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2025年3月20日 (木)

リソースは限られているので

駅前の三桜酒造跡地に石見神楽の伝承施設と郷土資料館をという構想は市議会の反対で暗礁に乗り上げたとの報道が。郷土資料館については手狭で老朽化しているのと、市内に幾つかあるのを統合するという構想だったか。ヤフー記事のコメント欄を読むと、

・インフラが老朽化しているので、そちらを優先すべき
・箱もの行政批判
・神楽では観光客は誘致できない
・社中の人たちはガラが悪くて好きでない

といったものだった。インフラの老朽化は八潮の件のようにここ数年目立ってきた。表面化したということは既に危険な領域に入りつつあるということだ。箱もの行政への批判もある。浜田市を訪れる観光客、数字的には海水浴客が圧倒的に多い。神楽で動員できるのは数千人くらいだろう。社中の人たち云々に関しては僕は交流がないので実態を知らない。

……僕自身は、Uターン前にアリバイ程度にだけど、下北沢の小劇場演劇の世界に触れた。駅前劇場が収容人数200人ほどの小ホール、本多劇場が400人ほどの中ホールといった規模であった。それくらいが観劇には向いていると感じた。

演劇の常設劇場は首都圏でないと成立しないだろうけど、石央文化ホールのような大ホールだけでは……という気もする。ちなみに益田市のグラントワには大ホールの他、小ホールもあって、収容人数は400人を超えていたので実質的には中ホールも有していることになる。

広島市には劇団数が意外とあるそうだ。読んだ論文によると30くらいあり、アンケートに回答した団体数は10を超えた。高速道路で繋がっているから巡業してもらうこと自体は難しくないはずだ。

浜田市内の劇団の現在の活動状況は知らない。指導者の先生がお亡くなりになったとは聞いた。

島村抱月は旧那賀郡出身で旧制浜田中学を卒業しているし、抱月と並び称される小山内薫は森鴎外と親交があったとのことである。近代演劇の黎明期には石見人が意外と関与しているのだ。

学生も住んでいる町なので、彼らへ文化的な何かを提供することも必要だろう。アウトドアだと事欠かないけど、文化面では松江市とは比較にならないだろう。ライブパフォーマンスを実施しやすい施設があれば……とは漠然と夢想している。

一時、夜神楽公演を物流団地内の施設でという話があったのは記憶していて、建物は確認できたので、その内覗いてみようかとは考えている。

ちなみに、下北沢でメインとなる本多劇場は演劇専用の施設だったが、駅前劇場は雑居ビルのフロアを観劇用に改装したものと思われる。椅子はパイプ椅子だった。クッションは敷いていたが。

他、渋谷のミニシアターも記憶にある。シネコンではかからないけど面白そうなマイナーな映画を上演していた。これも専用の劇場ではなくパイプ椅子が並ぶフロアだった。カフェかレストランが併設されていて、それも経営の柱なのだろう。……ただ、周辺が某有名カルト教団の施設だったので警戒心を抱いたが。

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