映画・テレビ

2021年12月11日 (土)

島根から

(フロントランナー)脚本家・渡辺あやさん 物語を紡ぐ、旗を掲げて
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15137795.html
(フロントランナー)渡辺あやさん 「楽しく伝える。自分も本気で楽しんでいます」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15137884.html

島根在住の脚本家である渡辺あやさんを取り上げた記事。渡辺さんは例えば映画「天然コケッコー」の脚本を担当された。僕自身は未見であるけどNHKの朝ドラマ「カーネーション」で高い評価を得ている。オリジナルドラマの枠が少なくなった近年ではオリジナル脚本にこだわっているそうだ。

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2021年12月10日 (金)

お囃子の稽古場面あり――月がきれい

バンダイチャンネルでアニメ「月がきれい」第三話を見る。この作品、舞台が川越市で、オープニングに天狐が登場するので神楽かなと思っていたのだが、この回で神社の神楽殿でお囃子の稽古をする場面があった。関東の里神楽だと囃子連から神楽の世界に入るパターンが多いそうだ。

<追記>
その後のエピソードで川越祭の描写があった。中学三年生の主人公は天狐に扮して山車の上で舞う。動く山車の上で舞うのは難しいだろう。

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2021年12月 7日 (火)

アメコミ映画批判と石見系神楽ショー化批判の比較

「ピアノ・レッスン」監督、アメコミ映画を批判「どこが魅力的なのか理解できない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/921a866021da2b13055406bab9a0620fb5ad38ac
スコセッシ監督、マーベル作品を再度批判「あれは映画ではない」「侵略されている」
https://eiga.com/news/20191015/18/?cid=news_20211207_6_1

映画監督の名匠がアメコミ映画を批判したというニュースを読む。僕も10年以上前に「スパイダーマン」や「デアデビル」といったアメコミ原作映画を見た。その頃からアメコミの映画化が盛んになり、今では映画館の常連と化している。トレイラー映像で見ないことはないくらいの勢いだ。

ところで「映画ではない」というこのアメコミ映画批判、石見系神楽の批判と似ていないだろうか。石見系神楽に関しては「ショーである」という批判がつきまとう。

石見神楽ショー化批判は文献では牛尾三千夫「神楽と神がかり」に見ることができる。他、岩田勝「神楽新考」のあとがきで、岩田は牛尾に同調している。文献で確認できるのは、これが代表といっていいだろうか。

アメコミ映画批判の場合は論争となっているらしい。

著名な映画監督たちが相次いでマーベル映画を批判してるけど、どうなのよ?
https://www.gizmodo.jp/2019/10/anti-marvel.html

石見系神楽批判に関しては論争が起こった形跡は見られない。当時の民俗学者たちは本質主義に立脚していて真正性(オーセンティシティ)重視だったので、反論する人がいなかったのだろう。二十一世紀に入って若手学者で八調子石見神楽や芸北神楽を研究の対象とする人が出てきたのであるが、明確に論じたものは少ない。

・川野祐一朗「民俗芸能を取り巻く視線―広島県の観光神楽をいかに理解すべきなのか」『森羅万象のささやき 民俗宗教研究の諸相』(鈴木正崇/編、風響社、2015)711―728頁。

・諏訪淳一郎「『石見神楽』―民俗芸能の現在進行形として―」『総合政策論叢』第三号(島根県立大学研究活動・総合政策学会/編、2002)pp.47-60

くらいか。川野論文は書籍に掲載されたものなので、国会図書館の遠隔複写サービスでコピーしてもらう際、著作権の関係で半分までしかコピーできない制約がある。

老いた人が新しいものを受け入れられなくなることはよくあることだし、評論家によって酷評された作品がその後大衆的な人気を得ることも珍しくない。

ここで宣伝。

神楽と文芸(総論)
https://www.amazon.co.jp/dp/B09MRFXFWS/

石見系神楽のショー化批判を考察した電子書籍です。

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2021年12月 2日 (木)

韋駄天の末裔

港北ノースポートモールに行き、映画「神在月のこども」を見る。公開最終日だった。母に死なれて走る意味を失った少女(韋駄天の末裔)が神在月の出雲に神々の馳走を運ぶため、ひたすら走るという内容。島根が舞台となっているので、見てみた。走ることに対する少女の葛藤がテーマ。作画はそれほど良いとは思わなかった。ライデンフィルムの作品を見るのはこれが初めてだろうか。京都アニメーションから移籍した人が演出の重要なポジションについていた。

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2021年11月 8日 (月)

「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編を観る

「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編をバンダイチャンネルで視聴する。これまでは総集編しか見てなかったのである。なぜ鬼滅を取り上げたかというと、石見神楽で鬼退治は人気があり……というのは嘘で、鬼滅の話題を書いたらいいんじゃないかというアドバイスを頂いてのもの。

鬼滅、映画が超大ヒットしたのだけど、ジャンプには人気作品が沢山ある。その中で鬼滅だけが突出した結果を出したのは何故だろうと思って劇場に行ったのである。気づいたのはキッズ層が多いこと。アニメは深夜に放送されていたから、おそらくティーンエイジャーを狙っていたと思われる。ところがネット配信でキッズ層まで人気が広がった。これでお父さんお母さん層が子供を連れて映画館に来る形になった。

で、実際に映画を見たのだけど、隣の席の小学生(女子)が号泣していた。つまり、それだけ感情移入させる展開、出来栄えだったのである。僕はジャンプ黄金期の読者でもあるけれど、聖闘士星矢で例えると、人気実力ともに一流の黄金聖闘士が序盤で雑魚にやられて退場するくらいショッキングな展開なのである。煉獄さん四百億の男と言われているそうだけれども、死にざまが見事であった。

鬼滅の刃には神楽の要素もあるのだけど、あれはどこの神楽がモデルなのだろう。鬼滅の刃を神楽化しても面白いんじゃないかと思うけど、原作者が許可を出すかどうかは全く不明である。

調べてみると、原作者は福岡県出身の様なので、石見神楽/芸北神楽が受け入れられる素地はあるのではないか。

僕自身の感想としてはアニメ本編より、原作者がデビュー当時、担当の編集から漫画のノウハウを注入されたというエピソードの方に興味がある。

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2020年5月30日 (土)

初恋の人が去る――日本古典文庫「源氏物語」「薄雲」

日本古典文庫「源氏物語」「薄雲」を読む。明石の君はなかなか姫君を手放そうとしない。光源氏は二条院で袴着の式を催す。それで姫君は紫の上が養育するようになるが、姫君は紫の上に懐く。太政大臣(左大臣)が亡くなった。更に藤壺が病となり亡くなってしまう。源氏は悲しむ。藤壺と縁のあった僧都が冷泉帝の隠された出生の秘密を打ち明ける。帝は罪の意識にとらわれる。そのことを察した源氏は出世を固辞する。一方、斎宮の女御が二条院に移ってきた。養女とした斎宮であるが、源氏は心が動くことを感じる……という内容。

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2019年10月 1日 (火)

蛇胴の大蛇が出てびっくり――シネマ歌舞伎「幽玄」

桜木町のブルク13に行き「シネマ歌舞伎特別篇 幽玄」を見る。坂東玉三郎と鼓童がコラボした演目。能楽的な舞踊劇だった。驚いたのは終盤、蛇胴を持つ大蛇が登場したこと。石見神楽の大蛇の要素が取り込まれていた。ネットで調べてみると、「幽玄」は能楽の「羽衣」「道成寺」「石橋」を元に構成しているらしい。眠くて目をつぶっていて見逃したが「道成寺」のパートがそうだろう。「幽玄」は玉三郎自身の演出なので、玉三郎はどこかで石見神楽の大蛇を見ていることになる。

チケット購入時、カウンターに誘導されたのだけど、受付のお姉さんの説明をよく聞かずに料金2100円のところ1100円しか出さず恥ずかしい思いをする。いや、前回のシネマ歌舞伎は(短かったから)1100円だったはずなのである。

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2019年7月22日 (月)

凄惨な事件だが

NHK「クローズアップ現代」の京都アニメーション特集を見る。アニメの聖地巡礼を研究している観光社会学者の岡本健氏のコメントがあったが、現在は近畿大学の准教授とのこと。

京アニ放火事件はコアな人材が一度に大量に失われた痛恨の事件だ。日本のサブカルチャーに大打撃を与えたテロ事件とみることも可能だろう。

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2019年6月29日 (土)

シネマ歌舞伎を観る

「シネマ歌舞伎 鷺娘/日高川入相花王」を観る。歌舞伎を観るのは実は初めて。客席は年配の方たちで満員で、二列目の前よりな席しか取れなかった。日高川入相花王はまるで人形浄瑠璃のように黒子が付いて演技する。鷺娘は紙吹雪をこれでもかと撒いて玉三郎の衣装早替えを支援する。鷺娘/日高川入相花王とも坂東玉三郎主演の演目なのだけど、大画面でアップで見ると、玉三郎の皺まで見えてしまうのだった。

プロの歌舞伎役者が演じているのだから当然なのだが、全く無駄のない所作。審美的な面でいうと無駄のない動きが美しさに繋がっているのだろうかと愚考している。

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2017年11月30日 (木)

芸北神楽を題材としたドラマ

2016年にNHK広島局が『舞え!KAGURA姫』を制作していたことを知る。芸北神楽が題材。舞台は安芸高田市。東京から転校してきたヒロインが滝夜叉姫を舞う青春ストーリーらしい。しかもヒロイン役の女優さんは今期の朝の連続テレビ小説のヒロインに抜擢された人だとのこと。

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