隠岐も訪問――クロード・レヴィ=ストロース『構造・神話・労働 クロード・レヴィ=ストロース日本講演集』
クロード・レヴィ=ストロース『構造・神話・労働 クロード・レヴィ=ストロース日本講演集』(三好郁朗, 松本カヨ子, 大橋寿美子/訳, 大橋保夫/編)を読む。レヴィ=ストロースが国際交流基金の招きで訪日、6週間滞在した際の講演や対談を収録したもの。
レヴィ=ストロースは精力的に国内を歩き回り、伝統工芸の職人や農山漁村の住民たちと接触している。中には隠岐の島も含まれている。裏表紙の写真は隠岐で撮影されたもの。
翻訳だから本来の調子は分からないものの、読んだ限りでは、多大な業績を挙げた知の巨人にも関わらず尊大な側面は見られず、出来得る限りニュートラルに物事を把握しようと努めていることが感じ取られた。
レヴィ=ストロースの業績として、親族構造、トーテミズム、神話論の三つが挙げられている。親族構造に関しては、婚姻を女性の交換とみる…というと語弊があるか、別に男性の交換でもいいのだろうけれど、そういう観点からの分析。神話は新大陸の無文字社会のもの。神話と民話の違いが挙げられていた。トーテミズムの解明については知らなかった。いずれ読んでみたい。
労働に関しては次なるテーマで、前述したように日本でも精力的に地方の働き手と接触していた。
これもレヴィ=ストロースの入門書として適当な本だろう。難解な語句もほとんど用いられていない。
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