浜田にUターンする 2024.11
2024年11月、横浜から浜田にUターンしました。
11月13日に荷物の搬出作業を行い、その日は横浜市営地下鉄・センター南駅近くのチサンインに一泊、翌朝チェックアウトして新横浜から新幹線で広島駅に向かい、広島駅からは高速バスで浜田駅まで戻りました。荷物の搬入には間に合いませんので、滋賀の義兄がわざわざ浜田まで出向いてきて受け入れ作業を行ってくれました。正直な話、今回の引っ越しは上の姉夫婦がいないと期日までに完了してませんでした。14日は新たな入居先の場所確認と家具の配置を確認した程度で終わらせました。横浜ー浜田間で約900Kmありますので、移動だけで疲れてしまうからです。
現在の体調では車を自分で運転すると危ないので陸送業者に依頼しました。横浜から川崎まで車で移動し、川崎から広島までは船で輸送、広島から浜田までは再び陸送する段取りです。一週間から10日かかるとの見通しで、この間車がない状態となりますので、非常に不便です。住んでいるところは浜田駅から歩いて20分ほどの距離ですので、以前なら歩けたのですが、現状、どれくらいの距離が歩けるのか分からない状況です。
いずれ島根にUターンするのは既定事項だったのですが、いざ実際に引っ越しするとなると、心身ともにストレスのかかる作業でした。
昨年、住んでいたアパートのオーナーが地元の地主さんからとある不動産会社に変わりました。その報告はあったのですが、契約の更新はしないとありました。それで「これは退去だ」とピンときた人がいたそうです。実際にアパートの取り壊しと10月中旬まででの退去を求める通告があったのは三月末のことでした。約半年で退去を迫られることとなった訳です。
ちょうど春先から家族が病気になりまして、それで重たいものは持てない状態となりました。治療もあって実際に動き始めたのは5月に入ってからでしょうか。
アパートは横浜市の港北ニュータウンと呼ばれる地域に位置するのですが、築35~36年くらいでしょうか。バブル期の建築なので耐久性には問題ないと思いますが、5階建てでエレベーターがない古い仕様でしたので、そういう意味では人気が落ちていたようです。他所の建物と比べると間取りには余裕があったそうですが。取り壊しとなった理由については知りません。
それで、結局のところ島根に戻ることとなった訳です。生まれ故郷に戻る訳ですから特に異存はないのですが、一世帯まるごと引っ越しを済ませるには実はぎりぎりのスケジュールでした。家族はアパートの新築時から入居していたのですが、30年以上生活してきて溜まった荷物が大量にある訳です。それらの要/不要を選別して大量に廃棄する必要が出てきました。「どこから手をつけたらいいのだろう?」という状態でした。
家族が重いモノを持てないので、ゴミ出し係は私となりましたが、重いゴミを持って5階から1階への上り下りを繰り返すこととなりました。累計100往復くらいはしたでしょうか。これで心臓に負荷をかけてしまったようです。かなり疲弊してしまって、8月下旬に相模原市で薪能を鑑賞したのですが、このとき会場に向かう電車の中で「精神に余裕がないな」と感じました。また、会場で席についたところ、かなりの疲労感に襲われて「大丈夫かいな」となりました。
私の持ち分は9月上旬でだいたい整理が済んで、以降は必要なときだけ動くモード、言い換えると疲労を抜くモードに入ったのですが、以降も疲弊感は全く抜けませんでした。今思うと、疲労回復の点滴を受けておけばよかったかもしれません。
で、結局荷物の整理は遅々として進まず退去期限を一月延ばしてもらいました。それで10月下旬から体調を崩してしまいました。「これはまずい」と感じたのは思い出作りに(アリバイづくりとも言う)秩父に小旅行したのですが、ちょっと歩いただけですぐに息が上がってしまう状態となってしまい、行きつけの循環器科で受診しようとしたら、そのクリニックが休診となってしまい、二週間ほど気分の悪さを抱えたまま再開を待つ状況となりました。
緊急避難的に他の病院を当たってもよかったのですが、その際はこれまでの経過を知っている先生の方がいいだろうと判断して再開を待つことにした次第です。で、11月1日に受診して血液検査を行い、8日に結果が出ました。血液検査の結果、数値に異状はないとのことでした。なので薬の処方量を増やすことはしませんでした。
で、期限の11月中旬が間近に迫り、切羽詰まった状態となった訳ですが、上の姉の介入でなんとか進捗させることができたというのが正直なところです。上の姉は普段からモノを整理するタイプでしたので、こういうときには力を発揮しました。それで、私も手伝ったのですが、5階から1階の往復を繰り返しているとやはり気分が悪くなってしまいました。なので、やはり蓄積したダメージは大きいものと思われます。
まあ、とにもかくにも引っ越しという一大イベントを終えることはできました。これが心身ともに多大なストレス源となっていましたので、ようやく解放されて一息ついている状況です。
これから転入届など住所変更に伴う諸手続が残っていますし、荷ほどきもしなければなりません。とりあえず実家に送って保管してもらった荷物も大量にあります。なので、まだ重労働が完全に終わった訳ではありませんが、期限を切られる事態からは解放されましたので、多少の心の余裕はできたのではないかと思います。
今はとにかく脱出することができたでホッとしている状態ですが、しばらくしたら「やはり横浜の方がよかった」とはなるかもしれません。住んでいた所は最寄り駅が横浜市営地下鉄・センター南駅で、ここは駅前にショッピングモール、映画館、銀行、区役所、区民ホール、図書館、郵便局、警察署、消防署、大学病院、ホテル、公園と税務署以外の施設がほぼ揃った至便の立地でした。横浜や桜木町へも地下鉄で30分ほどの距離ですし、あざみ野駅に出れば、田園都市線、半蔵門線、東武線と都心に直通しています。横浜市立中央図書館と国会図書館に通いやすい立地だったのです。
なので、このブログの記事執筆はこれらの図書館の存在がなければ成り立たないものでした。今回浜田に引き揚げることで、そういった環境が失われてしまいました。おそらく浜田市立図書館で島根県立図書館の蔵書は借りることができるのではないかと思いますが、未確認です。長沢町によく分からない図書関連の施設がありますので、多分なんとかなるでしょう。
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