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2023年12月28日 (木)

来年を予祝する内容――「神楽×芸者」

港北公会堂で催された横浜芸妓組合と加藤社中主催の「神楽×芸者」を鑑賞する。僕は芸者さんの芸を見るのは初めてで、お座敷芸のイメージしかなかったのだが、芸の幅の広さを感じさせられた。

港北公会堂
港北公会堂・開演前

関東の神代神楽は洗練されているなと見ていて思う。それでいて寿ぐというか祝福する要素はしっかり残っている。

まず「春の海」から始まった。春の海のCDは持っていなかったはず。生演奏も初めて。CDに収まりきらない音もあるので聴けてよかった。復興小唄と野毛山節は当然ながら初めて聴く。横浜の芸者さんにとって横浜開港と関東大震災とが今でも語り継がれているようだ。

それから底筒式三番。黒尉が登場し、二枚の扇で優雅に舞ってみせる。三番叟は二人三番叟で芸者さんが演じる。

かっぽれは家元の息子さんが務める。幼くして文部科学大臣賞を受賞したという凄い実績。

三崎遊漁は恵比寿さまの鯛釣り。もどきは芸者さんが務める。セリフのあるもどきである。獅子も登場、獅子舞が披露される。最後は大黒さまが登場、会場を祝福する。

10分の休憩を挟んで横浜芸者ミュージック。ドレスを着た芸者さんが懐かしの邦楽を演奏する。最後は再びかっぽれで締めくくられる。登場人物が全員舞台に出て締めとなる。

来年を予祝する内容だった。今年は健康面で色々あったりしたが、いい気分転換になった。

会場の港北公会堂は菊名駅からも道一本で行けたので特に迷うことなく行けた。ホールで開場を待っているときは年配の女性が多いかなと思ったが、客席につくとそうでもなかった。男性もいたし若い女性もいた。

神楽師さんたちはこれから年末年始にかけて大忙しだろう。

こういう舞台を見ると演劇も見なければいけないなと思うのだが実現できていない。休日に下北沢に行けば何かやっているのだろうか。

<追記>
黒尉は女性が演じていたとのこと。
「三崎遊漁」では本来は両面(※両面踊りのあれ)が釣れるのだけど、凧に変更したとのこと。
今回は演奏されなかったが「ブルーライト横浜」も55周年だったとのこと。100年歌い継がれる曲も古典として保存していきたいとのこと。

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