次なる産業構造へのトランスフォームが求められている――野口悠紀雄『平成はなぜ失敗したのか 「失われた30年」の分析』
野口悠紀雄『平成はなぜ失敗したのか 「失われた30年」の分析』を読む。僕の20代は平成とともに始まった。確かにあの頃、住専への公的資金の注入についてマスコミはどうして金融業界だけ特別扱いされるんだとネガティブキャンペーンを張っていた。結局不良債権処理は遅れに遅れ小泉政権まで持ち越されてしまった。
日本経済の抱える問題は金融緩和では解消せず、製造業主体の産業構造から次世代のそれにトランスフォームしなければならないと説く。ただ、日本の製造業の場合、現場の持っているノウハウというのは容易に捨てられないだろう。まあ、若い世代のスタートアップ企業に期待する他ない。
気が重いのは現在は高齢者1人を現役世代2人で支えているが将来的には1.5人で支えることになるという予測。この予測は確実に現実化する。現在でも重い負担なのに将来は更に重くなる。野口教授は消費税は15%以上になると予測している。もちろん他にも資産課税といった手段はあるのだが、これも既得権者の抵抗が強くて進んでいない。
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