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2023年10月 2日 (月)

オープンフォーラム合評会に参加する 2023.10

武蔵浦和コミュニティセンターで開かれたオープンフォーラム合評会に参加する。八藤後先生、山田先生(高校の世界史教師)、岡田さん(八藤後先生の元助手で図書館司書)が参加する。斎藤先生と南雲先生は今回不参加。

山田先生の論文の評議では教育は階層化していると言われる。貧しくても頭がよければ立身出世できる時代ではなくなったということだろうか。貧しい子より勉強しない豊かな子の方が成績がいいのである。生育環境による差がついている。

日本の生徒は将来に悲観的であり、勉学へのモチベーションが低いと統計的に示される。No勉で平均点をとるのがコスパがいいという風潮なのだそうだ。

現在求められているのはリーディングスキルだそうである。都会では中高一貫校の入試時にこのリーディングスキルが厳しく測られるとのこと。本来なら高2で習う数列の問題まで出題されるとのことである。中高一貫校を狙う子供たちはIQが高いだろう。その高知能の子供に幼少の段階で高度な教育を施すのである。ある意味、難関校合格は12歳の時点で決まっているのである。

また、読解力が低下していると指摘される。今の子は読んでいて分からない箇所があると飛ばして読んでしまうそうだ。そんな状況なのでAIに勝てないだろうと予測されているとのこと。

教育法社会学の評議は担当の先生が不参加だったため八藤後先生が担当された。僕も一応法学と教育学は学んだのだが、抽象的で読み返しても理解できなかった。教育関係者には具体像が浮かぶのだろうか。

オープンフォーラムはオンデマンドの方向で進んでいるが、今回、斎藤先生と南雲先生が不在のため具体的な話は進まなかった。今後、Zoomで協議する予定とのこと。

文教大学は教育学部が強いのだけど、埼玉大学教育学部と併願するらしい。なので、学力は高いが私大の偏差値論議で名を見ることはない。都内の大学でないからだろうか。

会議終了後、サイゼリヤで食事する。僕は空腹を感じていなかったので、コーヒーゼリーとジェラートのセットを注文する。400円ほど。サイゼリヤはなぜこの低価格で提供できるのか不思議である。

<追記>
挨拶のときに話したのだが、僕は法学部法律学科を卒業している(※教職課程も履修している)。が、実定法はさっぱり頭に入らなかった。抽象的な思考が苦手なのである。刑法の試験はどうやって乗り切ったのか記憶にない。実質的には一般教養レベルである。

実質的な肩書きはブロガーというのが本当のところだろう。当ブログの月間PVは2000前後である。中の下といった立ち位置だろうか。

民俗学の書籍や論文は比較的平易に書かれているので僕でもなんとか読める……というのが実情である。学生の頃は現代思想が面白いと思ったので哲学をやっておけばよかったかなと思ったことがあるのだけど、前述したように抽象的思考ができないので、もし選択したら挫折していただろう。

要するに高等教育が頭に受け付けなかった訳だが、大学の教員を務めている人だとIQは120はあるのでないか。僕自身は親から何も言われたことがないので100前後だと思う。IQが20違うと会話が成り立たないと言われている。実際、僕は合評会の議論についていけてる訳ではない。

斎藤先生のお引き立てで参加させてもらうことになったのだが、最初はこの人誰? という状態だったろう。それで、Amazonで『神楽と文芸(総論)』という電子書籍をセルフ出版していたので、「神楽に関してはこのレベルまでなら書けます」という意味でペーパーバックを献本したという次第である。

島根県の石見神楽を見て育った筆者が関東の里神楽を鑑賞して、石見神楽を相対化して見ることができるようになった……という趣旨の本である。

ちなみに斎藤先生とは横浜の横越社中の奉納神楽を見学していて、加藤社中の家元(横越社中から独立した)から紹介していただいたというのがきっかけである。

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