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2024年1月 1日 (月)

橘樹神社で新春神楽を鑑賞

天王町の橘樹神社に行く。加藤社中の新春神楽を鑑賞する。神社で神楽を見るのは久しぶり。
まず「天孫降臨」が上演される。
天孫降臨
最初に猿田彦命が登場するのだけど、なぜか天孫降臨と認識できなかった。

休憩時間中に楽屋に招かれ家元とお話をさせていただく。面を見せていただく。コロナ禍の際に新調されたとのこと。裏面を見せて頂いたが、羽生と銘が入れてあった。代々面を彫っていた家系らしい。
恵比寿と大国面
神楽面の裏面
神楽面の裏面・羽生と刻印が

手にとることを許可される。木彫り面の重さはそれほど重くないのではと感じた。僕自身は審美眼がないので面の良しあしは分からないが、鈿女の面は光の加減で印象が変わると感じた。面に詳しい人は裏面を重視する。

三番叟は端正な顔立ちのが好きといったところ、三番叟は案山子の神なのだと教えて頂く。何でも知っている神さま。
ニニギ命の面は塗り替えたらしい。眉の処理が良いとのこと。

加藤社中には広島出身の方がいらっしゃるそうで会話を交わす。「大蛇」が好きだったそうだ。広島の神楽が好きだった流れで現在加藤社中に所属しているとのこと。

家元曰く、洗練され過ぎてもいけない、土着的なものもの残さないととのこと。その匙加減は永遠に模索することになるとのこと。

獅子舞

午後からは「敬神愛国」が上演された。恵比寿さまが鯛を釣るめでたい内容。
敬神愛国
家元によると、江戸時代は「三崎遊漁」が上演されていたのが「敬神愛国」に変わったとのこと。

モドキがアイタタタ……となる場面を撮りたいのだけど、そうなると常時カメラを構えていなくてはならなくなる。一眼レフのときはレンズを通した光を素通しで見ていたので気にならなかったのだけど、ライブヴューだとセンサーで受光した光をディスプレイに表示する形になるので多少違和感がある。一眼レフかミラーレスかの論争はAI被写体認識/追尾でほぼ決着がついたが、やはり光学ファインダーの自然な見え方には依然として魅力がある。

午後からは駐車場に車の出入りが多かったので、後方から鑑賞する。後で写真を確認すると、手ぶれ写真が少し増えた。今回撮影に使ったのはパナソニックTX1。換算25-250㎜のズームレンズだが、舞台撮影の際は便利ズームより望遠レンズの方が扱いやすいように思う。

明日は芸者さんが登場するとのこと。

上演終了後、神社に参拝する。元日ということもあって参拝客が多く、ずらっと列をなしていた。並んだのだが、待っていて「あれ、ふらつくかな」と何回か感じた。

橘樹神社の参拝客

家元に「ブログで凄く辛口に書く」と指摘された。ここのところ広島の神楽はボロカスに書いているが、関東の里神楽では何か変なこと書いたっけと憶えがない……はずである。

昼間の神楽は中々人が集まらない。お囃子の音がして仮面をつけた登場人物が舞っているのだから子供は立ち止まる。家族も立ち止まる。しかし、そこで最後まで見ようとはならないのである。なぜそうなるのかよく分からない。
神楽を見物する人々
これは観客が見ている事例である。演目によって人の入りが異なるのである。神楽殿の前のスペースは駐車場となっていて、元日なので車の出入りが多かったのである。


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