史料批判がテーマ――松沢裕作『歴史学はこう考える』
松沢裕作『歴史学はこう考える』を読む。史料批判をテーマとした新書。かみ砕かれた説明が丁寧にされている。明治30年代でも候文が使用されていたとは知らなかった。
ある者にとっては当然のことが他の者にとっては当然ではない。まして時代が変われば。そういった難しさがある。
身近なところでは、朝ドラの総集編をみていて「戦後まもなくの日本に同性婚という概念は存在したのだろうか?」と首を傾げたことがある。
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