芸能には批判的――鈴木忠志『ショベルカーとギリシア――鈴木忠志対話集』
鈴木忠志『ショベルカーとギリシア――鈴木忠志対話集』(ゲンロンセレクト003)を読む。
利賀村(南砺市)へ西日本から行くには名古屋駅で高山本線に乗り換えて向かうのが最短ルートのようだ。そうすると、アニメ「氷菓」の舞台のモデルである高山市でも観光したいし……となってしまうが。
インテリで世界的な名声も獲得した演出家。幼少期から芸能の世界に触れていて芸の何たるかを知悉しているようだが、なぜか批判的である。芸能は祝福する側面が強いし批評性ということで言うなら、芝居もワイドショーの再現ドラマのようなところからスタートしているだろうし。
芸能だと「ここから先はやらない」的な線引きをすることがあって、それはそれで守りの姿勢としては一つの見識なのだけど、そういう性向を拒否しているのかもしれない。
一方で、若い頃にコマ劇場に通いつめたりと俗なものにも理解ある人のようでもある。
早い時期に合掌造りの家屋に着目し、舞台として改装するといった環境づくりを進めていったようだ。そういう点では商才も感じられる。
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