リズムに内包される予測誤差――千葉雅也『センスの哲学』
千葉雅也『センスの哲学』を読む。千葉氏の著書の中では美学に相当するか。「判断力批判」の判断力は感性のことと知る。翻訳は難しい。
リズムに内包される予測誤差を言い換えると「そう来たか!」といったところだろうか。漫画だと『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博氏がそういった展開を得意としているらしい。僕は氏の近年の作品を知らないが。
ジャンルからの逸脱、僕自身、たとえば芸北神楽とは上手く折り合いをつけることが現状できていない。元々は特に深く考えていなかったのだけど、次第に違和感が大きくなっていった。では感性が老化したのかというと、2.5次元舞台なんかは見たりしていて、それはそういうものとして受け入れている。
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