利き腕の様に使いこなせるようになった。

 人々は正宗流の名刀を作る孫弟子に感嘆して「手ぼう正宗」だと褒め称えた。手ぼうとは棒の様になった手という意味である。

 この孫弟子が刀鍛冶をしていた跡は今でも残っている。また剣が池という刀にちなんだ池の跡も残っている。

◆余談

 旧羽須美村の伝説です。この伝説は関連する写真が無かったので記事にしていなかったのですが、魅力的な伝説なので取り上げました。石見地方はたたら製鉄が盛んな土地柄で、刀鍛冶も多くいました。例えば、浜田市の長浜刀が知られています。

◆参考文献

・『島根の伝説』(島根県小・中学校国語教育研究会/編, 日本標準, 1978)pp.222-226.

記事を転載→「広小路

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2018年3月31日 (土)

JR三江線、廃止される

JR三江線、3月31日で88年の歴史に幕
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12198-010455/

JR三江線が三月末でその歴史に幕を閉じた。100㎞を超える鉄道線の廃止は本州では初とのことである。2016年夏に三江線に乗って三次まで往復した。朝4時起きで、車窓の風景をデジカメで録画しながらの旅となったのだけど、後で見返してみると、居眠りでカメラが揺れていた。江川沿いを走るので車窓の風景は綺麗なのだけど、満員ではろくに風景も楽しめないだろう。三次から引き返す途中でJR川本駅で一時間半ほどの時間があって駅の外に出る。喫茶店があってよい雰囲気だった。これからは三江線で下車した人が立ち寄ることも無くなる。

JR三江線の列車

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