映画・テレビ

2026年3月 6日 (金)

データセンターの光と影

NHKクローズアップ現代「あなたの近くにもやって来る?!データセンターの光と影」をNHK ONEで視聴する。今や欠かせないインフラとなったデータセンター。日本には500を超えるデータセンターがあり、その内200近くは首都圏に立地しているとのこと。ただ、建築基準法上、定義されておらず住宅地の近くに建設が計画されることも増え、近隣住民の反対運動が起きていると報道されていた。データセンターは大量の電力を消費するため、非常用電源も欠かせず、ディーゼル発電機を何台も抱えており、それが稼働する際の排ガスや騒音の問題がトラブルの原因となっている。米国ではデータセンターが増えた結果、電気代が5年前の倍以上に上がった地域もあるようだ。地域分散の必要性が訴えられており、新潟県では雪解け水を冷却に活用、温排水を農業に再利用するといった形で回している。

松江市にもデータセンターがあるとのこと。発電所が近く、空港からも比較的近いので何かあった際に駆けつけやすいのかもしれない。……案外、益田市もデータセンターに向いた立地条件かもしれない。

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2026年2月14日 (土)

クランクアップ――ばけばけ

「ばけばけ」がクランクアップ 最後のシーンは夫婦の愛あふれる
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/946659

山陰中央新報の記事。少し前に脚本担当の方が松江での講演会で脚本を書き終えたことに触れていて、脚本は番組放送開始前には完成しているのかと思いきや、朝ドラでもそうではなかったと知る。

NHK ONEには加入しているのだけど、「ばけばけ」は視聴できていない。というか朝ドラ全般。一話15分とはいえ毎週月~土を半年だから、ついていくのがしんどそうで。

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2026年1月23日 (金)

美しい映像――椎葉村の一年

NHKスペシャル「椎葉 山物語 “のさり”の原風景」をNHK ONEで視聴する。「のさり」とは、良いことも悪いことも全て神様からの授かりものという意味とのこと。映像が美しい。猪猟では山の斜面を駆けずり回ることになるが、斜面の角度は60度もあるという。スキーの上級者向けコースでも20数度くらいだったはず。主に養蜂を営む90代の男性とUターンしてきた40代の男性(上京して料理人となり、Uターン後は家業の豆腐製造を継いでいる)が取り上げられる。残念ながら椎葉神楽は登場しなかった。同じく宮崎県の銀鏡神楽もこれくらいの画質で取り上げて欲しいものだ。

とあるYouTuberの動画を見ていたら、4Kで収録するより6Kで収録して4Kにダウンコンバートした方が解像感が高くなるのだとか。

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2026年1月 8日 (木)

魚がないなら角寿司にすればいいじゃない――石見の郷土料理

NHKクローズアップ現代「SUSHI“新時代”~勃発!世界の寿司ネタ争奪戦~」をNHK ONEで視聴する。近年、日本へ観光旅行する外国人が増え、日本人寿司職人が日本の食材で握る寿司が高級料理と認識されるようになっているらしい。一方、乱獲や海水温の上昇で漁獲量は年々減少の一途を辿っている(※これに関してはTACで管理する魚種を増やして対応している)。番組に登壇した女性寿司職人/寿司評論家は築地時代と比べて良い魚が入手しづらくなったと証言した。事例としてウニが挙げられる。最上級のものは一箱50万円。ドバイ向けとあった。さすがに馬鹿馬鹿しいと思う。握りずしを急速冷凍した冷凍寿司も紹介された。北米といった未開拓の市場を狙ったものらしい。

……という訳で「魚がないなら角寿司にすればいいじゃない」とマリー・アントワネットのようなことを考える。角寿司は石見地方の郷土料理で本来はおめでたいときに食べるものだけど、現在はスーパーで普通に売られている。使用する食材は気づいたところでは、でんぶ、しいたけ、ニンジン、ユズといった辺り。それも少量なのでほとんど酢飯の塊のようなものではある。でも美味しい。

石見の郷土料理・角寿司

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2026年1月 1日 (木)

「ゆく年くる年」で松前神楽が披露される

NHK「ゆく年くる年」をNHK ONEで視聴する。北海道小樽市の龍宮神社で松前神楽が奉納されていた。小学生たちによる剣の舞。笛を吹いているのは医師で宮司の方だった。外は吹雪いていた。

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2025年11月24日 (月)

浜田藩士と接触があったか――太田南畝

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第45回の本編後の背景紹介のコーナー、今回は太田南畝だった。鏡山事件についてはどこの藩で事件が起きたのか複数の説があるのだけど、南畝は浜田藩での事件としている。何で読んだか忘れたが、浜田藩の藩士と接触があったと考えている記述を読んだ記憶がある。

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2025年11月 6日 (木)

アニメの構造主義的分析――川﨑瑞穂「百合の神話論理序説―アニメ『明日ちゃんのセーラー服』第9話の範列分析―」

・川﨑瑞穂「百合の神話論理序説―アニメ『明日ちゃんのセーラー服』第9話の範列分析―」『比較文化研究』149(日本比較文化学会, 2022)pp.123-136.
・川﨑瑞穂「百合と紫陽花―アニメ『やがて君になる』第8話の範列分析―」『比較文化研究』145(日本比較文化学会, 2021)pp.39-52.

という論文を読む。ここでいう範列は言語学の範列とは若干異なり「範列的」とした方が正確なようだ。双方の論文とも紫陽花が作中の重要なモチーフとして登場するが、それらの連鎖を範列的とみることで分析を進めていっている。その点で、(花言葉といった)象徴分析より一歩進んだとしている。

なお作中では、紫陽花といった象徴について、意味するものと意味されるものとで、象徴物が指し示すものがなく空虚であるとしている。

「神話論理」とはレヴィ=ストロースの同名の本からで、レヴィ=ストロースの分析手法が映像作品の分析に援用されている。

社会学者の橋爪大三郎氏はレヴィ=ストロースの分析を「名人芸的」と形容したが、本論文ではマトリクス形式に落とし込む形で自家薬籠中のものとしている。ただ、もう少しかみ砕いて分析手法を解説してくれれば……と思わないでもないが、それは論文の目的とするところではないので仕方ない。

百合は女性同士の恋愛感情を含んだ関係性を描いた作品を指す。「明日ちゃん」は女子校が舞台だけど主な登場人物は中学一年生で恋愛要素は無いに等しい。ちなみに、検索したところ、著者は男性だった。まあ、男性が百合作品を好むことは珍しくはない。BLを好むことは少ないだろうが。

読んでいて、コードという用語がピンと来ないなと思う。音楽だとコード進行、プログラミングだとソースコードといった風に用いられるが。

マトリクスでは心理的コード、社会的コード、身体的コード、植物的コード、気象的コード(明日ちゃん)、身体的コード、言語学的コード、社会学的コード、気象学的コード(やがて君)という風に列を設け、それぞれの項目を埋めていく(※空白になる行もある)。気象学とあるのは紫陽花が梅雨時に咲く花で雨と深い関わりがあるからだと推測される。

両作とも漫画からアニメ化されることとなったのだが、媒体の違いもあってアニメ化の際に改変が施されることはままある。本論文ではそれをヴァリアントと呼んでまさに神話的な異伝的なものとして比較考察の対象としている。

「明日ちゃん」の原作者は男性で監督はおそらく女性だが、こういった象徴的なモチーフの連鎖は自家薬籠中のものとして「こうすればこうなる」とほとんど無意識的に構成しているのではないか。そうした方が収まりがよくなるからそうするのだと思う。

余談。
去年の今頃、有楽町に「明日ちゃん」の原画展を見にいった。銀座から一駅歩く程度だったのだけど、それで息切れしてしまう有様だった。引っ越しの準備で疲弊していてそれがピークに達していた時期だった。

ちなみに、分析した図解(マトリクス)は『やがて君になる』論文の方が見易い。

<追記 2026.02>
『やがて君になる』をバンダイチャンネルで視聴する。視聴してストーリーを把握することでようやく論文が実感を伴ったものとなる。範列分析のマトリクスも何となく分かったような気がする。

論文で分析の対象となっている第8話はヒロインである侑と生徒会長である燈子との距離が縮まる、つまり作中での転調となっている回という印象。侑は受身な態度からわずかにだが能動的な態度をとりはじめる。

第8話では紫陽花のカットがしばしば挿入される。おそらく映像作家はモンタージュ論的にこのカットを捉えているのではないか。一つのカットで必ずしも完結した意味を持つとは限らないのである。

紫陽花から連想されるイメージ
・季節は六月。梅雨の時期
・株によっては同じ株に青い花とピンクの花との両方が咲くこともある
・青とピンクとのコントラスト
・濡れた紫陽花、ウェットなイメージ
・単なる場面の区切り

……といったところか。まあ、解釈に絶対はなくいかように解釈してもいいのだけど。

侑と副生徒会長である沙弥香との関係はリレーのバトンに象徴される。沙弥香も燈子を慕っており、三角関係のような構図なのだけど、ここでは生徒会委員同士として息が合う/合わないといったレベルの話。冒頭では上手くいかなかったバトンの受け渡しが終わりでは上手くいく。関係に進展が見られたことを象徴するシーンとみることができる。

<追記>
第8話、二度目の視聴。挿入される紫陽花のカット、いずれも同じ株に異なる色、青と黄、青と紫といった二色の花が咲くタイプの紫陽花だった。

<追記>
「明日ちゃんのセーラー服」第9話を視聴する。この回ではやはり紫陽花がモチーフとして多用される。ショッピングモールにクラスメイトたちと買い物に出かける回なのだけど、当初、紫陽花は押し花の栞として登場する。その栞の紛失に気付くのがAパート終わり。Bパートからは栞を探すシークエンスとなる。無事回収し終えた後、雨の中、今度は紫陽花が咲き誇っている中を明日ちゃんたちが濡れながら歩いていくシーンとなっている。

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2025年11月 4日 (火)

盆踊り、世界に広がる

「NHKスペシャル 新ジャポニズム 第5集 盆踊り 世界をつなぐ情熱の輪」をNHK ONEでみる。盆踊り、海外の人には物足りないのではないかと思ったら、振り付けが簡単であること、間違えてもいいといった緩さが受けているようだ。前の人を真似て適当にやっていればいいような感じだし。

マレーシアではイスラム教徒が6割を占めるとのことで、盆踊りは宗教行事か文化行事かの論争が定期的に起きるとのこと。まあ、元々お盆にやる踊りだし。しかし、祖先の霊を祀るというのはどちらかというと中国の道教由来だろうか。仏教だと本来は四十九日を過ぎたら輪廻転生してしまうという解釈のはずだから。いずれにせよ日本独特の緩さというか融通無碍さが幅広く受容されている要因のようだ。櫓を中心にグルグル巡る踊り、これは他国でも似たような事例があるのだろうか。番組中ではマレーシアのイスラム法学者が祖先の霊を招くと解釈していた。ブラジルのマツリダンスでは櫓はあるものの用いられず、皆ステージを向いて踊る形式だった。ちなみに、民俗学者の俵木悟教授のコメントもあった。

横浜時代、近所の小学校の校庭で盆踊りをやっていた。太鼓は叩く人がいるのだけど、唄はテープで東京音頭かアラレちゃん音頭だった。若い人はほとんど踊らず、おばちゃんばかりが踊っているのが現状だった。

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2025年7月 2日 (水)

寝落ちしてしまったので内容は把握していないが

2022年6月に「ゲキ×シネ『狐晴明九尾狩』」を映画館で鑑賞した。ちなみに「きつねせいめいきゅうびがり」と読む。劇団☆新感線の舞台のライブビューイングを録画したものと思われる。

実は途中で寝落ちしてしまったので、内容は把握していない。この頃、「犬王」「東京2020オリンピック SIDE:B」と三連続で寝落ちしてしまったので疲れていたのかもしれない。

ショーアップされた舞台だったのを思い出した。劇団☆新感線の舞台はAmazon Prime Videoでもいくつかレンタルで視聴可能。三時間くらいあるので視聴は大変だが、舞台なので何幕かに分かれているかもしれない。

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2025年5月11日 (日)

映画の上映会に行く 2025.05

午前中、家族と石央文化ホールに行き、映画「侍タイムスリッパ―」を見る。タイムスリップ×メタフィクション的な構成の作品だった。脚本がよく練られていて、単館上映から日本アカデミー賞まで一気に昇りつめたのも理解できる。

劇中でフィーチャーフォンが使われていて、まだテレビで時代劇が放送されていた少し前頃の舞台設定らしい。……助監督から監督に昇格するには分厚い壁があるらしく、何かの映画のDVDの特典映像で老年の助監督が自分より若い監督をアシストする様子が映されていたのを見たことがある。

スクリーンの映像がシネコンのよりも鮮明だったように感じた。プロジェクターとかは十年単位での更新となるそうで、更新が遅れ気味のシネコンだったのかもしれないが。

上映終了後、特別企画として橋元屋幸守さんによる上方落語が上演された。奈良からIターンして普段は林業に従事しているとのこと。最近、自分の事務所を立ち上げたらしい。泥棒にちなんだ演目だった。

その後、ホテル松尾のレストランで昼食をとる。7階で眺めがよかった。僕が注文したのは海鮮うずめ飯。旧那賀郡には津和野藩領だった土地もあって、それに由来するらしい。うずめ飯と海鮮丼をかけ合わせた新作メニュー。途中まで食べ進んだら出汁をかけて食す。

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