法然~親鸞~蓮如まで――小山聡子『浄土真宗とは何か――親鸞の教えとその系譜』
小山聡子『浄土真宗とは何か――親鸞の教えとその系譜』を読む。僕自身は禅宗なのだけど、浄土真宗が強いとされる広島県の山間部、中国道沿いの地域のとある郷土芸能系のイベントで、どうも土着/土俗的なものに関心が薄いような印象を受け、とりあえず入門書として手にとった次第。
本書は歴史学の立場から書かれたとある。平安時代の浄土思想では臨終の際に意識が正常を保っていないと極楽往生できないとの観念があったとのことで、臨終の際の儀式およびそこで見られるとされる奇瑞が重視されていたとしている。他力本願の境地に完全に至ることは教祖自身でも難しく、また親鸞自身の教えにも揺れがあることが記されている。
当時は浄土宗も浄土真宗も天台宗の一派とされており、まず天台宗(顕教)を学んでから他力の道に入るといったルートをとっていたことも背景にあるかもしれない。
親鸞の師に当たる法然から筆が起こされているが、本書では呪術を祈祷による治療行為としている。また、親鸞の神祇不拝は要するに神は仏の垂迹なのだから敢えて参拝する必要はないというニュアンスだったようだ。こういった呪術の否定や神祇不拝の姿勢は呪術的思考が当然のものとしてあった当時としてはある種の合理性を感じさせる。そのため近代以降、そういった側面が高く評価されたとのこと。本書ではその見方に若干の修正を施す試みがされている。
もう少し理解が深まったら、親戚に真宗の人がいる(※近畿在住だが)ので何か訊けないかと考えている。
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