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2024年10月 3日 (木)

面芝居の資料

三一書房『大衆芸能資料集成 第八巻 舞台芸Ⅰ 俄・万作・神楽芝居』の神楽芝居関連のページは下記の通りである。

神楽芝居

里神楽の面芝居 181-205P
・曽我茶屋場
・絵本太功記九段目
・御所桜堀川夜討弁慶上使之段
・源三位頼政鵺退治
・白浪五人男引立之場
・勧進帳――安宅新関之場

備後豊栄神楽 206-291P
・播州皿屋敷
・毛谷村六助
・滝夜叉鬼人
・羅生門
・大江山
・小夜の中山
・市賀団七
・源義経
・上り屋島
・夜盗
・天草軍記
・和霊記
・山中鹿之助
・佐々木厳流
・猫退治
・山猫お六の舞
・油屋忠兵衛
・入唐事蹟

解説 295-339P
・民俗劇と郷土劇 295-300P
・神楽芝居 330-339P

※解説の著者は西角井正大、福岡博とある。国会図書館では共著の場合、著作権の関係で全体の半分までしかコピーできない。神楽芝居の項だけ複写する等の対策が必要かと。

今はやらなくなったようだが、首都圏の神代神楽では面芝居という芸能も上演していたとのこと。収録された台本は厚木市の垣澤社中の提供によるようだ。神代神楽は口上のほとんどない黙劇だが、面芝居の台本をざっと確認するとセリフのある劇である。タイトルから判断するに、地芝居、農村歌舞伎に近いのだろうか。ただ、着面すると、セリフがくぐもって聞き取りにくくなると予想されるのだが、そこら辺どうしていたのか(※解説を読むと、面の口のところに穴を空けていたとある)。

映像資料が残されているか不明。台本はあるので復活上演は可能だろう。解説によると、台本は収録されていないが「魚屋宗五郎」も上演されたらしい。たまたま歌舞伎で見る機会があったのだけど、酒癖の悪い宗五郎がつい酒を飲んでしまって止まらなくなる展開が面白かった。

備後神楽に関しては、歌舞伎、講談に由来するものを収録したとのこと。

現在、疲弊していて本文まで読むことが難しい。疲れが抜けたら、いずれ読みたい。

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