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2024年1月15日 (月)

NHK+で銀鏡神楽を取材した番組が配信されている

NHK+で「プラスみやざき クラシック 狩人たちの舞 ~奥日向 銀鏡神楽~」を見る。銀鏡と書いて「しろみ」と読む。西都市の銀鏡地区に伝わる神楽。500年前から続いているとしている。このところX(Twitter)で銀鏡神楽の動画が流れてくる。白一色の袴姿の人たちが舞う。

銀鏡神楽は出雲の民俗学者である石塚尊俊が「神体出現の神楽」と呼んで高く評価していた。本田安次『日本の伝統芸能』に収録された銀鏡神楽の史料を読むと神道流に改訂されていて、あれ? と思ったことがある。荒神問答だったか、こんな難しい詞章をよく暗記できるなと思う。いずれにせよ、本の中だけでしか知らなかった世界が映像で確認できることのありがたさよ。

番組では40年前に銀鏡神楽を取材した番組が流される。銀鏡神楽では猟で仕留めた猪の頭が奉納される。狩りの様子が映される。銀鏡地区の特産品はしいたけと柚子。僕とほぼ同じ歳の中学生が祝子(ほうり:舞い手)として登場する。父親と練習して本番に臨む。現在その中学生は関東で外科医となっているとのこと。二人の兄が神楽を継承している。

冒頭インタビューで登場する若者は現在の保存会会長。当時は横浜に住んでいて三年ぶりに帰省したとのことだった。13年前にUターンしたとのこと。

現在、銀鏡地区は40年前に比べて人口が1/4まで減った。神楽を習う小学生たちがいるが、彼らの中に山村留学生がいる。山村留学がきっかけで銀鏡神楽の魅力にとりつかれ、西都市の高校に進学した高校生が登場する。彼の稽古の場面では足のステップというのかさばき方というのか苦労していた。自室でもタブレット端末を見ながら練習する。本番では上手くいった。

去年の12月の例大祭では久しぶりに観客の制限が撤廃され、県内外から600人が集まった。33番の演目を17時間かけて舞う。17時間は見ている方にもかなりハードだと思う。

見にいけるものなら行ってみたいが、予定をたてて旅行することができない性質だ。

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