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2024年3月 8日 (金)

KJ法を否定――立花隆『「知」のソフトウェア 情報のインプット&アウトプット』

立花隆『「知」のソフトウェア 情報のインプット&アウトプット』を読む。初版は1984年である。僕が高校生の頃の本である。なので、前半部分はアナログの時代は大変だったのだなという感じである。パソコンでは定番ソフトもまだあるかないかの時代だったのではないか。今では不要となったノウハウではある。後半は現代でも通じる内容。特に第8章の「アウトプットと無意識の効用」が白眉だろう。立花氏もKJ法を否定する。敢えてカードに書き出さずとも無意識化でアイデアの組み換えは行われているとする立場である。潜在意識下でどのような働きがあるのかは現代でもブラックボックスのままだろう。近年ではデフォルト・モード・ネットワークという言葉が登場してきた。何もしていないときでも脳は働いていて各領域が連携している。入浴時や散歩時といったリラックスした状態の方が閃きが起きやすいという話である。

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