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2026年1月19日 (月)

今春からスタートする島根県立大学・浜田キャンパス・地域政策学部・経済経営デジタルマネジメントコースのカリキュラム分析の勧め

島根県立大学・浜田キャンパスの地域政策学部に今春から経済経営デジタルマネジメントコースがスタートする。カリキュラムのPDFをダウンロードして生成AIに読み込ませて分析させてみるといいかもしれない。

・経済数学(入門)、計量経済学
・統計学1・2
・データ分析(基礎・応用・活用)

といった風に量的分析をかなり重視している。データ分析は企業だけでなく自治体でも求められるスキルだろう。

また、

・コンピュータシステム(ハード&ソフト、ネットワーク&データベース)
・プロジェクトマネジメント(基礎・応用・活用)
・システム開発技術
・経営情報システム論

プロジェクトマネジメントはおそらく情報システムの設計・構築を想定した内容かと思われるが、こういった風にプログラマやシステムエンジニア方面のキャリア構築も考慮されている。文系出身のプログラマやシステムエンジニアも少なくない。

浜田市は石見地方(石央)に属するのだけど、県東部の出雲地方はIT技術者の集積地となりつつある。その方面からの求人も期待できる。

他、

・マクロ経済学、ミクロ経済学、行動経済学
・経営学、マーケティング論
・企業会計
・民法(物権・債権)、商法

といった講座も多数設けられている。近年、農業の6次産業化(1次産業×2次産業×3次産業)が謳われている。要するに生産から加工、販売まで一手に引き受けようという構想だけど、そこではマーケティングのスキルを持つ実務者の不足が課題となっているそうだ。

ちなみに、マーケターは統計ツールを使ったり、自分でプログラミングすることもあるそうだ。

他にも、様々な講座が開設されているけれど、全体として、データ分析×ITスキル×マーケティング×会計といった具合で地域で求められている実務家の卵を育成する狙いが明瞭となっている。

なお、量的分析だけでなく質的分析の講座もある。現状のコンピュータは文脈を読めないという弱点があるので、質的分析も必要なのである。質的分析はおそらく演習で地元企業と関わることで実地で学んでいくことになるのではないか。一種のフィールドワークである。

つまり、量的分析と質的分析をバランスよく学べる可能性が高い。これらのスキルは社会学や心理学、政治学などにも応用可能である。

といった訳で現代的なスキルセットを持った実務家の育成コースという意味合いが強い。そういう意味で、数学が苦手科目でないなら、思い切って飛び込んでみる価値は十分にあると思われる。


……こういうことを書くと、それを読んで影響された受験生の人生を左右しかねないのでどうかと思ったが、一応、背景についてざっと解説しておく分にはいいかと判断した。

<追記 2026.02>
経済経営・デジタルマネジメントコース、競争率は前期が1.2倍、後期が13.2倍とのこと。最初は様子見といった反応か。後期はワンチャン狙いだとか。

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