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2024年1月11日 (木)

生成AIの登場が特筆される――倉下忠憲「ライフハックの道具箱 2023年版」

倉下忠憲「ライフハックの道具箱 2023年版」を読む。執筆環境のサポートやタスク管理に便利なツールやWEBサービスが紹介される。2023年版で特筆されるのは生成AIに言及されるようになったことだろう。生成AIによって今後サポートされる範囲が広がっていくことが見込まれる。

一方で疑問に思うのは、クラウドに元データを保存している関係かもしれないが、テキストエディタのGREPに全く言及されないことである。野口悠紀雄『「超」整理法』で紹介されたように一つのフォルダに関連する複数のテキストファイルを放り込んでGREPで横断検索するという手法である。今となっては古いやり方かもしれないが、スキルのある人なら正規表現も使えるし高速で検索してくれるので現在でも十分に使える運用法である。

筆者はScrapboxとOneDriveを利用している以外には、大体ローカル環境で事足りている。たとえばPDFファイルでもファイル名を規則的につけておけばエクスプローラーの検索機能で問題なく探せる。WEBサイトの記事もテキストファイルでスクラップ帳を作っている。GREPで高速に探せる。画像情報は失われるが大抵の場合は問題ない。いざとなればリンクから該当ページに遷移すればいい。

Evernoteを愛用して今そこから離れようとしている人は引っ越しで苦労しているだろう。2024年版では移行の顛末を記し、一つのサービスに依存してしまうリスクも明示してもいいのではないか。Evernoteを推薦する本を上梓しているのだから、それくらいの責任はあるだろう。

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