合区では格差三倍がおおよその目安か
7月参院選「違憲状態」 高裁松江 1票の格差3.13倍 全国4例目
山陰
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/889924
7月に実施された参院選、一票の格差が3.13倍を松江高裁は違憲状態としたという報道。添付された図によると、島根鳥取が合区となって以降、合憲とされてきたが今回違憲とされた。格差三倍前後がおおよその目安となるようだ。
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7月参院選「違憲状態」 高裁松江 1票の格差3.13倍 全国4例目
山陰
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/889924
7月に実施された参院選、一票の格差が3.13倍を松江高裁は違憲状態としたという報道。添付された図によると、島根鳥取が合区となって以降、合憲とされてきたが今回違憲とされた。格差三倍前後がおおよその目安となるようだ。
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木次線・出雲横田-備後落合、収支率0.2ポイント悪化2.7% JR西22~24年度
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/886367
山陰地方と関連する路線の主要なデータの一覧表が掲載されている。輸送密度、鳥取―浜坂間は益田―出雲間より若干下回るものの結構人の移動はあるのだなという印象。赤字額では益田―出雲間が最も大きいのであるが。木次線は出雲横田―備後落合間の輸送密度が非常に低い。芸備線も庄原―新見間の輸送密度はかなり低い。山口線は宮野駅がどこか分からないがそこそこといった印象。山陰本線も益田以西の輸送密度はかなり低い。
鉄道の場合、利益を出すのは特急列車で、というビジネスモデルだそうで、ローカル線の収益はどうしても厳しくなる。
……若い頃、新見駅から芸備線に乗ったことがあるが、確か備後落合までは山間を走っていたような記憶がある。そもそも人がそんなにいないし中国道もあるし、といった状況で、免許を持たない若い世代とお年寄りくらいしか利用者がいないのだろう。
兵庫県でも以前、小野市沿線の私鉄の存廃が話題になった。神戸市に繋がる路線なのだけど、それでもそんな話になる訳だから山陰の路線が厳しい状況なのは当然といえば当然の話である。
<追記>
輸送密度の定義は1日1キロあたりの平均利用者数で、採算ラインは2000人ほどとのこと。益田―出雲市間が800人台、鳥取―浜坂間が700人台なので厳しい数字ではある。ただ、特急の走る幹線とローカル線とで条件が異なるので、そこら辺の詳細までは分からない。
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中電、洋上風力を推進 山陰沖での開発検討
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/885633
洋上風力発電、山陰沖は開発ポテンシャルが高いとした記事。山陰沖は水深が深く着床式には不向きで浮体式が検討されているようだ。ついこないだ秋田かどこかの事業から事業者が撤退したという報道があったばかりだが。
風力発電は風力の三乗倍となるのだったか、日本海沖の方が台風の影響を受けにくい点では適しているか。
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昭和の馬車馬になるな!鉄道は令和成長投資の本命だ
https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/876372
山陰中央新報2025年10月14日付記事。貨物新幹線の導入を提言する内容。高速に大量輸送を可能にする手段として構想されているようだ。
貨物新幹線自体は新幹線計画の当初からあったのだけど未だ実現には至っていない。北海道新幹線が札幌まで延伸すればカートレインを含め導入されるかもしれない……くらいか。
山陰新幹線の構想が一応生きていると知って何の意味があるのだろう? 旅客はせいぜい出雲―鳥取間、京都、新大阪まで繋がればそこまでだろうと思っていたが、貨物新幹線の迂回ルートとしてなら存在意義が出てくる訳だと理解する。
舞鶴経由で北陸長野新幹線に繋がれば大宮まではダイヤに空きがあるだろうから、大宮近辺を貨物ターミナルにすれば日本海側の迂回ルートとはなり得る。百年くらい先の話だろうけど。
……しかし、自動車の自動運転が視野に入ってくると、新東名を全線片側三車線にしなかったことが大きな判断ミスだったと改めて思う。三車線なら左側の走行車線を主に商用車向けのレーンとして中央を乗用車向け、右側を追い越し車線と分流させることが可能だったのに。そうすれば自動運転のハードルが若干下がっただろう。
<追記>
「中速新幹線」という構想を知る。ミニ新幹線方式とフル規格を混在させたような形でコスト削減を狙ったものだろうか。しかし、山形新幹線はしょっちゅう遅延しているしそういうトラブルを避けるためフル規格が望まれているというのが現状だろう。
仮に舞鶴、小浜経由で北陸長野新幹線に接続するルートを山陰新幹線、岡山経由のルートを伯備新幹線とすると、双方作ると二重投資となってしまう。どちらを造るか選択を迫られることになるかもしれない。百年後くらいに。仮に作られるとしても出雲で打ち止めだろう。
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NHK「さんいんスペシャル」をNHK ONEで視聴する。
「梨王国 復活を目指して」は鳥取の梨について。現在、梨の生産量、鳥取は全国6位だそうである。首都圏だと千葉県辺りが産地だろうか。幸水といった品種が多い。千葉は都市部を離れるとすぐ田舎と化すのが予想外で驚かされたが。最盛期は1000戸を超えていた梨農家は将来250戸ほどに減少する見通しだという。理由として農家の後継者不在の問題が挙げられる。番組ではある梨農家が県外からの研修生二名を受け入れて指導する様が映されていた。その梨農園のオーナーは60代半ばの年齢だがリウマチで農業を継続することが困難となったため、後継者に引き継がせることを決断したとのこと。研修生は独立して初年度の収入は250万円ほどを見込んでいる。それに補助金が数年間、百数十万円支給されるので、その規模での立ち上げを見込んでいる。新しい品種も開発されていて甘味と酸味の調和がとれたものだとのこと。リンゴなんか甘味に全振りして酸味が感じられない品種ばかりになったのだけど、そこら辺、果物の酸味を嫌う層が一定数いるのだろうか?
「“儲(もう)かる”農業が日本を救う~米作り最前線~」こちらも鳥取県の中山間地域で高収益を挙げる米農家を取り上げたもの。100haを三人で管理する大規模経営で、経常収支が30%に達しているという。競争力のある商品やサービスの粗利は三割くらいと考えられるのでかなりの効率の良さである。ほとんどの米農家が赤字を強いられているなかでの高収益で注目の的となっている。種に特殊な肥料をコーティングし、田に直接播く。水に浮かばず沈むため鳥に食べられたり流されたりしなくなる。従来の苗床を作ってから植えるやり方だと苗床が8㎏ほどあり重労働だったのから解放されたとのこと。苗床を作る手法も稲作におけるイノベーションだったのだけど、今度はその苗床を不要とするイノベーションが進行中だった。また、衛星写真で過去のデータを参照し生育状況の良し悪しを見極め適切な箇所に自動操縦のドローンで撒くことで肥料を10~15%削減したとのこと。トラクターも自動運転とのこと。泥濘地での運転はハンドルが取られ操作が難しかったのが他の作業を並行して行えるようになったという。自動運転は農場で既に威力を発揮していた。現在はビール会社が開発した新たなコーティングで水を張らない状態での種蒔きに挑んでいる。外国の粗放農業を思わせる。こうした取り組みはSNSで発信しており見学者も絶えないとのこと。ノウハウは隠さず教えているそうだ。盗めるものは盗めという姿勢。背景には米作りに対する危機感があってのことだろう。使命感も口にされていた。若い頃、歌手を目指して上京したが子供が生まれて帰郷したという話だったので、全くの新規参入組ではないようだ。苗床を排することに心理的ハードルがあるとしていたので急速に普及していく訳でもなさそうだが、平地の限られる中山間地域で規模を拡大し成果を上げているのは凄い。経営者としてだけでなくイノベーターとしてのセンスもある人なのだろう。
ちょうどNHKスペシャルが「米価騒乱 揺れる“主食の未来”」の回で鳥取県、JAとっとりの取り組み(※生産に要する費用を前払い、利益が出れば後払いするといった仕組み)も紹介されていたので内容が被っているかと思ったら全く異なる内容だった。
中山間地域だと圃場整備して一枚当たりの田の面積を拡大するのに限界があるし、そもそも圃場整備は一旦終えたところが多いだろう。そういった地域でもIT化を駆使することで効率的な経営が行えるようになる……といった事例であった。
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